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今観てもおもしろい「“伝説的“お笑い番組」でスター芸人のルールを辿る<FOD特別企画>

2022.12.24

年末年始の休暇期間、「何をして過ごそう……」とお悩みの方も少なくないだろう。そんなとき、あのころ私たちを夢中にさせたバラエティ番組をイッキ観してみてはいかがだろうか? そこには懐かしさはもちろん、今だからこそ得られる新たな発見もあるはずなのだ。

今回はライター・てれびのスキマが、フジテレビ公式動画配信サービス『FOD』で鑑賞できるラインナップから、人気芸人を数々輩出した平成期におけるユニットコントの名作を選抜。その観どころをご紹介する。それぞれの時代を象徴するテレビスターたちの原点を、各作品のビハインドストーリーと共に振り返ってみよう。

『FOD』とは?
FODは、フジテレビが運営する公式の動画・電子書籍配信サービス。有料サービス『FODプレミアム』では、ドラマ・アニメ・バラエティ・映画など最新作から過去の名作まで80,000本以上の対象作品が見放題。また180誌以上の雑誌が読み放題。さらに、マンガなどの電子書籍も500,000冊以上の豊富なラインナップから楽しむことができる。会員登録不要の「FOD見逃し無料」では、放送中の人気テレビ番組を無料で配信中。

ユニットコント番組の系譜が証明する「8年周期説」

1992年から放送が始まった『新しい波』は、「お笑い界は、8年ごとにスターを生み出して世代交代をしている」という「お笑い界8年周期説」をもとに企画されたものだ。『夢で逢えたら』(1988〜91年)のダウンタウンやウッチャンナンチャン以降、なかなか次世代のスターが誕生していなかった。そんな時代に立ち上がった若手発掘番組だ。

そこからナインティナイン、よゐこ、極楽とんぼ、光浦靖子、本田みずほによるユニットコント番組『とぶくすり』(1993年)が生まれ、『とぶくすりZ』(1994~95年)、『めちゃ×2モテたいッ!』(1995~96年)、『めちゃ×2イケてるッ!』(1996~2018年)と発展していき、ナイナイを筆頭に次世代のスターが生まれ、「8年周期説」を証明してみせた。

『新しい波』誕生から8年、2000年に再び若手発掘番組『新しい波8』が生まれた。そこからキングコング、ロバート、ドランクドラゴン、北陽、インパルスが選抜されて立ち上がったユニット番組が『はねるのトびら』(2001~12年)だ。

2008年からの『新しい波16』からオレンジサンセット・ヒカリゴケ・少年少女・ニッチェ・かまいたち・しゃもじが選抜され『ふくらむスクラム!!』(2009年)が、さらに翌年からはピース、モンスターエンジン、ハライチ、平成ノブシコブシらが集結し『ピカルの定理』(2010~13年)が制作された。『ピカル』には途中から渡辺直美や千鳥も加入。今ではなかなか集められない強力な布陣だった。

ロバート秋山が個性を発揮した名作コント『バカボンド』

しかし、『はねるのトびら』で看板役となっていたキングコング西野亮廣が「人生に一度あるかないかの瞬間最大風速が吹いたのにもかかわらず、自分は『スター』にはなれなかった」(西野亮廣著『踊る大紐育・絵本を描く』)と振り返ったり、千鳥の上京後の苦戦と共に語られることが多かったり、スタッフの鬼のような言動を暴露されるようなかたちで話題にのぼったりすることが多いため、2000年代以降に生まれたフジテレビのユニット番組は大ざっぱに「失敗」として捉えられがちだ。もちろん、そういう側面はあるだろう。しかし、それだけではないことは明らかだ。

たとえばロバート秋山竜次は、2022年6月15日に放送された『佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)』で、深夜時代における『はねるのトびら』のコントについて「深夜のやつ、めちゃくちゃエッジが効いてましたしね」「僕もけっこうアイデアを出させてもらってて、とにかくフリーのコントが最初、多くて」などと振り返っていた。まだそれぞれの個性が共演者もスタッフもわかっていないときに、比較的自由にやらせてもらったという。そんな中で初期にやった『バカボンド』というコントがまず当たり、手応えを掴んだと。

秋山「宮本武蔵のパッケージなんですけど。なんか竹刀を持って出てきて。自分の自慰行為のやり方を紹介して。『僕は……こうやってやるんだよ』って。『僕ね、ここでね、クルクルクルッてやったらなんか……ドゥクドゥクドゥクッて感覚に、なるんだよ』って(笑)」。

そのコントが最初に披露されたのが、2001年6月11日の放送回だ。FODで観ることができる。

こうして、20年近く経った今、当事者たちの回想をもとに観返すと何重にもおもしろみが重なって見えてくる。

「カジサック」の由来は、めちゃめちゃスベったコント⁉

いまや「カジサック」の名でYouTuberとして成功を収めているキングコング梶原雄太。その「カジサック」の名前の由来を『しくじり先生』(2019年9月2日)で語っている。

