すれ違うロッチの悲哀。変わらないコカドに、中岡が嘆く「寂しくてしょうがない」(てれびのスキマ)


テレビっ子のライター“てれびのスキマ”が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。2020年から毎日欠かさず更新中。

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『あちこちオードリー』

ゲストは若槻千夏とロッチ。

ロッチとオードリーはテレビに出始めたのは同じくらいの時期。だが、コカドは「どこでどうこうなったんか?」と、オードリーがいつの間にかMC側にいることについて、きっかけは何だったのかを問う。若林は「特番でMCをする時期があった」と振り返りながらも「マジな話、ラジオっすね」と回答。ラジオを聴いてくれていたディレクターがMCに起用してくれたそう。

一方、ロッチは意外にも「冠番組を一度もやったことがない」らしく、「チャンスをくれてもいい」のではないかと訴える。誰に言っているのか、コカドは「知らんで? あきらめんで?」と繰り返す。

全国ツアーをやったこともないと不満をつづけるコカドに、たまらず中岡が「(コカドくんは)『やりたいなぁ』って言うだけの人」だと制す。やりたいっていう気持ちがまわりに伝わっていない、具体的にやりたいことをまったく人に伝えないから全部スルーされる、と。それに「大人のやつか……」とつぶやくコカド。

スイッチが入った中岡は、「具体的にコカドくんが引っ張っていかなあかんねんで。だから何も始まらへんねんでって何回も言ってる!」「何年も前からマネージャーと、コカドさんを本気で動かすにはどうしたらいいんですかね?って裏で言うてんねん!」「のんびり性格は素敵。俺も憧れの人なんやけど、そののんびりが42歳まで来ちゃってるよ、と」など、コカドの問題点を挙げ懸命に諭していく。

しかし「この話、定期的にしてくれる。でもダメなの。人間的に無理やねん」とコカド。最前線で戦い続けてきた中岡だからこそ、コカドに対するもどかしさを感じているのだろうなと思わせる。

「好き・仲がいいより、憧れなんですよ」「ただ憧れの人が、憧れじゃない感じになってきてる。それが俺は寂しくてしょうがない」と吐露する中岡。それでも「ちょっと前からついて行けてないで」と聞く耳を持たないコカドに「OFFられんねん」と嘆く中岡。

年齢と経験を重ね、立場と共に成長し変わっていく者と、変わらないことこそを是とする者のすれ違いから生じる悲哀。ロッチ、特にコカドのイメージが大きく変わる回だった。コカド「芸人としてじゃなく人間としてしゃべったの初めて」。

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『水曜日のダウンタウン』

「ヤラセ設定持ちかけられた芸人、番組成立のためならついつい片棒担いじゃう説」にザ・マミィ。浜田雅功がMCの、芸人が帰省するというハートフルなウソ番組でウソ実家&ウソ家族を使うヤラセを持ちかける。そのムチャな要求に「テレビってこういう感じなんですね」と苦笑いの酒井。

以前、母親がテレビに出たことがあるためバレることを心配しつつ「あんま告知とかしないように……」と覚悟を決めるも、父親役のエキストラは体格からまったく違う。それも編集で「縮める」などと言われ納得してしまう酒井。

ネタバラシされ「編集で身長が変えられると思いました?」とスタッフに言われ「テレビのことそんな知らないですもん!」と泣き顔に。「売れない若手捕まえてこれはナシですよ!僕らなんでもやっちゃうもーん!」。


『そのネタ、ネタにしていいですか?』

芸人がさまざまな業界に潜入取材し、その中から拾ったネタをコントにする番組。シソンヌはクイズ作家・矢野了平を取材。矢野はクイズのよさを「どんな人でもこっちを向いてくれる」と語る。

「『これ片づけなさい』というより『問題です! もともとあった場所はどこでしょう?』って言うほうが子供がおもしろがってくれる。クイズにするとおもしろく伝えることができる」と。

明日観たい番組:『千鳥の対決旅』第2弾など

『かりそめ天国』(テレ朝)「悩める大学生に有吉本気の恋愛アドバイス!?」。

『千鳥の対決旅』(フジ)第2弾。秋山竜次、山本博、田中卓志、かまいたち、EXIT、マヂカルラブリー、見取り図、ニューヨーク、おいでやす小田。

『オリジナルラフ』(フジ)麒麟・川島、風間俊介がMC。AMEMIYA、ジャングルポケット、ハリウッドザコシショウ。

『タモリ倶楽部』(テレ朝)「街には楽譜があふれてる!偶然日常音楽祭」。

『漫才JAPAN』(日テレ)オードリー、霜降り明星、玉井詩織、佐々木彩夏、おいでやすこが、ウエストランド、カミナリ、すゑひろがりず、とにかく明るい安村。

『ドキュメント72時間』(NHK)「銀座おつまみラプソディ」。

『金スマSP』(TBS)「今絶対に知っておくべき超人気声優総勢24名が大集合」。

『人志松本の酒のツマミになる話』(フジ)小野賢章、高橋愛、出川哲朗、三浦瑠麗。

『A-Studio+』(TBS)に山田裕貴。


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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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