写真を撮ることにこだわりを持つアーティストやお笑い芸人による連載「QJWebカメラ部」。
土曜日はアーティスト、モデルとして活動する森田美勇人が担当。2021年11月に自身の思想をカタチにするプロジェクト「FLATLAND」をスタート、さらに2022年3月には自らのフィルムカメラで撮り下ろした写真をヨウジヤマモト社のフィルターを通してグラフィックアートで表現したコレクション「Ground Y x Myuto Morita Collection」を発表するなどアートにも造詣が深い彼が日常の中で、ついシャッターを切りたくなるのはどんな瞬間なのか。
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日々の煌めき

第31回。
2022年もあっという間に12月。気温も急激に下がり、街行く人々はイルミネーションに心温まる季節ですね。
そんな今秋は帰り道を見守る木々が紅葉していく姿を見逃さずに過ごせました。

四季の魅力を感じる日々を過ごせるようになったきっかけは、良くも悪くもコロナ禍という時間を経験してから。この人生を歩んできて、初めてブレーキを踏んだ感覚でした。
それまでは本番というリミットへ向かって理想の自分を空想し、走ることだけに熱中していた日々。そんなせっぱ詰まった体内に隙間ができるきっかけがコロナ禍だったと感じます。

最初は怠ける身体への恐怖から始めた散歩でしたが、いずれただの通勤ルートだった道に視野を与え、時間が表現する模様へと変化。舞台に立つために磨いていたダンスは日々の生活音の中で遊ぶ人生の豊かなツールに。
さまざまな場面に煌めきがありました。
そんな童心のカケラをフィルムに収めていたら「QJWebカメラ部」に入部することができました。
ピンチはチャンスですね。
これからも自然の流れに身を任せながら、変わらない今日も撮っていこうと思います。いずれ変わるものを楽しみに。

加賀翔(かが屋)、中山莉子(私立恵比寿中学)、セントチヒロ・チッチ(BiSH)、長野凌大(原因は自分にある。)、林田洋平(ザ・マミィ)、森田美勇人が日替わりで担当し、それぞれが日常生活で見つけた「感情が動いた瞬間」を撮影する。
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