伊藤健太郎「愛情と尊敬は似ている部分がある」FOD新作ショーケースで、遠藤さくら・斎藤工ら出演者がトークを展開

2024.11.30

文・撮影=ふくだりょうこ 編集=菅原史稀


有料会員数が150万人を突破し、オリコン顧客満足度®調査「国内ドラマ」で2023年、2024年と2年連続で1位を獲得した動画配信プラットフォーム「FOD」。その人気を支えるのはもちろん、数多くあるコンテンツの力だ。さらなるコンテンツの充実を目指し、2025年配信予定の作品が目白押しとなっている。

そんな配信予定のコンテンツを紹介する『FOD SHOWCASE’24』の模様をレポートする。

リリー・フランキー「6年近く、誰にも知られず……」

まず登場したのは、シリーズ3作品目となる『ペンション・恋は桃色』から、主演のリリー・フランキーと斎藤工。

リリー演じるシロウが営むペンションを舞台に、娘のしっかり者のハル役に伊藤沙莉、住み込みで働くヨシオ役に斎藤工と豪華キャストがそろう。

シーズン3ということで、人気作であることは間違いないのに、「6年近く、誰にも知られないままシーズン3まで来てしまった」とリリーが言えば、斎藤も「4、5人ぐらいは観ているという噂は聞きましたけどね」とふたりならではの空気感でトークを展開。現場ではそこに伊藤も加わり、穏やかな空気であろうことは想像に難くない。

見どころについて「うちのかわいい娘(ハル)がずーっとペンションの手伝いをしているんですが、やっぱり娘のことを純粋培養してしまう。あいつに恋人なんていないと思っていたら、娘に恋が始まってしまう、というね。急に相手が現れるんですが、このゲストの方がおもしろい。この方のこういうお芝居は絶品です」と期待を煽った。ただ、ゲストが誰なのかはまだ言えない、ということで、「なぜ今日発表できないのか、ともどかしい気持ちでいっぱい」と斎藤。こちらの情報解禁も待ち遠しい。

遠藤さくら「早くキャストのみなさんに会いたいです」

続いて登場したのは遠藤さくら(乃木坂46)。こちらはシリーズ2作品目となる『トラックガール2』だ。女性トラック運転手の日常を描くハートフルコメディドラマとなっているが、普段の遠藤とは180度違うキャラクターで、ファンからも「意外な一面に喜んでもらえている」と自信を見せる。

撮影はこれからだそうで、「毎日、お仕事で大変な方に響く内容が多いと思います。パワーアップしたものを届けられたら」と意気込みを語った。

また、続編に向けて「普段の自分とかけ離れているので、勢いのある役に追いつくのに時間がかかるので前作を見返して準備をしようかと思います」。

そんなドラマには、望月歩、きょん(コットン)、くっきー!(野性爆弾)、山野海、山口智充など個性豊かなキャストが揃う。楽しい現場で笑いがこらえきれず、NGを出してしまう場面もあるのだとか。遠藤自身も撮影を楽しみにしているそうで、「前作が終わったあとにロスが続いてしまったほど。早くみなさんに会いたいです」と笑顔を見せた。

伊藤健太郎「これは愛なのか、尊敬なのか」

来年1月より関テレフジテレビ木曜深夜にカンテレFODドラマ枠が新設される。その第1弾となるのが『未恋~かくれぼっちたち~』。居場所はあるけれど、なぜか言い表せない孤独を抱え、もがき苦しむ「かくれぼっち」たちの群像劇だ。この日は主人公・高坂健斗を演じる伊藤健太郎が登壇。

他人になかなか心を開かない高坂が勤めるのはコミック編集部。そこで出会ったふたりの女性と時間をともにするうちに、高坂の心がどのように変化していくのかが見どころだ。

ふたりの女性に対する思いが愛なのか尊敬なのか、葛藤していくという心の揺れが作品において重要なポイントのひとつとなっているが、この点について伊藤は「愛情と尊敬はすごく似ている部分があって、その演じ分けが難しい作業だった」と回顧。「そこをどのようにわかりやすく、これは愛なのか、尊敬なのかをふたりの女性に対して向ける健斗の言葉や感情はすごく意識させていただきました」と語った。

