オリンピック開会式の裏で生放送され、フィナーレにFUJIWARA原西のギャグが伝染した“平和の祭典”(てれびのスキマ)


テレビっ子のライター“てれびのスキマ”が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。2020年から毎日欠かさず更新中。

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『ザ・ベストワン』

オリンピック開会式の裏で4時間生放送。大トリは爆笑問題。一番旬な時事をイジるのがいつもの爆笑問題の流儀。従って当然話題はオリンピック。「誰が観てるんだ、この番組! こっちがホントの無観客」とのっけから五輪に対する番組の状況を自虐的に語り、「逆転現象が起こっちゃってるよね。競技場では無観客でテレビで観てるわけでしょ? こっちはありがたいことにお客さんが入ってて。テレビの前は誰もいない」とつづける。太田「しっちゃかめっちゃかですよ。ラーメンズはクビになるしね。小林ー! お前こっち戻ってこい!」

五輪の話からスポーツの話へと自在に移行しながらボケまくり、漫才が終わったあとも「帰ってこい、小林!」とひと言。いつもどおりのスタンスでいつもどおりの切れ味。爆笑問題による極上の通常営業だった。

エンディングはトレンド入りを目指し「ギャグマラソン」を行っていたギャガーたちがスタジオに。やがてFUJIWARA原西の「ポクチン」がMC陣を含めスタジオのみんなに伝染していく。なんという平和の祭典っぷり!

『バラいろダンディスピンオフ企画 空手バカ一代レジェンド同窓会SP』

『空手バカ一代』連載開始50周年を記念して、『空手バカ一代』に実名で登場した「城西の虎」添野義二、『あしたのジョー』力石のモデルにもなった「日大の竜」山崎照朝、「初代世界王者」佐藤勝昭という3人のレジェンド空手家が極真会館に45年ぶりに集結。その絵面だけでものすごい。

「当時はケンカの道具。『ケンカ空手』って言ってたんだから」と添野。柔道の姿三四郎が正義で空手は悪役として描かれ、「空手はヤクザか暴力団」だったとのっけから放送ギリギリな単語が飛び交う。「梶原先生が空手のイメージを変えてくれた」と。

豪快で危ないエピソードが連発するなか、まわりから「怖い、怖い」と言われた大山倍達が二重に整形したなどという秘話も。「そしたらおかしくなっちゃった」と照れ、「サングラスをかけ始めた」というお茶目なエピソード。

そんな話をしているさなか、ハチが飛んでくるハプニング。司会のふかわが「このハチどうにかならないですか?」と困惑しているうちに、ハチが山崎の近くへ。すると山崎は手を払い、バシッと一撃で仕留める。さすがのひと言。玉袋筋太郎が大げさに驚くなか、まったく表情を変えない山崎のすごみ。

VTRゲストには、松井章圭や緑健児らに混じり、前田日明も。プロレスに入門して間もないころ、猪木から「前田来い、スパーリングしてやるよ」と言われた際、『空手バカ一代』にあった大山倍達の「プロレスラーに勝つには金的蹴りと目潰ししかない」という言葉を思い出し、「猪木さん、自分はプロレス何もわからないんで、何やってもいいですか?」と断った上で金的蹴りと目潰しを敢行。金的は足の筋肉が邪魔して当たらなかったが、目潰しは目をかすめたそう。前田「リングのまわりで練習していたレスラーがわーっと上がってきて、フルボッコにされました(笑)」。

そんな前田は「日本国内にずっとあって、戦後しばらく埋もれていた武道文化の再発掘の起点になったムーブメント」と誰よりも論理的に『空手バカ一代』を論評。

さすが構成に『沢村忠に真空を飛ばせた男』の著者、細田昌志が入っていただけに、よくぞこれだけのメンバーを集めたという感じだし、出てくるエピソードの一つひとつが濃厚で強烈。3時間近く収録していたというし、細田の手によって書籍化してほしい濃さだった。


明日観たい番組:『日向坂で会いましょう』でミレニアム世代の成人メンバー20年史を振り返り

『週刊さんまとマツコ』(TBS)、「もしもさんまが明日死んだら?」。

『有吉ぃぃeeeee!』(テレ東)、『FIFA21』後編。

『ガキの使いやあらへんで!』(日テレ)、「若手芸人が考案したオリジナルゲームをやってみよう」後半戦。

『日向坂で会いましょう』(テレ東)、「ミレニアム世代の成人メンバー20年史でも振り返りましょう!」。

『ボクらの時代』(フジ)、中村雅俊×田山涼成×小日向文世。

『おかべろ』(フジ)に、ずん飯尾和樹。


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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2021年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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