テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。
『アンタウォッチマン!』
今回は「2008年のA.B.C-Z河合郁人」を特集。彼の代名詞である「ジャニーズものまね」はバックダンサー時代の豊富な経験を活かして生まれ、2006年の『ザ少年倶楽部』で初披露。その際、披露されたのは「木村拓哉の歌い方」「松本潤の踊り方」「錦織の移動の仕方」。その中でも松本潤のネタは会場が揺れるほどの大ウケ。
しかし翌2007年、後輩グループHey! Say! JUMPがデビュー。全員平成生まれの後輩がデビューしたことで、もう昭和生まれはデビューできないと言われているようで「終わった」と思ったという。河合「初めてプライベートで食事しながら(A.B.C.で)会議しました。デビューは諦めて独自の路線でやっていくのか、バックダンサーとして徹していくのか」。
しかもそのHey! Say! JUMPの前説をKis-My-Ft2藤ヶ谷と共に担当することに。「後輩の前説は……めちゃくちゃ複雑でした」と河合。だが、今思えばジャニーさんが得意な分野を伸ばしてくれていたんじゃないかと振り返る。
そして2008年、A.B.C.に橋本良亮が加入しA.B.C-Zとなると、曲のほとんどをセンターの橋本が歌うことになる。自分の役割に悩んだ河合に「河合はしゃべりとかものまねの特技があるからバラエティのセンターを確立したらいいんじゃない」「それぞれが得意分野でセンターを取ったら最強のグループになる」と亀梨に言われ吹っ切れた。
そして2020年、河合は自ら志願して『ものまねグランプリ』に出演し、準優勝を果たす。さらにコロナ禍の緊急事態宣言下、毎日1個ものまね動画を撮り、テレビ局に送り売り込みをしたそう。本当にブレイクは自分の強い意志からしか生まれないということを思わせるストイックなエピソードで震える。ちなみに『ものまねグランプリ』で惜しくも準優勝というのを見た木村拓哉が河合に送ったひと言が、いかにも木村拓哉で痺れる。「登れる山あるね」。
『刺さルール!』
お見送り芸人しんいちが、自腹の100万円で「恩人」たちに恩返しするという企画。ノブコブ吉村やZAZYに先立ち、真っ先にプレゼントをした相手は又吉。実は又吉はしんいちと同じ高校で、サッカー部の先輩。そのことを伝えたときは「じゃあ、無条件で一生かわいがるね」と言ってくれたという。コロナ禍でバイトもできず仕事がなかったときも「お金なかったら貸すことできるからね」と。
又吉がいなければ『R-1』優勝もなかったというしんいちは、又吉の親友にリサーチし、観葉植物をプレゼントすることに。しんいちが選んだのは高さ2.7mのサボテン。50万円したそう。「でかいて」「最初の観葉植物じゃないよ」と苦笑する又吉は、「だいぶ今日の予定狂ってくる」と言いながら台車でサボテンを運ぶ。そのサボテンに名前をつけるよう促され、又吉「『恩返しという名の復讐』(笑)」。
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