「真空ジェシカの冠位大喜利」発のイベント『真空ジェシカの冠位大喜利presents べひろし』が11月15日(水)に東京・シアターマーキュリー新宿で開催された。
連載時より豪華な「冠位大喜利」
ライブはふたつのコーナーで構成された。
前半は、連載でもおなじみの「冠位大喜利」。
いつもどおりの品評の様子をまるっとそのままライブ形式でお届けするコーナーだが、QJWeb編集部のポジションでトンツカタン森本晋太郎がゲスト出演し、芸人3人による普段よりも豪華な品評タイムとなった。
事前に募集したお題は、「オリンピックの最終回でありそうなこと」。

川北茂澄がセレクトした回答は、連載時よりも気持ち多めの計24個。
普段は、投稿者の名前に左右されないようにという意図から回答のみを見聞きしているふたりだが、イベントでは投稿者の名前もスクリーンに掲載。
連続で選ばれている人に反応したり、シンプルに名前をイジったりと、回答以外にも遊びのある品評が行われた。
川北は、冠位大喜利において「スピード順」がいかに大切かを事あるごとに熱弁。(森本による“誘い水”もあり)

最後はいつもどおり、川北賞、ガク賞、QJWeb編集部(今回は森本)を発表。
賞を決めるまでの時間は、巻きの指示があったからなのか、いつもの取材時よりも若干短めでサクッと決まった。

出演ゲスト全員が光った後半戦
後半は「テレフォン・ガイ」。
連載の上位ランカーから事前に募集した大喜利回答と、芸人の回答を、7対7のタイマン形式で戦わせるコーナー。
芸人チームには、電話をかけてその場で大喜利に答えてもらうというハンデが課せられる。
なお、スケジュールの関係で「電話が来る」ということだけは各芸人把握済みなのだが、急にかかってきたテイでお願いしているため、そのあたりの演技も必見。
お題は、「あ、この刑務所入りたい」なぜ?。
さっそくコーナーに入ろうとするも、急にお題がうまく読めなくなる真空ジェシカ。


そんなふたりの代わりに、「お題読みの人」としてシークレットゲストのユビッジャ・ポポポーが登場。
軽快なBGMとともに袖からユビッジャ・ポポポーが登場した瞬間、会場は一段と盛り上がった。



電話で大喜利に回答してくれる芸人は、トム・ブラウン、チャンス大城、ダイヤモンド野澤輸出、ママタルト檜原洋平、永田敬介、なすなかにし中西茂樹の豪華7名。
先輩芸人も混ざるなか、忖度なしの川北ジャッジが下された。
前半の「冠位大喜利」では安定感のある森本の存在もあってか、若干、回答者の名前を読み上げる係となり平和そうなガクだったが、後半は打って変わって「電話のスピーカーのオンオフを切り替えながら、芸人の回答を聞き書きして発表する」というヘビーな役割とまっとうした。

その間、ユビッジャ・ポポポーをはじめとした3人は、ガクの邪魔にならないちょうどいいあんばいで場をつなぐ。
回答への感想がふざけてるようで非常に的確だったり、タイミングよく次々と小道具を出して場を盛り上げたり、進行の妨げにならないようスムーズにお題を読んだり……そんな、馬車馬のように活躍してくれた(TBSラジオ『真空ジェシカのラジオ父ちゃん』での川北談)ユビッジャ・ポポポーの、100点満点の一挙手一投足も見どころだ。

普段は文字でお届けしている連載だが、文字にするのは野暮なライブとなった。
芸人チームに引けを取らない「冠位大喜利」上位ランカーチームの渾身の回答、さすがとしか言いようのない芸人チームの回答、それぞれの勝敗は、ぜひ配信で楽しくチェックしていただきたい。
芸人チームの電話出演時間も比較的たっぷり取っているため、各芸人とのかけ合いも思う存分楽しめる。

シークレットゲストがユビッジャ・ポポポーという一見コアなお笑い色が強そうなライブだが、誰でも楽しめる大喜利ライブとなった『べひろし』。配信期間は11月29日(水)23:59まで。
『真空ジェシカの冠位大喜利presents べひろし』
【配信チケット】
料金:1,500円(税込)
販売期間:~2023/11/29(水)22:00
配信期間:~2023/11/29(水)23:59
