ラランド・ニシダの本好きの一面にケンコバ「純文学を読んでる奴がファンから金もらうかね?」(てれびのスキマ)


テレビっ子のライター“てれびのスキマ”が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。2020年から毎日欠かさず更新中。

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『アメトーーク!』

4年ぶりの「本屋で読書芸人」。今回はカズレーザー以外メンバーが一新。Aマッソ加納やゾフィー上田はともかくティモンディ前田やラランド・ニシダは本のイメージがないが、前田は野球を辞めたあと「本と結婚して今に至る」と語り、唯一ネタを書いていないニシダは「友達がいなくてずっと本を読んでた」という。

ニシダが、純文学を中心に年間100冊は読むと言うとケンコバは「純文学を読んでる奴がなんでファンから金もらうかね?」と笑わせるが、明治~昭和の純文学作家は「クズ」といわれるタイプの人が少なくないので系譜的には合ってる気がする。

ちなみに上田の祖父は有隣堂の元副社長だそう。元来本好きのイメージがないメンバーだからこそ、本当に本が好きなんだなと感じる。

それぞれが紹介したお気に入りの本は以下のとおり。

「読書芸人」が紹介した本一覧
「読書芸人」が紹介した本一覧
「読書芸人」が紹介した本一覧

ケンコバは加納の紹介した笑い飯・哲夫の本に「哲夫、『銀色の青』出してんの? 言うたれ、『おもろい以外いらんねん』って!」とツッコみ「本を出した芸人が楽屋に持ってきてくれるときの表情が耐えられない」と笑う。

加納の「翻訳家の岸本佐知子さんのファンで、岸本さんが訳されたら間違いなくおもしろいという信頼がある」という翻訳家で読むことがあるという話に共感。

前田のさまざまなジャンルの小説を網羅した選書、上田は古典的名作中心、カズレーザーは小説以外からのジャンルを幅広く選出、とそれぞれ傾向があっておもしろい。

自宅の本棚紹介では、カズレーザーは読んだらすぐ処分するため本棚はないに等しい。加納は岸本佐知子、司馬遼太郎、星新一といった作家・翻訳家の本が並び、本の色別(出版社別)にきれいに整頓されて置かれている。

上田は「一軍」だという最上段に『別役実のコント教室』『物語の法則』『クリエイティブ脚本術』『物語のひねり方』などコント作家として実用的な本が並ぶ。その本棚の片隅に拙著『タモリ学』が! うれしい。

ニシダは文芸誌から小説、詩集、エッセイ、さらには『太宰治全集』までが並び、カズレーザーも「本好きな感じ」と評す。LGBTやマチズモをテーマにした本も。その中に『双馬式 誰も言わなかった馬券富豪の展開読み』があり、「双馬式知ってんの? 初めて出会った!」とこの回でほぼ初めて一気に前のめりになる蛍原。

今回、ニシダのイメージが大きく変わった。が、最後に「作家さんか詩人とHしたい」とサイテーな発言をするのがニシダのニシダたるゆえんか。「とにかく芸人やったら誰でもいいからHしたいっていう劇場に来る女の子」と一緒だとケンコバがツッコむ。「一番お笑い見る資格ないと俺が思ってたヤツらとお前一緒やぞ!」。

明日観たい番組:『千鳥かまいたちアワー』にBiSHなど

『IPPONグランプリ』(フジ)Aブロック:おいでやす小田、千鳥・大悟、バカリズム、ネプチューン堀内、かまいたち山内、Bブロック:ロバート秋山、麒麟・川島、千原ジュニア、笑い飯・西田、もう中学生。

『さんまのお笑い向上委員会』(フジ)「空気階段もぐらを健康チェック」。

『マツコ会議』(日テレ)「マンガ家を目指す若者たち…令和版トキワ荘団地に潜入」。

『千鳥かまいたちアワー』(日テレ)に、BiSH。

『ゴッドタン』(テレ東)「革命家みなみかわの理想の相談相手オーディション」。

『霜降りバラエティX』(テレ朝)「うしんでんしん 焼肉のオーダーを合わせろ!」。

『ももクロちゃんと!』(テレ朝)に、錦鯉。

『SWITCHインタビュー 達人達』(Eテレ)壇蜜×五箇公一。

山崎豊子・原作、宮沢りえ、寺島しのぶ・主演『女系家族』(テレ朝)第1夜。

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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2021年のテレビ鑑賞記録。

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