サッカーひと筋だった四千頭身・石橋遼大が『スラムダンク』から学び、憧れたこと【わたしと『スラムダンク』#3】

文=石橋遼大 編集=岩嵜修平


映画化で話題となっている『スラムダンク』を愛するアーティスト、アイドル、俳優、芸人らが『スラムダンク』やバスケットボールにまつわる思い出を紹介する連載「わたしと『スラムダンク』」

第3回目は、単行本全31巻のサブタイトルが言える特技を持つ四千頭身・石橋遼大が寄稿。

兄に一番感謝している『スラムダンク』との出会い

四千頭身(左・都築拓紀、中・後藤拓実、右・石橋遼大)
四千頭身(左・都築拓紀、中・後藤拓実、右・石橋遼大)

けっしてド真ん中の世代ではなかった僕が『スラムダンク』に出会ったきっかけは6個上の兄がマンガを持っていたことでした。今までで一番、兄に感謝していることは、『スラムダンク』に出会わせてくれたことだと言っても過言ではありません。

兄も『スラムダンク』がきっかけで、中学時代にバスケ部に入部していました。僕は小さいころからサッカーひと筋だったので、バスケ部に入部することはなかったのですが、体育の授業や休み時間にやるバスケでは、『スラムダンク』から学んだことばかりやっていました。

ボールがリングに当たったときは、ゴリの声が頭の中で再生され、初心者のくせに、スクリーンアウトを怠らずリバウンドに駆け上がっていました。もちろん、ジャンプシュートは上半身だけにならないように右手のひじは閉じ、地面をグッと踏んで、ひざをグッと入れて、グッと飛ぶのを意識していました。2万本、打っているわけではないので、入っているかは別として。

赤点軍団のお気に入りシーンと赤木晴子への憧れ

自宅本棚の『スラムダンク』単行本全31巻とカプセルトイ
自宅本棚の『スラムダンク』単行本全31巻とカプセルトイ

そんな僕が『スラムダンク』の中で一番好きな話は、桜木花道、流川楓、宮城リョータ、三井寿の赤点軍団による、期末試験後の勉強合宿です。

バスケ以外の高校生活が描かれている数少ないエピソードで、赤点軍団が職員室に行き頭を下げているときに、柔道部主将の青田龍彦もやってきて、一回、花道たちをバカにしたあとで、しっかり、自分もお願いしますと土下座をしているシーンが、お気に入りです。青田らしさも出ているし、それを見て笑っている赤点軍団もいいですし、それを見てツッコんでるゴリ(赤木剛憲)もたまりません。そして、いざゴリの家で勉強合宿となったとき、 赤木晴子が夜中まで花道の勉強に付き合い、夜食に焼きうどんを作ってくれているのがめちゃくちゃうらやましく、ひとつの憧れでもありました。

学生時代にあんなことがあったら、完全に走馬灯で出てくるほどの思い出だろうな。もう、夜中までテスト勉強をする機会もあまりないですが、いつか、女性に夜食で焼きうどんを作ってほしいものです。

アニメ『スラムダンク』で鳥肌が立った関係性

テレビアニメ『スラムダンク』では、やはり最終回の、主題歌に乗せての各選手の名シーンたちがたまりません。最後の最後に、飛行機の音が鳴って、花道が魚住(純)をブロックするシーンからの、リバウンドをそのままダンクするシーンにつながったところは、何度観ても鳥肌が立ちます。あと、リョータとミッチー(三井寿)が「おう!」「おはよっす!」と挨拶を交わしてるシーンも、あんなにケンカしていたふたりが今ではこんなに……と思い、好きなシーンのひとつでもあります。

映画『THE FIRST SLAM DUNK』では、それぞれのキャラクターがどんなふうに描かれているのか、どんなストーリーが描かれているのか。映画館に行って、新しい『スラムダンク』を観るのが楽しみでなりません。

『スラムダンク』のフィギュア
『スラムダンク』のフィギュア
『スラムダンク』のポストカード
『スラムダンク』のポストカード

『YonTube(四千頭身公式チャンネル)』「漫画スラムダンクのセリフで大喜利答えてみた」

石橋の持ち込みで、四千頭身公式YouTubeでは「漫画スラムダンクのセリフで大喜利答えてみた」という企画も公開中。

石橋 遼大(いしばし・りょうだい)
ワタナベコメディスクール22期生として出会った都築拓紀、後藤拓実とトリオ「四千頭身」を結成し、2016年にデビュー。同年12月放送の『新しい波24』(フジテレビ)でテレビ初出演を果たし、注目を集める。『有吉の壁』(日本テレビ)、『四千ミルク』(FM FUJI)レギュラー出演中。

『THE FIRST SLAM DUNK』
公開日:2022年12月3日(土)
原作/脚本/監督:井上雄彦
声:仲村宗悟、笠間淳、神尾晋一郎、木村昴、三宅健太
オープニング主題歌:The Birthday(UNIVERSAL SIGMA)
エンディング主題歌:10-FEET(EMI Records) 
音楽:武部聡志、TAKUMA(10-FEET)
アニメーション制作:東映アニメーション/ダンデライオンアニメーションスタジオ
(c)I.T.PLANNING,INC. 
(c)2022 THE FIRST SLAM DUNK Film Partners

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