『マンダロリアン』(ディズニープラス)
映画『スター・ウォーズ』シリーズから初めて生まれた実写スピンオフドラマで、2019年11月にシーズン1の配信が始まったが、筆者のように、2020年にようやく観て熱狂したファンは少なくないはず。しかも2020年10月に配信が順次始まったシーズン2(毎週金曜に最新話が加わる)も圧倒的なクオリティで、シーズン3の企画も進行している。
『スター・ウォーズ』シリーズはエピソード1〜3、エピソード4〜6、エピソード7〜9という3部作×3から成るが、エピソード4~6が最高だというのはファンの間で定説だ。そして巨悪の銀河帝国が倒されたエピソード6『~ジェダイの帰還』から5年後を舞台にしたのが本作。
観るとわかるが、西洋の西部劇・戦争映画、東洋の時代劇から多大な影響を受けつつ『スター・ウォーズ』シリーズを再発進させた手つきは見事で、ディズニープラスが快調な理由もよくわかる。衝撃の“ベイビー・ヨーダ”、ザ・チャイルドもチャーミングで、この『マンダロリアン』はこれからあと5年くらいヒットがつづいてもおかしくない。
『クイーンズ・ギャンビット』(Netflix)
チェスという、やはりインドア系エンタメを題材とし、2020年10月の配信開始後、やはり世界を熱狂させている最新ドラマ。母親を失うという不幸な運命に見舞われた少女ベス(アニャ・テイラー=ジョイ)は、チェスの世界で才能を発揮していくが……。
日本でいうと、かつてのスポ根コミック&アニメのような熱いストーリーを、リアルな上に美しい映像で描いたのがフレッシュ。“クイーンズ・ギャンビット”というのはチェスの勝負の最初の駒運びのパターンのひとつ。つまり、ベスの激動の人生の始まりを象徴している。シーズン1で物語は完結し、全7話というのも観やすい。
『コブラ会』(Netflix)
1980年代からヒットをつづけた映画『ベスト・キッド』シリーズの、なんと久しぶりに作られた続編という型破りな企画。もともとはほかの動画配信サービスの作品だったが、勢いに乗るNetflixが引き取り、すでにシーズン3の製作も決まっている。
高校時代、いじめられっ子の転校生だったダニエル(ラルフ・マッチオ)は空手のエリート集団“コブラ会”との勝負に勝った。そして現在、ダニエルに負けたジョニー(ウィリアム・ザブカ)は負け組人生を歩んでさえない中年になったが、奮起して“コブラ会”を再開させる。
一方のダニエルも中年の危機を感じていたが、日系人の師匠ミヤギさんの教えを思い出して空手の世界に戻る。これだけだと中年オヤジふたりの再起を描くベタな物語のようだが、新世代の若者たちの青春群像も盛り込むことで、新たな“『ベスト・キッド』サーガ”を生んでいる。
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