写真を撮ることにこだわりを持つアーティストやお笑い芸人による連載「QJWebカメラ部」。
土曜日はアーティスト、モデルとして活動する森田美勇人が担当。2021年11月に自身の思想をカタチにするプロジェクト「FLATLAND」をスタート、さらに2022年3月には自らのフィルムカメラで撮り下ろした写真をヨウジヤマモト社のフィルターを通してグラフィックアートで表現したコレクション「Ground Y x Myuto Morita Collection」を発表するなどアートにも造詣が深い彼が日常の中で、ついシャッターを切りたくなるのはどんな瞬間なのか。
青春の記録
第20回。
この写真は今年の夏。
知り合いを通じて出会った同世代のドラマーと初対面で意気投合し、夜中にふたりでセッションをした青春の記録です。この日、初めてエレキギターというものをかき鳴らしました。
身近には感じていた楽器ですが、いざ自分の手に収まると感じたことのない分泌液が脳内を駆け巡りました。
アンプのボリュームは適当に爆音で、この日の出会いのために書いた一曲を思いっきりかき鳴らしたら、信じられない共鳴度でリズムがあふれ、気づいたころには15分ほど踊り狂ってました。
学生時代に得られなかった“純粋青春音楽”をこの歳になって味わうことができて本当にうれしかったです。
爆音を浴びたあと、浴びるように酒を爆飲みしました。
バンドマンの飲む量すごい。笑
加賀翔(かが屋)、中山莉子(私立恵比寿中学)、セントチヒロ・チッチ(BiSH)、長野凌大(原因は自分にある。)、林田洋平(ザ・マミィ)、森田美勇人が日替わりで担当し、それぞれが日常生活で見つけた「感情が動いた瞬間」を撮影する。