写真を撮ることにこだわりを持つアーティストやお笑い芸人による連載「QJWebカメラ部」。
金曜日はザ・マミィ林田洋平が担当する。『キングオブコント2021』では、準優勝に輝いたザ・マミィの頭脳、林田。そんな彼は、自身のインスタグラムで発信するエモーショナルな写真も話題となっている。林田が日常の中で、ついシャッターを切りたくなるのはどんな瞬間なのか。
サンシャイン水族館
もし、これを読んでいるそこのあなたが、最近新しいカメラを買っていたとして「あぁどこかでなんかいい写真撮れねぇかしら」と思ってたりするのだとしたら、とりあえず水族館に行ったらいい。
お膳立てがすごいから。特にクラゲ。
ここはサンシャイン水族館。
一面の水槽。暗闇に無数の美しいクラゲが浮かんでいて、ちょうどいい感じのライトが当たっていて、あとは黙ってシャッター切るだけ。
ごっつぁんゴール。
ごっつぁんゴールって今もまだ言うのだろうか。書きながら「ごっつぁん」に対する久しぶり感がものすごい。いつ誰におじさんと言われてもおかしくない年齢に差しかかっておりますゆえ、そのあたりは覚悟を持って、それでも言いたいと思ったら言う。
自己責任の「ごっつぁんゴール」。
とにかく。水族館のクラゲコーナーは自分の写真に自信を持たせてくれる素敵な空間。最低限の知識を持ってカメラのシャッターボタンを押せば、きっと誰でもプロっぽい写真が撮れる。
お笑いでいうところの、どんな球を投げても絶対になんとかしてくれるMCみたいな。麒麟の川島(明)さんだ。サンシャイン水族館のクラゲは麒麟の川島さん。裏を返せば川島さんはクラゲだということになる。
なぜ裏を返さなければいけないのか。返さなければいいだけの話だ。
クラゲだけじゃなくて、魚も撮った。ネンブツダイという魚。こっちは少しだけ難しい。タイミングを待ってみたり、角度を調整してみたり、多少の腕がいる。
でもやっぱり元がすごくキレイだから。ずいぶん助けてくれている。やっぱり腕がいいかのような気分になる。
僕だって、いつかはクラゲになりたいけれど、まずはネンブツダイを目指そうと心に誓う。
加賀翔(かが屋)、中山莉子(私立恵比寿中学)、セントチヒロ・チッチ(BiSH)、長野凌大(原因は自分にある。)、林田洋平(ザ・マミィ)、森田美勇人が日替わりで担当し、それぞれが日常生活で見つけた「感情が動いた瞬間」を撮影する。