6月26日(水)、漫才頂上決戦『M-1グランプリ2024』が始動し、全国の漫才師たちからのエントリーを開始した。開催会見には、昨年王者の令和ロマンをはじめ、昨年のファイナリストたちや、今年の有望株が登場。漫才日本一に向けての意気込みを熱く語った。
8月1日から予選スタート
昨年は芸歴6年の令和ロマンが優勝をさらった『M-1グランプリ』。初の決勝進出、さらに、第1回大会の中川家以来となるトップバッターからの優勝という快挙を成し遂げ、まさに“令和のシン芸人”といえる王者の誕生に、大会は大いに沸いた。そして今年は20回目という節目の年。昨年は史上最多8540組がエントリーしたが、今年はさらに最多記録更新となるか注目される。そして、予選も過酷さが予想される。
予選は8月1日からスタート。今年は1回戦の会場に新たに新潟会場が追加され、全国9地区で行われることとなった。また、アマチュア漫才師応援企画として、すべての1回戦において「ナイスアマチュア賞」をひと組選出、全日程を通して最高得点を獲得した漫才師には「ベストアマチュア賞」を贈呈。さらに、昨年設置された「ナイスキッズ賞」は、小学生以下のメンバーのみで構成された組の中から特に印象に残った漫才師に贈呈、「ジモトスター賞」は各地の特色を活かした漫才で予選を盛り上げてくれた漫才師たちに贈呈される。
そしてもちろん今年も優勝賞金は1000万円。優勝の条件はただひとつ、「とにかくおもしろい漫才」。日本一の漫才師という称号をかけ、熱き戦いの幕が上がる。
真空ジェシカ川北「最低でも4位、最高でも3位」
司会を務めるのは麒麟・川島明とABCテレビアナウンサー斎藤真美。川島は「記念すべき第20回ということで、今年も手に汗握る大会を期待しております」とコメント。斎藤アナウンサーから昨年印象に残ったネタを聞かれると、独特な展開で話題となったさや香のネタ『見せ算』と即答。「ワードがひとり歩きするのもM-1のよさ」とM-1ならではの可能性について触れる。また、麒麟は結成2年目に2001年の第1回大会に出場し決勝に進出したM-1のOB。川島は20年前を振り返り「僕らが出てたときとはまた違う戦いになっていて、確実にレベルがガンと上がってます」と、M-1の進化に舌を巻いていた。
そんな記念すべき大会にエントリーを表明した昨年のファイナリスト、ヤーレンズ、真空ジェシカ、カベポスター、モグライダー、ダンビラムーチョ、マユリカ、そして最後に2連覇を狙う王者の令和ロマンが登場。MC台に置かれた優勝トロフィーを見た令和ロマンは、そこに刻まれた自分たちのコンビ名に「初めて見ました!」と感激。髙比良くるまは「史上初のチョンチョン(〃※繰り返し記号)が見たいですね」と会場を笑わせる。松井ケムリは昨年、口約束がきっかけで髙比良に優勝賞金1000万円を全額渡してしまったため、「去年奪われた1000万円を取り返すために!」と意気込みを語った。
その令和ロマンに1票差で敗れ準優勝となったヤーレンズの出井隼之介は「引っ越ししまして、結婚しまして、ちょっと太りました(笑)。やれること全部やりました。ただ優勝できなかったことが心残り。今年こそは」とリベンジ宣言。3年連続ファイナリストの真空ジェシカは今年も川北茂澄がボケ放題。昨年5位だったことを受けて「最低でも4位、最高でも3位」「去年と同じネタになってしまうんですが、あきらめずにがんばります」など、やる気のないコメントで川島を困らせた。
カベポスターの浜田順平は昨年、オチのセリフを噛んでしまったことをいまだに後悔。目標を「絶対噛まない」と掲げる。ラストイヤーのモグライダーは、芝大輔が「ともしげがネタで仕上がりすぎて、終わってからのトークでウケた」と反省。「もうM-1しかないんですよ!」とラストへ気合いを見せる。
ダンビラムーチョ大原優一は昨年大会中にゲストの巨人・岡本和真選手にサインをおねだりしたことが話題に。会見にそのサインが入ったユニフォームを持参すると、相方・原田フニャオは「いろんなプロ野球選手にサインをもらいに行く仕事が増えました」と苦笑してしまう。川島から「キモダチです」と紹介されたのは、昨年キャッチコピーの“ずっとキモダチ”が大ウケしたマユリカ。本人たちは不満な様子で、「今年はもっとカッコいいキャッチコピーをつけてもらうために決勝に行かないと」とほかのコンビとは角度の違う理由で決勝進出を誓った。
ロングコートダディ、トム・ブラウンが迷走!?
続いて注目コンビ4組が登場。決勝進出2回、今年がラストイヤーのロングコートダディはなぜか兎が相方の名前を間違えたりコンビ解散のような発言をしたりと迷走。同じくラストイヤーのトム・ブラウンも、テープでぐるぐる巻きにされて登場した布川ひろきがうまくしゃべれず、「俺もダメです」とふた組連続でコメントが不発に終わり会場の笑いを誘う。
双子コンビのダイタクは兄・大が「2015年に初めて準決勝に出たが、決勝には一回も行けてない、本当に恥ずかしい」と憤る。しかし弟・拓は「僕ら決勝が近づくと似てくるって言われるんですが、今年は春から『似てる』と言われるので、今年はいいと思います!」とラストイヤーにして初の決勝進出に望みをかける。
昨年初の準決勝進出を果たしたフースーヤは、谷口理が「本当に恥ずかしいです」とパンツ一枚の姿で登場し、トム・ブラウンがテープでぐるぐる巻きのボケで出ようとしている姿を見て慌てて服を脱いだことを告白。目標を聞かれると、「優勝して記者会見を大阪でやりたい。川島さんのMCをちゃらんぽらん冨好さんに変えたい」と大きく出る。昨年初めて準決勝に進出したナイチンゲールダンスは、敗者復活戦でオズワルドを破る快挙。しかし、中野なかるてぃんはそのときのヤスの喜び方に違和感を覚えたということで、ヤスが一流アスリートばりにかっこつけたポーズを再現してみせると、「ダサい!」と会場中が大爆笑。川島は笑いながら「今年は優勝してそのポーズを見たい」とフォローしていた。
今年も漫才師たちがそれぞれの個性あふれる意気込みで会場を大いに沸かせた『M-1グランプリ』開催会見。今年、漫才で新たに頂点に立つのは誰なのか。詳細は公式HPで発表予定。今年誕生するニュースターは誰なのか。お笑いファンは目が離せない。
関連記事
-
-
天才コント師、最強ツッコミ…芸人たちが“究極の問い”に答える「理想の相方とは?」<『最強新コンビ決定戦 THE ゴールデンコンビ』特集>
Amazon Original『最強新コンビ決定戦 THEゴールデンコンビ』:PR -
「みんなで歌うとは?」大西亜玖璃と林鼓子が考える『ニジガク』のテーマと、『完結編 第1章』を観て感じたこと
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会『どこにいても君は君』:PR -
「まさか自分がその一員になるなんて」鬼頭明里と田中ちえ美が明かす『ラブライブ!シリーズ』への憧れと、ニジガク『完結編』への今の想い
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会『どこにいても君は君』:PR -
歌い手・吉乃が“否定”したかった言葉、「主導権は私にある」と語る理由
吉乃「ODD NUMBER」「なに笑ろとんねん」:PR