強烈な失恋で「彼氏と殴り合いをした」
――これまで経験した中で強烈だった失恋はありますか?
コレサワ 高校生のときの彼氏と殴り合いをしました。
――ええ!
コレサワ 殴られるときって、すごいんですよ! スローなんです。ゆ〜っくりと拳が見える(笑)。
――それ、ガチで殴られているじゃないですか……。
コレサワ 10代のときなので、もう笑い話になっているのですが、いろいろ彼氏を問い詰めちゃったりして。彼の家で喧嘩になって、殴られて、そうしたら彼のお母さんが「なにやってるのー!!」って。彼のお母さんが頑張ってくれました。
――好きな人には全部ぶつけてしまう?
コレサワ そうですね。私は好きな人が生きているだけですごいと思ってしまうんです。彼氏ができると、すごく愛情を注ぐわけですよ。だから相手にとってはそれが重たくて、うまくいかなくなってしまうのかもしれない。10代後半から20代前半のころは嫉妬心が強かったなと思います。
20代後半になって、素直に優しく言えるようになりました。でも、たぶん駆け引きとかはしないほうがいいのだろうなと学びました。嫌なことがあっても騒がずに、静かに冷静に話し合いができる関係の人とは長く続くのかなと思います。
――今回、取材に同行しているQJ編集部の渡部くんは、彼女ができなくて困っているのですが、コレサワさんからなにかアドバイスはありますか?
コレサワ えー、そうなんですか。恋愛がすべてじゃないですよ!
――意外なアドバイスですね。
コレサワ 私は違いますよ。私は恋愛をしているときは趣味が彼氏になってしまうくらいのめり込んでしまうので。だからおすすめはしません。私はいつか素敵な旦那さんが見つけられたらいいなと思います。
――そうなるとコレサワさんの楽曲がまた変化して楽しそうですね。
コレサワ そうですね。ライフスタイルの変化で曲も変わっていくと思います。結婚したり、おばあちゃんになったらどんな曲が作れるかな。それも楽しみですね。
――最後に、今回のアルバムを、どんなふうに聴いてもらいたいですか?
コレサワ 失恋したばかりの人にとっては、落ち込みに拍車をかけてしまうかもしれません。でも、うんと泣きたいときに聴ける曲があってもいいと思っていて、その選択肢のひとつになれたらいいですね。
今回はいろいろなアレンジャーさんに入っていただいたので、曲調もさまざまです。失恋してつらい気持ちを乗り越えて、誰かに明るく話せるようになったときに、カラオケで歌えそうなアップテンポの曲もあります。
もしかしたら恋をしたことがない人にとっては恋愛をしたような気持ちになれるかもしれない。みんなセンチメンタルな気持ちが好きだと思うので、日常にそういうしょっぱい、恋する気持ちをお届けできたらいいなと思いますね。
コレサワ
大阪府出身の覆面女子シンガーソングライター。「れ子ちゃん」と呼ばれるクマのキャラクターがビジュアルを務める。全曲失恋ソングのニューミニアルバム『失恋スクラップ』を2020年1月15日にリリースする。3月から6月4日(木)東京EX THEATER ROPPONGIまで全国14箇所にてワンマンツアー『HEART BREAKTOUR!!』を開催。