『水ダウ』「タッグ相撲最強コンビ決定戦」芸人総立ちの大波乱に(てれびのスキマ)

てれびのスキマ

テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。


『水曜日のダウンタウン』

『クイズ☆タレント名鑑』の「ガチ相撲」好きからすると予告の段階からワクワクしていた「タッグ相撲最強コンビ決定戦」。プレゼンターに「初夏フォーー!」とレイザーラモンがコンビそろって登場するのもうれしい。スタジオでも「大自然、強そう」「ティモンディも」など予想に花が咲く。松本「ママタルトって死んだんじゃなかったっけ?(笑)」。

初戦は共に100キロを超え、柔道経験者の坂井を擁する鬼越トマホークvs128キロの巨漢・アントニー擁するマテンロウの同期対決。立ち会い早々ふたりでアントニーを攻めようとするも、大トニーが割って入り1対1の状況に。作戦が狂った鬼越だが、まず坂井が大トニーを下すと、金ちゃんもアントニーを押し出し勝利。坂井「絶対に作戦どおりいかないです!」。

一方、スポーツエリートコンビのティモンディは、動ける巨漢コンビの大自然を見事なコンビネーションで破る。レスリング経験者の和田まんじゅう、青山フォール勝ちが戦うネルソンズは優勝候補。やはりバビロンに完勝。プロレス経験豊富なレイザーラモンと対戦するのは178キロの圧倒的巨漢・大鶴肥満擁するママタルト。その肥満の経歴(ほかの出場者はスポーツ歴)が「軽音」なのが可笑しい。戦前「178キロを使いこなしたことがないんで」と語っていた肥満だが、レイザーラモンをふたりまとめて押し出す「これはセイ」な圧勝。肥満「これが俺の力……」。

屈指の名勝負となったのは準決勝の鬼越トマホークvsティモンディ。高岸が坂井に倒され、絶体絶命のピンチになったティモンディだが、前田が金ちゃんを押し出すと、さらに坂井との投げの打ち合いを制して下手投げ。ずば抜けた体幹を見せつける。が、ここで「物言い」が。ビデオ判定で先に前田の足がわずかに土俵の外に出ていたことが判明し鬼越の勝利。取り直しも見たかった激戦。会場も試合を追うごとに熱を帯びてきて敗れた芸人たちも懸命に声援を送っているのがとてもいい。

決勝は鬼越vsネルソンズ。「おもしろい相撲やりましょうよ!」と坂井が挑発すれば「勝ったらいいんだろうがよ!」と返す青山に坂井「勝ったらいい世界で勝てなかったから芸人やってんじゃねぇのか!」。

優勝が決まるとシード選手として相撲経験者カシューナッツ擁する巨漢コンビ・ゆんぼだんぷが登場。「ガチ相撲」っぽい展開に興奮する。この戦いは観戦している芸人も総立ちの際どい勝負に。勝者が決まると大歓声。一体感が生まれていた。敗れた芸人が本気で悔しがる姿もあり、しっかりと勝負論のあった見応えのあるトーナメントだった。実現しなかったティモンディvsネルソンズも見たいし、ガリットチュウなどほかに強そうなコンビもいるし、第2弾にも期待したいし、「ガチ相撲」復活も実現して欲しい!

『刺さルール!』

出題VTRで密着されたのは小説家としても活躍中のバイク川崎バイク。つい先日の『世にも奇妙な物語』で彼の書いたショートショートが原作のドラマが放送されたばかり。パソコンを持っていないため、スマホのメモ帳に書くそう。スマホなら、寝る前に思いついても書け、楽屋だろうが新幹線だろうが場所を問わず書けるのが利点だという。実際、小説の題材になりそうな言葉が大量にスマホにメモされている。また、集中できない時は部屋を真っ暗にするのがルール。「雑念が消える気がするんですよね。寝る前に部屋を暗くして急にいろんな思いが張り巡らされることがあるじゃないですか。あの感覚を自ら作り出してる」と。

さらに、どうしても題材が思い浮かばないときに行うのは、誰かに「なんでもいいから関係ない単語3つ教えて」と頼み「三題噺」の要領で話を作っていく。たとえば、サンシャイン池崎とのユニットコンビ・シャウト!!の打ち合わせでは、池崎は「マグマ」「刺身」「くるぶし」を挙げる。「入口で使うこともあるし、大事なところで出すときもあるし、別に読んでる人がこの3つを使っていることは知らないから」「これのよさって、俺が小説書くとしたら『マグマ』は使わない。自分になかったワードをくれるのがいい」と。いかにも芸人らしい小説の作り方でおもしろい。そんなBKBを見てしみじみと池崎「バイクさん……小説家っすね」。


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1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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