布川、股間を連呼し女性にモテる
──しっかりした頼れる存在の布川さんですが、内面は、実はみちおさんよりも変な人だと聞いています。
布川 僕はそんなこと思わないですけどね?
──「初めて会った人に股間を出したり、友達にお尻の穴を見せたり、ずっと“チ○ポ”と言っていたいような人」と、衝撃的なたとえが数々と……。
布川 さすがに言い過ぎですけどね? 初めて会った人にいきなりチ○ポ見せるなんて……そんな無礼なことは。「この人大丈夫だな」って思ったらするだけですよ。
──「大丈夫な人」とは……?
布川 「この人、たぶんチ○ポ出して大丈夫な人だな」ってわかるんですよ、僕、大丈夫かどうかがその人の頭の上に浮いて見えるんです。だから、そういう人には出しますし、アナルの写真も送ります。
──その写真はどういうタイミングで送るんですか?
布川 たとえば、ご飯行ったあとの「ごちそうさまでした」の連絡のときに送ります。僕がアナルを送った人は、ケツの穴まで全部見せるほど信用してますっていうのと、最後のシメだから“ケツ”ということで、ダブルミーニングになってます。
──すごいです。それ、今思いついたんですか?
布川 いえ、本当にそれに近い気持ちでやってます。
──まさか腑に落ちる理由が聞けるとは……。
布川 すごくうれしいです! インタビュアーが女性じゃなかったら、今アナル出してましたね。
──バレないように股間の名称を言うのがストレス発散とのことですが、きっかけは?
布川 高校のときから普通に言ってたんですけど、これがストレス発散になると気づいたのは、結婚してから行った合コンですね。人数合わせでお願いされてたのに、遅れてくる予定だった男も結局最初から来て、男3人、女の子2人の状況になったんです。それはもう、僕がいる必要ないじゃないですか。「なんだこれ、どうにかして楽しみたいな」と思ってたときに、みんなの会話の途中で“チ○ポ”って言うようにしたんです。そしたら、これが楽しくて! 僕が“チ○ポ”って言ってるにもかかわらず、みんなが普通に合コンを繰り広げてるのがおもしろいんですよ。
──変態に目覚めた瞬間ですね。
布川 楽しかったですね。でも、一回バレるくらいのタイミングで言ったときに、女の子が「え? 今チ○ポって言いませんでした?」って言ってきて、「言ったよ」って返したら、「なんでそんなことするんですか?」って。ハーフのキレイな子だったんで、たぶんそういう目に遭ったことがないんですよね。で、「そういう方今までいなかったんで、すごい好きです」と言われて。
──えっ!
布川 ハナイチゴの(コンプライアンス)小松崎さんと一緒に行ったんで、ぜひ彼に聞いてほしいです。「俺、結婚してるから」って言っても「関係ない、ふたりで飲みに行きたいです」って。最終的に、「じゃあ、今から5秒間で、僕がチ◯ポって言ったか言ってないか当てたら飲みに行こう」と言って、彼女が外れたので飲みに行きませんでした。
──まさかのエピソードが聞けました。『オールナイトニッポンX(クロス)』(ニッポン放送)の間にもバレないように言っていたと。
布川 あれはうれしかったですね! リスナーとかにもわかんないように言えるような、ネクストステージに行ったと思いました。でも、さすがにみちおは「え?」って目をして気づいてました。
──その変な部分を普段はグッと抑え込んでいるのが、布川さんだと。
布川 確かに、テレビ番組の収録とかはあんまりやらないかもしれないですね。マジメにロケする番組でふたりともイカれてたら意味わかんないよなとか、一応僕が進行しないととかは少し考えます。
──一番解放しているときはいつなんでしょう?
布川 ラジオとか、毎月やってるニコジョッキー(『「トム・ブラウンのコンテンツタワー爆破計画」』(ニコニコ動画))はわりと普段に近い感じでやってますね。あとは、漫才のときかもしれないです。
──みちおさんも、布川さんが一番解放されているのは漫才のときだと。布川さんのヤバさを広げてるだけだから、漫才も違和感なく見てもらえるんだと思うと。
布川 ほえー。なんかあいつ……分析してますね。僕はそこまで考えてないです。漫才のときって、ウケなくてもほかの人に責任がないから別にいいかって思えるんですけど、番組とかは、僕がキツイこと言ったとしたら、スポンサーさんとか、局とか、僕らを呼んだスタッフさんとかに迷惑かかるなとか思うと……。やっぱり、まわりに迷惑かからない状態でチ○ポって言いたいですから。
みちおのメンタルケアを担当
──みちおさんは、「人間として生きていく上で自分はダメだから……」と卑下していたんですが、礼儀的なところなんて、特にしっかりしている印象でした。
布川 今は大丈夫かなと思いますけど、昔はけっこう「おいおい」っていうのもありましたよ。東京出たばっかりのころ、僕が頑張って貯めたロイヤルホストの1000ポイントをあいつが勝手に使って大ゲンカになりましたけどね。「ふざけんなよ、お前!」って(笑)。
でも、あいつは先輩芸人と一緒に住んでたんで、僕がどうこうとかではなくて、そこで常識的な礼儀はわかるようになった気がしますね。
──ちなみに、恋愛相談には、昔から乗っていたんですか?
布川 相談というか、聞いてはいましたね。なんか最近ラジオで恋愛話を聞いてたら、この人は永遠に誰とも付き合えないんじゃないかって思ってますけどね。
──恋愛初心者のようなキャラクターになっているといいますか……。
布川 いや、ガチですガチ。ノリはゼロですよ。
──布川さんのアドバイスが、かなり的確で。
布川 いやいやいや、あれは本当に12歳ぐらいの人の恋バナを聞いてるだけなんで(笑)。僕も39の歳なんで、それはさすがに答えれるだけの話です(笑)。だから、みちおの恋愛相談は誰でもできます。
──どうにかしてあげたいという気持ちになるんですか?
布川 まあ、相方なんで不幸にはなってほしくないですからね。ですし、あの人はメンタルが非常に弱くて、心の浮き沈みがすごいある人なんで。そしたら仕事にも影響出るし、ほかの人に迷惑かかるから、心は落ち着いていたほうが。
──メンタルケアを。
布川 そんなそんな……いや、してますね。はい、してます。漫才は特に影響出るんですよ。僕らが世に出してもらえるようになる前とかは、ネタの直前に「今日のお客さん温かいから大丈夫そう」とか、重そうな空気だったら「ウケなくてもそんな気にする必要ないやつだわ」とか言ってました。そういうのを言わないと、1発目のボケがウケなかったとき、明らかに出るんで。同じような感じの相方がいたブチギレ氏原って奴と、「めんどくせえ~!」「誰も俺たちのこと褒めてくんないっすよね……」って言ってました(笑)。
──支える側の悩みですね。
布川 でもまあ……それはしょうがないかって思ってます。