テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。
『有吉クイズ』
ゴールデンレギュラー初回。「華々しく散ってほしいですね」と言う出川に、「完全に置きにいきます」と笑う有吉。
最初の企画は「有吉と蛭子さん 2022夏」。節目にはやっぱり蛭子能収との再会企画を選ぶのが、とてもこの番組らしい。
前回、「渋谷で遊びたい」と言っていた蛭子の希望どおり(蛭子「あぁ、そうだっけ?(笑)」)、渋谷で待ち合わせ。異常に高いところを怖がるのは元からなのか、年を取ってからなのか、妙に印象に残った。
有吉の提案で、売店で買ったものをプレゼント交換することに。渋谷が描かれたTシャツをプレゼントする有吉に対し、エコバッグなどと共に「有吉さんありがとう」と手書きの似顔絵つき手紙を添える蛭子。さりげないけど、とてもいいシーンだった。
ふたりは蛭子の希望でボウリング場に。最初は投げ方がわからず「直ガーター」などをしていた蛭子だが、3投目になると早くもコツをつかんでいいフォームに。が、すぐに有吉が「飽きました? 飽きましたね?」と察知したように、すでに満足気な表情。
「仕事は早く終わったほうがいい」「ギャラは一緒ですから」と言う有吉に、ニヤッと笑いながら「そうだね」と同意する蛭子だが、どこかまだ一緒にいたいなという表情にも見えた。
それでも「また冬に」と次回の約束をすると、「どもども」と余韻もなく立ち上がる蛭子が、とてもらしくておもしろかった。
VTRを観終わった出川は「こんな番組じゃないから!」とゲストの仲野太賀に注釈。有吉「蛭子さんを利用して自分の好感度上げてるんです(笑)」。
『わが心の大阪メロディー』
東西の「女帝」上沼恵美子と和田アキ子のデュエット、漫才レジェンド同士の上沼&オール巨人による「浪花恋しぐれ」、少女時代からのライバル天童よしみが歌う「やっぱ好きやねん」を見守る上沼……と、上沼恵美子を軸に観ると、見どころがめちゃくちゃあった今回。
選曲もバシバシハマっていたし、なにわ男子やNMB48のようなアイドルの使いどころも心得ていて、とても観応えがあった。
この日、55周年目を迎えるという和田アキ子の緊張がめちゃくちゃ伝わってきたのもすごみがあった。あと、タローマンが終始、奇妙な動きで釘づけにしていた。
司会の今田が「松本局長、観てますか?」と振って始まった、円広志による「ハートスランプ二人ぼっち」はやっぱりテンションが上がるし、円自身もノリノリ。盛りだくさんな内容。
それぞれの背景を考え出すと、奥行きが広がる番組だった。
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【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)
毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2021年のテレビ鑑賞記録。
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