『THE FIRST』を締め括ったSKY-HI「この現象があったことを心から誇りに思う」【『THE FIRST -BMSG Audition 2021-』レポート#20】


その先で会おう

BE:FIRSTとしてデビューするメンバーが発表され、ショウタ・ラン・レイの脱落が決定した。しかし、SKY-HIは「BMSGは、ずっとやっていきたいわけだ」と3人に向けて話し始めた。

まず、ショウタのほうを向いたSKY-HI。「あなたをグループに入れるか悩みましたが、あなたは音楽と共存しているタイプの人間だと思います。5年後、グループに音楽と関係ない仕事が増えたとき、どれくらいのモチベーションが保てるかという不安もありました。BMSGはさまざまな音楽のあり方を肯定しますし、ショウタみたいな人が一緒にいてくれたら、いろいろなことがやれるなと思っています。もしよかったら一緒に音楽を作る仲間として、いていただけないかな」という言葉を受けたショウタは、泣き崩れながら「よろしくお願いします」と答えた。

つづいて、SKY-HIはランに想いを告げる。

「ランがここにいる絵面も容易に想像することができます。華々しいあなたがいることはグループにとってプラスでしかないけど、今の状態でもっと多くの人の注目を集めてしまったら、メンタルを大きく崩す瞬間が来てしまうかもしれないと思った。そういう事態はどうしても防ぎたい思ったことと、あなたの年齢の若さに甘えた自分もいます。もう少し長い目で見て、基礎的なところからやり直し、世の中に出る準備を一緒にできないかと考えております」

そして、レイと向き合ったSKY-HIは、「もしも僕の目や耳、心の部分が間違っていなかったら、今もうあなたは新しくアーティストとしての自我ができ上がってるはずだと思う。今やりたい音楽のかたちは、オーディションに応募したときと違ったものになっているでしょう。どういうアーティストとしてやりたいのかぐるりと一周考えて、もう一回世の中に出る準備をしたらどうだろうかなと思っております」と話した。

怖くても進め

「じゃあ、円陣でもする?」と提案し、最終審査を見守っていた5人も含めた16人で円陣を作ったSKY-HI。そして、次のように『THE FIRST』を締め括った。

「人生は白か黒かでもないし、0か100かでもないし、右か左かでもないから。いろんな生き方があると思うけど、右に行ったら左に行ったらいけないこともないし。いろんなかたちで音楽と関わって、全員で幸せになることを諦めていないので、みんなで行けるところまで行きましょう。それぞれのかたちで、それぞれの道で、まっすぐ行ってたら何回でもまた巡り会えると思うので、できるなら音楽を心の傍らに、願わくば『THE FIRST』があったことを心の傍らに、この瞬間があったことを、この現象があったことを俺は心から誇りに思います。全員に愛と感謝とリスペクトを込めて」

SKY-HI / To The First -The Days Of THE FIRST- (Music Video)
BE:FIRST / Shining One (Prod. ☆Taku Takahashi) -Music Video-

この記事の画像(全102枚)




関連記事

この記事が掲載されているカテゴリ

関連記事

『THE FIRST』デビューメンバーが決定!SKY-HIと「BE:FIRST」の会見レポート「他のナンバーワンを尊重して、自分のナンバーワンに誇りを持つ」

SKY-HIが確信する「日本の音楽業界にとって絶対に必要な一歩」【『THE FIRST -BMSG Audition 2021-』レポート#19】

SKY-HIが今、新会社とボーイズグループを作る理由。大切なのは未来へバトンをつなぐこと

ケビンス×そいつどいつ

ケビンス×そいつどいつが考える「チョキピース」の最適ツッコミ? 東京はお笑いの全部の要素が混ざる

「VTuberのママになりたい」現代美術家兼イラストレーターとして廣瀬祥子が目指すアートの外に開かれた表現

「VTuberのママになりたい」現代美術家兼イラストレーターの廣瀬祥子が目指すアートの外に開かれた表現

パンプキンポテトフライが初の冠ロケ番組で警察からの逃避行!?谷「AVみたいな設定やん」【『容疑者☆パンプキンポテトフライ』収録密着レポート】

フースーヤ×天才ピアニスト【よしもと漫才劇場10周年企画】

フースーヤ×天才ピアニスト、それぞれのライブの作り方「もうお笑いはええ」「権力誇示」【よしもと漫才劇場10周年企画】

『FNS歌謡祭』で示した“ライブアイドル”としての証明。実力の限界へ挑み続けた先にある、Devil ANTHEM.の現在地

『Quick Japan』vol.180

粗品が「今おもろいことのすべて」を語る『Quick Japan』vol.180表紙ビジュアル解禁!50Pの徹底特集

『Quick Japan』vol.181(2025年12月10日発売)表紙/撮影=ティム・ギャロ

STARGLOW、65ページ総力特集!バックカバー特集はフースーヤ×天才ピアニスト&SPカバーはニジガク【Quick Japan vol.181コンテンツ紹介】