“同期”の木村、香取、稲垣との共演に大はしゃぎの爆笑問題・太田「これが木村拓哉だぜ!」(てれびのスキマ)

爆笑問題『クイック・ジャパン』vol.156表紙

TOP画像=『クイック・ジャパン』vol.156より

文=てれびのスキマ 編集=菅原史稀


テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。

『ネプリーグ』(4月10日放送)

「プシュー!」と登場した木村拓哉に「親友!」と太田光が声をかけると「親友だよ」と返される。うれしそうな太田。ふたりは「たっくん」「ピー(ちゃん)」と呼び合う仲。今回は木村率いる『教場』チームと爆笑問題率いる「タイタン」チームの対戦。「我々が勝ったら木村拓哉をタイタンに入れる」と言う太田に「入ったらどうなるの?」と尋ねる木村。太田「我々が喜ぶ(笑)」。

『教場』チームは、「アホ」と自己申告した結木滉星、濵田崇裕が第1ステージから大ブレーキをかける。「滉星本人というよりか、このスタジオの空気がヤバい」と木村。なで肩の濵田に対し太田「濱田くん、肩がなくなってる(笑)」。

80年代のアイドルソング歌詞の穴埋め問題では、タイタンチームの歌声を聞いて木村が「ウーチャカがキョンキョン歌うと気持ち悪い」と笑う一方で「ピー(太田)が歌ってるとき、ちゃんと原キーで歌ってた」と評価。これに「そうなんだよ! さすが気づいてくれた!」とうれしそうにはしゃぐ太田「今度一緒にCD出そうぜ!(笑)」。

前半は大きくリードされていた『教場』チームだが、木村の活躍で終盤に大逆転。「これが木村拓哉だぜ!」と、“親友”木村拓哉の活躍に敵なのにどこか誇らしげな太田がチャーミング。「この男はもってるんですよ。もうホント大人げない!(笑)」。

最後の「トロッコアドベンチャー」で木村が自信満々に選択するのを濵田&結木の「アホ」コンビがあわあわ言いながら従っていくのがトリオコントのようでおもしろかった。濵田「僕がこっちじゃないですかね?って言ったのが全部間違ってました!(笑)」。

爆笑問題『クイック・ジャパン』vol.156表紙
爆笑問題『クイック・ジャパン』vol.156表紙

『ワルイコあつまれ』(4月8日放送)

「子ども記者会見」のコーナーに爆笑問題。「お会いできると本当にうれしいおふたり」と子ども記者に扮した香取慎吾が言うと「同期ですから、我々。1988年」と太田。「レコード(デビュー)は91年なんですけど、結成が88年くらい」と司会の稲垣吾郎が補足。太田「必ず俺は言ってますからね。同期SMAPって。君たちの口から聞いたことないよ(笑)」。

子ども記者の「怒られてもまたやってしまうのはなぜか」という質問には「もっと言えばそのうち笑ってくれると思ってる」と答える太田。「後悔しても反省はしないんですか?」とさらに追求されると「人のこと言ってるけど、君もおんなじだから! 一生たぶんつづくよ。そういうもんなんだよ、人間っていうのは。君が謝罪会見している姿、目に浮かぶよ」と笑う。

途中、爆笑問題に対して「ネタ披露して」と子どもならではの要求も。それに対し彼らがショート漫才をするという珍しいシーンが。だが、「どうしようかね……」と詰まる太田。田中「ごめん、全然できない!」。

「お笑いの魅力」を問われ、ウケたときの快感と答えるふたり。しかし「75%の割合でスベる」と自己分析する田中。太田も「ほかの人から『ウケてましたよ』って言われても、自分が想定している笑い方じゃなかったり、そうするとやっぱりもうちょっとウケたはずとか思うわけ。それで落ち込んだりね」とつづける。「今日は成功した」と思うのは35年間で3回くらいしかないという。「お客さんの笑い声が小さくなるんだけど、それはウケてないんじゃなくて呼吸困難になって声が出せないっていうくらいのウケ方をするときがある」「そういうときは舞台からはけると、どよめきが起こる」、そんなウケ方をまた味わいたいと。その理想の高さに痺れるし、いい意味での強欲さこそ爆笑問題の強さの理由なのだろうなと思った。

あと、とにかくSMAP勢と絡むとき、太田が楽しそうなのもいい。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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