テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。
『ゴッドタン』
人気声優とコラボしてファンタジーな世界をアドリブで演じる「ファンタジー芸人No.1決定戦」が約7年ぶりに復活。挑戦するのはアニメ好きの岩井と矢作、劇団ひとり。そして相手をする声優は、浅沼晋太郎と早見沙織。
前半戦の今回は「学園能力バトルファンタジー」もの。主人公の心の声を浅沼、ヒロインの声を早見が演じ、主人公に扮した芸人が「ファンタジーポイント」でアニメっぽいセリフをアドリブで言えるかを競う。岩井はアニメ好きらしく、合間に挟むセリフもいかにもな感じのことを言って完璧に演じ、ひとりも「岩井、最後だったんじゃないの?」と絶賛。
途中、自分の中にもうひとりの人格がいるという設定で、違うキャラになりきるのだが、岩井は高い声のキャラに。すると浅沼による心の声も即座にその口調に合わせる対応。浅沼「もっと低い声で演る予定だったんですけど、そっちで来たか!って」。
すると矢作は、その場面で「矢作恭兵です」となぜか柴田恭兵のものまね。これにも、浅沼は「『あぶ(ない)刑事』世代だったんで」と見事に対応し柴田恭兵風に返していく。浅沼「初めてやりました(笑)」。
こうなると、もうムチャ振りは止まらない。劇団ひとりは「みなさんこんばんは美空ひばりです」と美空ひばりのものまね。しかも「ずっとみなさんに会いたかったですよ」とAIの美空ひばり。もちろん浅沼は、その妙技で美空ひばりっぽく返していく。浅沼「僕も試されてるような気になって(笑)」。
芸人のアドリブ力を試す企画のはずが、声優のアドリブ力を見せる結果となり、その技術のすごさを垣間見せていた。
『闇さらば』
芸能人の闇の部分を吐き出してもらい、それを偉人の名言で晴らすというコンセプトで、さらば青春の光がMCを務める番組。初回ゲストは大島麻衣と永野。「芸能界って気持ち悪いやつ多くないですか?」と最初から全開の永野。「自分を曲げてなんでもできるやつは気持ち悪い」と。さも俯瞰で見ていましたという俯瞰ツッコミが「あんなの一番簡単なやり方」だと舌鋒鋭く言い放つ。
「『俺で行きたいんや』を注意するじゃん。芸能人様が。俯瞰で。確かにそいつのほうが金もあるし、いい思いしてるんだろうけど、こっちはこっちで芸人でお前みたいになりたくねえわって。なんか我が世界には入れませんみたいな顔するけど」などと饒舌に語る永野に「ずっと同じ内容をあの手この手でしゃべってるだけ」と森田は笑うが、永野は止まらない。
「軽蔑を込めて言いますけど、僕は芸能人にはなれなかったですね。僕はあくまで芸人だった」と。そんな永野には小林陵侑の「僕が魔物でした」という名言を送る。だが、永野には「言った人、20歳でしょ?」と番組の流れに従うことなくまったく響かない。「一番あの人が闇だったなあ」とあえて俯瞰ツッコミで締める森田。相性抜群だった。
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