また、「かくれぼっちだと感じてしまう方はたくさんいらっしゃると思うんですけど、このドラマを観ていただいて、心が穏やかになったり、笑えたり、泣けたり……までいけるかどうかわからないですけど、本当に温かい気持ちになれるドラマになっていると思います」とアピールした。

FOD史上最大スケールの近未来SF作品

FODでは、グローバル戦略として話題性のあるシリーズドラマの共同プロモーションを展開していく。今回は、世界的に大ヒットした原作『HEART ATTACK』を『ウォーキング・デッド』などを手がけたアメリカのスカイバウンド社とフジテレビが共同制作。FOD史上最大のスケールとなる近未来SF作品だ。本作から主演の寛一郎と三浦透子が登壇した。

特殊能力を持っている「ヴァリアント」の人々が「奈落」という集落に隔離・監視されている世界。そこでウミン(寛一郎)とエマ(三浦)が偶然出会ったことで、世界が変化していく。

オファーを受けた際、「日本のドラマでSF作品を僕はあまり観たことがなくて、どうなるんだろう、というのはありましたね。世界観もまったく新しいものを作り上げているので。でも、挑戦的だと、ワクワクしました」と寛一郎。三浦も「チャレンジだなと思いました」とうなずく。「どんな作品でもそうなんですけれど、より台本からふくらませなければいけない、頭の中でイメージで補わないといけない映像の量が多いんです。CGだとか、撮影の段階では分からないものを演技しながら想像で補っていくのは難しかったですけど、とても勉強になりました」と撮影を振り返った。

また、「ヴァリアント」は特殊能力を持っているということで、もし特殊能力が持てるとしたら?と問われると寛一郎は少し逡巡したあと「移動がたくさんあるので瞬間移動。持っている荷物ごと行きたい」と回答。三浦は「選んだ記憶をリセットできたら。おもしろい作品を観たときに結末を忘れてもう一回観たい。大きな記憶の損失は嫌なんですよね。楽しいことに使いたい」と微笑んだ。

タイを代表する女優バイフォーンが来日!

国内ドラマが多く充実しているFODだが、海外の人気ドラマも続々と配信が決定している。この日は『愛と欲望の階段 -The Lady and Her Lovers-』に主演するピムチャノック・ルーウィセートパイブーン(ニックネーム:バイフォーン)が緊急来日。

『FOD SHOWCASE’24』が行われた11月26日の16時よりFODで独占配信が開始されるということで「とてもワクワクしています。いろんな一面を持っているキャラクターを楽しんでいただければ」と心境を語った。

平凡な生活の中、富と名声に憧れる美少女トンディーを演じるバイフォーン。貧しい過程で育ち、父親も母親もいなく育っていく中で、「本当にお金があると幸せになれるのか」ということでさまざまな経験をしていく。

そんなトンディー役について「幼いころから大人になるまで段階を踏んで、いろんな困難を乗り越えながら演じているので、難しい部分もありましたが、たくさんの経験をすることができました」と振り返った。

また、来日について、「日本はとても好きで、何回も来ています。今回は富士山のほうに行きました。食べ物もおいしいですし、日本は来ていてすごく楽しいです」と笑顔を見せた。

BLドラマから大河ロマンス、韓国俳優のファンミーティングまで

FODではほかにも世界的に大人気のWebtoonを原作としたオリジナルBLドラマ『秘密の間柄』、『告白ができず』、大河ロマンス『星漢燦爛<せいかんさんらん>』を独占配信。

また、『とんねるず THE LIVE 2024 Budokan』、『2024 パク・ソジュン FANMEETING‘ソジュンシ(時)’』、『ソンガン 2023 FANMEETING IN JAPAN~BY YOUR SIDE~』などライブやイベントの独占配信も行う。

そのほかのサービスとして、TOHOシネマズで毎週金曜に映画がお得に観られる「FODフライデイ」が12月20日よりスタートするということで、そちらも注目だ。

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ふくだりょうこ

ライター。大阪府出身。大学卒業後、フリーランスとして活動。お酒と小説が好き。

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