酒井軍団は、“後輩”ではなく“飲み仲間”

──先輩後輩や酒井軍団のお話について伺った際、「(いいふうに言ったら)振り切れる力」という魅力も出てきましたが、ここのブロックを読んだ感想はいかがでしょう?
酒井 ……そうなのかな。って思います。
──そんな悲しそうな声で言わないでください。先輩と後輩では、どちらのほうが親しみやすいですか?
酒井 仲いいのは後輩のほうが多いですね。そっちのほうが好きです。自分に合ってるのかな? 昔から後輩といることが多かったかもしれないです。
──若手時代も、先輩に毎日飲みに連れて行ってもらうようなことはあまり?
酒井 僕はそういうの、今までなかったですね。
──今設立された酒井軍団は、酒井さんにとってどういう存在ですか?
酒井 う~ん、飲み仲間かな。友達と後輩の境目があんまりない。どっか行きたいけどひとりで行くのは違うなってときは、やっぱり後輩誘うし。
──どんな後輩が酒井軍団に入りやすいんでしょう?
酒井 酒飲み。それだけ。あ、でも飲めない奴もいるな。シャキッとしなきゃいけない先輩とかいるじゃないですか。そういうふうにされるとこっちも困っちゃうんで、フランクな奴のほうがいいですね。あと俺、後輩が腕ぶん回してんなぁっていうの感じちゃうと「いやいや……いいって……」ってなっちゃう。めっちゃツッコむ奴とかいるけど、それもなんかおもしろくないなって思っちゃうし。飲み会の自然な流れだったらいいんだけどね。
──平子さんから見た酒井軍団は、“酒井さんが言葉を発して、後輩がツッコむ”という図式ができているとおっしゃっていました。
酒井 (笑)。実際はそんなにお笑いお笑いしてないですよ? 普段、お笑いのことを考えてない奴が多いんで(笑)。

つかず離れずの関係性。“芸人思春期”に入った感覚はない

──もしコンビを組んでいなかったら仲よくなっていたかお聞きした際には「同族嫌悪なところがあるからわからない」と、個人的には意外な答えが返ってきました。
酒井 コンビ組む前は仲よかったときもあったけど、コンビ組むと関係性も変わってくるじゃないですか……。だから、組んでなかったら仲いいんじゃないですかね? そりゃあコンビになったら、いろんなわだかまりが生まれてくるのが自然だし。組んでなかったらあのままだった気がするなぁ。
──「酒井は今、相方としゃべらない時期に入っている」ともおっしゃってました。“芸人思春期”というパワーワードも。
酒井 ははは(笑)。これ難しいねぇ。たぶんどっちもそうなんですよ。ふたり共、楽屋でベラベラしゃべるほうかっていったら違うし、たま~にボソッとしゃべることもありますし。もしかしたら、このあとどっかのタイミングでめちゃくちゃしゃべるようになるかもしれないけど、今はなんか違うんじゃないですかね? お互い。
──やっぱりメディア越しで観ていると、ラジオがあるのでおふたりはよくしゃべっているイメージがあります。
酒井 ラジオでしゃべるしっていうのも大きいんですよね。おいしかった食べ物の話とかも、ラジオでしようって思うし、雑談で消費したくないなっていうのがね。
──平子さんは、「酒井は後輩ができてから俺としゃべらなくなった」とも。
酒井 俺はあんま意識ないんですよねぇ。気持ち悪いけどな、俺が楽屋でめちゃくちゃしゃべっても(笑)。
──でも、平子さんは喜ばれるような気がします。
酒井 いやぁ~、いやいやいや。めんどくさいって(笑)。
──お話を聞いていると、平子さんは酒井さんのことが好きなんだろうなぁというのが浮き彫りになってきたように感じます。
酒井 それ、酒井軍団もよく言うんだよなぁ。平子さんも後輩作ればいいんだよなぁ……。

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