『はねるのトびら』出演当時は、毎週金曜の正午にスタジオ入りし、翌朝6時まで打ち合わせとリハーサル。その後ラジオ体操を挟んで、深夜0時まで収録していたそう。コントはオチを決めずにウケるまでつづけ、1本のコントに5時間をかけたこともあったと明かした上で、「(1日で)収録18時間。その中で、めちゃめちゃスベったコントがあった」という。そのコントでのキャラクター名こそ「カジサック」だった。

あまりにもスベり過ぎて逆に思い出に残り、YouTuberとして活動する際に「せっかくなら」と名乗ったのだ。その『カジサック君』と題されたコントも、FODで観ることができる。

『はねトび』から“裏方のスター”も誕生。「麻雀放浪記」

秋山、インパルス板倉俊之、ドランクドラゴン塚地武雅と「天才」たちがそろった『はねるのトびら』だが、裏方にも「天才」がそろっていた。そのひとりが、今や日本を代表するコント作家であるオークラだ。

しかし当時はライブシーンが仕事の中心。テレビ番組の構成作家の経験はほとんどなかった。「初めて呼ばれた会議で(夜)8時に呼ばれたんですけど、会議が始まったのが深夜3時ぐらい」(『佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)』2021年12月8日放送回より)とその異常な制作体制を垣間見せるエピソードを語った上で「すげえハマらなかったんですよね。全然採用されなかったんですよ。最初の何カ月間か」と当初は苦戦していたことを明かす。演出家からは「てめえよ、才能ねえんだから群馬に帰れよ!」とまで言われたそう。

そんなオークラの書いたコントが最初にシリーズ化されたのは板倉による「ナレーション」シリーズだったという。すなわち、それがオークラのテレビコントの原点のひとつといえる。その中でも代表的なのが、2001年5月28日放送回のオープニングコントとして放送された『麻雀放浪記』だ。

4月に番組開始して5月にはシリーズ化されたコントを書いているので、苦しかったという自身の記憶のわりには早くから採用されていると思えるが、それだけ精神的に追い詰められていたということなのだろう。

現スター芸人たちの原点がそこに!『ピカルの定理』

『ピカルの定理』に対して「がっつり収録コントに出てたはずなのに、OAではCGで消されたことがあった」など恨み節を繰り返しているハライチ岩井勇気は、近年『ゴッドタン』などで「腐り芸人」として脚光を浴びた。

そんな「腐り」キャラの発露が、『ピカルの定理』にしっかり表れているのが、今改めて観るとわかる。たとえば、2013年7月24日放送の、平成ノブシコブシ吉村崇が競馬ジョッキーに挑戦する企画。これは「芸能界で唯一無二の存在になる」という目標で自らの特技を生かし、その道のプロと対決する「ピカルプロジェクト」のひとつだった。

そこで「ひとりだけ私たちの知らないところで、ピカルプロジェクトをガチでやりたいと演出に申し出た人間がいる」とピース綾部祐二に暴露されたのが岩井だった。そこから岩井の「腐り」キャラの原点となるようなやりとりが繰り広げられるのだ。

綾部をライバルとして強く意識していたのは吉村。立ち上げ時は、綾部が「軸」としてキャスティングされていたと吉村は回想している(『街録ch〜あなたの人生、教えて下さい〜』2020年11月27日配信回)。番組開始前、よしもと本社の前を歩いているとき、綾部から電話がかかってきたという。「ピカルのメンバーが、内々で決まった」と。

その電話で綾部は「いいか、よけいなことするな。俺がリーダーだから、俺の言うとおりにしてくれ」といかにも綾部らしい言葉を放ったそう。そこで吉村は奮起した。「2カ月で乗っ取る」と。そんなライバルのふたりが共演したコントが、『ピカルの定理』初期の名作「ビバリとルイ」だ。

ゲスト出演したオリエンタルラジオ中田敦彦が、ナルシストキャラを演じ、コントに対する苦手意識が軽減されたと回想(『佐久間宣行のNOBROCK TV』2022年7月19日配信回)するBLコントだ。残念ながら、FODにはゴールデン時代のものしか配信されていないため、初期のコントを観ることはできないが、その最終回では、最後のコント祭りとして「ビバリとルイ」が久々に披露された。

千鳥を筆頭に自分たちの実力を発揮できずキツかったと回想する芸人が多い中、渡辺直美は少し違う。もともとデビューする際、「コントをやりたい」という思いが強かった渡辺は、ビヨンセネタでブレイクしたことが逆に足かせになったと回想する(『あちこちオードリー』2020年9月8日放送回)。「ビヨンセが追ってくる」みたいな状態で体が拒否反応を示すほど、最初の3年間ほどは苦しかったという。

オーディションではビヨンセ以外もあるとコントを見せようとしても「オマエのコントなんか誰も見たことがないんだよ!」とスタッフに怒鳴られたそう。だが、彼女に「コント見せてよ」と言ってきたのが片岡飛鳥。そこから『ピカルの定理』のメンバーに選ばれたのだそう。そこでコントを演じられたことで、ビヨンセキャラの呪縛から脱却できたのだ。その渡辺直美の代表的なコントキャラが「白鳥美麗物語」の白鳥美麗。それも前出の最終回で披露している。

そんなふうに芸人たちの葛藤や苦悩を感じながら、その原点をアーカイブによって観返すことができるのは、芸人好きとして極上の悦びだ。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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