声優・小野賢章が「どうやったら表現できるか理解できない」と絶賛する芸人の声の演技とは(てれびのスキマ)

てれびのスキマ

テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。


『しゃべくり007』

声優の花江夏樹、梶裕貴、小野賢章がゲスト。声が似ているというよりは、求められる芝居や役柄が近いから、よくオーディションでは一緒になる3人。小野「バチバチですよ(笑)」。

小野と花江はサウナ友達でもあるため、週8で会うくらい仲がいいが、梶はプライベートでの交流はないため、プライベートの話を振られたときに「どういう気持ちでいれば……」と不安だったそう。実際にふたりで盛り上がるなか、梶「最悪です(笑)」。

番組後半はそれぞれが「衝撃を受けた最強名作アニメ」を発表。「覚えてます? 好きなアニメ選んだの?」と聞く上田に『しゃべくり』メンバーは首を傾げる。実はレギュラー陣の回答は、なんと14年前に書いたアンケートを流用したものという。確かにチュートリアルのふたりが『アルプスの少女ハイジ』、ホリケンが『あしたのジョー2』『ど根性ガエル』、福田が『ガンダム』、名倉が『天才バカボン』、原田が『キャプテン』『フランダースの犬』と古めのものばかり。有田と梶は『エヴァンゲリオン』。

花江は92年の硬派なアニメ『走れメロス』をチョイス。メロスが太ももを刺されるシーンで、メロスの声を担当する山寺宏一の嗚咽が「3次元的に聞こえる」とそのすごさを熱弁。終盤には、大絶叫するシーンで渾身の思いで叫んだため、山寺は気絶してしまったという。小野は『夜は短し歩けよ乙女』。ロバート秋山が声をあてたパンツ総番長の鼻声でのくしゃみを「あまりにうま過ぎて何回も観直しているんですけど、どうやったら表現できるか理解できない」と絶賛。やっぱり声優はアニメ全体のことよりも、ピンポイントでこのシーンの演技がすごいという目線なのだなと興味深かった。

結局、全部は紹介できず「ごめん、14年後やるから」という上田に原田「今でも覚えてないんだよ!(笑)」。

『刺さルール』

1時間SPということでレギュラー陣に加えてパネラーに野田クリスタルとAマッソ加納。まずはクマムシ長谷川の現在に密着。副業の傍ら毎月2本の新作漫才を作り、最近の事務所ライブでは7年ぶりに観客投票で1位になったそう。

そんなクマムシはネタの性質上、冬に仕事が多いため「夏の仕事を増やす秘策」を考えているという。それが何かが1問目のお題。当然、この番組は大喜利として答えていくのだが、序盤にせいやが「レゲエver.」とボケのつもりで答えたのがまさかの正解。太田「台なしにするなよ! まだボケたいんだよ!」野田「クイズ番組行けよ! 大喜利やりてぇんだよ!」と総攻撃を受ける。

おかもとまり、HIRO、まいける、モエヤンとVTRがつづき、「モエヤン池辺が大学で行うある仕事は?」という問題では、太田が「裏口入学の手伝い」と答える。「自分で言うな」などとツッコまれるなか、「せいやの裁判はこれから」と補足。せいや「言わなくていい! 法廷に立った芸人が前にふたりおるってどんな番組やねん!(笑)」。

ネットニュースになりそうな、テレビ初公開の「誰も知らないマイルール」を発表するミニコーナーでは、野田が「ひとりカラオケするときは最初にジュディマリを歌う」というしょうもないルールを発表。すると田中が、熱いものを食べたり飲んだりするときに、フーっと息を吹きかけて冷ますと、よく口笛が鳴ってしまうため「ヴゥーと小さい声で言って確認してから、フーってやる」とそれを上回るしょうもないルールを発表していたのが「これぞ、ウーチャカ!」という感じでよかった。「太田にも言ったことがない」と田中。

スタジオでは最後に、テレビ朝日に入社した夢屋まさるが登場。本名が「鈴木優」というのは知っていたけど「優」の読みが「まさる」ではなく「ゆう」なのが地味におもしろかった。彼は「深夜のお下劣なクイズ番組」をやりたいと企画書を出しているそう。それは観たい。太田が夢屋に「ネタはもうやらないの?」と振ると「いやいや、やらんでいい。絶対やらんほうがいい!」とヒコロヒーが助け舟。

「代わりにせいやがやる」ということになり、加納が「(「せっせっせいや」のリズムで)せっせっパンケーキ!」、野田が「レゲエバージョン」と声をかけると即座に「あーい、小麦が焼けた♪」とレゲエ調で歌い出し「パンケーキ食べたい! オレ、せいや!」とピシッと締める見事な即興ネタを披露。これには「すごーい!」「バケモン」と一同大絶賛。いつもながら終始ハッピーな空間の中、この日はせいやが伸び伸びと力を発揮していた。


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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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