“名インタビュアー”屋敷が引き出した、若林の本当のモチベーション。嶋佐「スリルジャンキー(笑)」(あちこちオードリー)

てれびのスキマ

テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。


『あちこちオードリー』(4月12日放送)

ゲストはニューヨークとヨネダ2000。前半にニューヨークが、売れて女優と付き合うことを諦めた「『ふにゃふにゃオードリー』です」だとか、ここ1~2回の税金にビビったなどという話をしていると、ヨネダ2000がふたりで声を合わせて「ずっと女とお金の話してんなー(笑)」。

屋敷は、若林に対し、東京ドームでラジオイベントをやるとか半生がドラマ化されるとかまわりがうらやむような状況にありながら「これ以上、何が欲しいんですか?」と質問。やはり彼は“名インタビュアー”。すると若林は「自分の欲ってなると難しいかも。ゴールデンの冠番組に燃えるほどじゃないし。だけど、こういうお笑いが好きっていう価値観って、ある程度同世代を生きてたり、見たものが一緒じゃないと無理じゃん。生まれてきて芸人なって感覚が合う人と出会えてよかったなあって。その人たちと同じ時間を過ごしたいなって。それが芸人さんでもスタッフでも。どこの時間帯とか金とかじゃなく、一緒に仕事をしたくなる」とまっすぐ答える。

さらに屋敷が、どんどん立場ややることが大きくなって怖くなることはないのかと聞くと、若林は「めちゃくちゃ足は震えるけど、足が震えるようなことがないと生きていけないよ」と語る。自分の才で生きてきた人ならではの言葉に震える。これを聞いて嶋佐「やっぱどっかで“スリルジャンキー”になっちゃってる(笑)」。

賞レースなどは外部が用意したものだから自分のモチベーションとして合ってない気がするが、東京ドームでやるというのはビビったけど、目標としてしっくりくると思ったと説明し「スタッフが出会えた人だから、1年間そのメンバーで旅したいな」と笑みを浮かべる若林に、嶋佐「スリルジャンキークレイジージャーニー(笑)」。

『全力!脱力タイムズ』(4月14日放送)

ゲストはダイアン津田と鈴木ゆうか。「今押さえておきたいニュースワードを徹底解説」という企画だが「誰? どなた?」と戸惑う津田。小澤アナの背後に見知らぬ女性が立っている。アリタは「フジテレビが社員に向けての職場参観日をやっている」と説明。小澤アナの“母親”だという。やがて鈴木の“母親”もスタジオに入ってくると、やはり、最後は津田の本物の母親・きみ子が登場。「もうなんでー!」と困惑する津田に「大丈夫よー、落ち着いて」と母。津田「オカン、こういうとこ出たとき、なんか知らんけど標準語になるんすよ!(笑)」。

「DX」という用語の解説を求められた津田に「がんばって」「わからへんかったらボケい」「『エックス』ボケられる、ボケられる」などと背後から“応援”する津田母。津田「自由演技でやってるのか、指示かどっちや!」。これはもちろんユースケからの指示。「MCごんのすけ」として登場したユースケは「俺がずっと指示を出していた。ただ、半分くらいは自発的に言っていた」と明かす。「俺のいろんな指示を自分の中で区別していいやつだけ言っていた。俺のコメント、オーディションすな!(笑)」。

恒例のラップバトルになり、母の目の前で「ごちそうさん」論争勃発。「あんなに大きい卵焼きを中学生に出すとはどういうことや? あれは『帰れ』という意味か?」というユースケに、津田母が「違う、大きくなれっていうことや」とアンサー。津田「『ごちそうさん』言うてくれ!」。津田の回にハズレなし。


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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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