かが屋・加賀翔が撮影「自己紹介は東京タワーで」【QJWebカメラ部】

かが屋・加賀翔が撮影「自己紹介は東京タワーで」【QJWebカメラ部】

文・撮影=加賀翔


写真を撮ることにこだわりを持つアーティストやお笑い芸人による連載「QJWebカメラ部」。

加賀翔(かが屋)、前田こころ&平井美葉(BEYOOOOONDS)、セントチヒロ・チッチ(BiSH)、長野凌大(原因は自分にある。)、林田洋平(ザ・マミィ)が日替わりで担当し、それぞれが日常生活で見つけた「感情が動いた瞬間」を撮影する。

月曜日は、加賀翔(かが屋)が担当。コント師として知られる一方で、芸人仲間などを撮影した写真の腕前にも定評があり、インスタグラムのフォロワーは10万人以上を誇る。そんな彼が、ついシャッターを切りたくなるのはどんな瞬間なのか。


24回払いで買ったカメラ

かが屋の加賀です。

カメラを買ったのと芸人を始めたのがちょうど同じ時期なので、芸歴もカメラ歴も今年で7年目になりました。

7年前、僕はなんの見通しもないのにカメラやレンズなど総額50万円ほどの機材を購入しました。貯金があったわけじゃなく24回払いで2年かけて支払いました。アルバイトで家賃を払うのもやっとなのに、ライブに出るのもお金を払っていましたしその上なぜかカメラのローンもあるという訳のわからない生活です。

しかし無茶をしたおかげでカメラを持って歩く恥ずかしさより持ち歩いて勉強しなくてはという気持ちになれましたし、人見知りが和らいで芸人さんやスタッフさんと話せたことがたくさんあります。

そしてついには『クイック・ジャパン・ウェブ』さんから写真での連載をとお話いただけました。必死に夜勤をしていた日々も報われるものです。とても感謝しています。

自分を写す東京タワー

写真=加賀 翔(かが屋)

連載1回目の写真は東京タワーです。

これは通過儀礼のようなもので、東京タワーを前にすると写真を撮らないといけないような気持ちになりますし、カメラを持っている人で東京に来た人なら誰しも一枚は必ず撮っているはずです。

それに有名で巨大なので人と違う撮り方をするのが難しい対象でもあります。

なので撮り方が被ってしまう東京タワーの写真を見せるというのは自分をさらけ出す行為に近いと僕は思っています。

僕のこの写真もがんばったのですがなんかどこかで見たことあります。でもこれが写真のいいところだなと思います。なので連載1回目の写真は自分をさらけ出そうと思い東京タワーにしました。

この写真はすごいお仕事で収録に呼んでもらいましてそのときに撮ったものです。

現場に入る前に見えた東京タワーは橙色に煙っていて燃えているようでした。思わずシャッターを切り、僕も絶対にがんばるぞとすごく燃えました。

しかし、そのときの収録はすっごいよかったわけでも全然ダメだったわけでもなくぼちぼちでした。思い切ったことも何ひとつしていません。

こんないかにも東京という景色を見たらテンションが上がってしまうのもわかりますが、できることと気合いは違うのだと身をもって体験した日でした。

家に帰ってすぐにこの写真を編集しましたが、コントラストを強めたのは使い切れなかった気合いのせいです。28歳、これからは先輩にもなりますし背伸びせずがんばっていきたいですね。

第1回、東京タワーで始めてしまいましたが次は普通に人かもしれません。これがどこまでつづくかわからないですがいつか富士山の写真を見せ合うイベントとか出来たりしたらうれしいです。そのときまでどうか。

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加賀 翔(かが屋)

(かが・しょう)1993年生まれ。マセキ芸能社所属のお笑い芸人。賀屋壮也とのコンビ「かが屋」のメンバー。『キングオブコント2019』ファイナリスト。レギュラー番組『かが屋の鶴の間』(RCC-ラジオ)、初小説『おおあんごう』(講談社)刊行。 【QJWebカメラ部】毎週月曜日に連載中かが屋・加賀翔インタ..