1位 サウナセンター(鶯谷)
渋谷か新宿で朝まで飲んで疲労困憊、電車で爆睡して山手線何周かしたあと、昼前に目が覚めるとそこは鶯谷だった。自宅への折り返し電車に乗るのも億劫で、かといってこのまま二度寝して終わりのない負のループに身を委ねることにも抵抗があり、なんの目的もない鶯谷駅に降りてみた。
どうせ降りたのなら、近くにある有名なサウナに行こう。そうして向かったのが「サウナセンター」である。タイミングよくアウフグースの時間に当たった。アウフグースとは、サウナ内で熱された石に水をかけて熱い蒸気を発生させ、「熱波師」などと呼ばれるスタッフがバスタオル的なもので空間をかき回して部屋全体の温度を上げたり、個人個人に熱風を送ったりするイベント?催し?のことである。
私もたまにこのアウフグースを受けることがあるのだが、サウナセンターのアウフグースは今まで経験した中で最も熱かった。あまりの熱さに身の危険を感じた。一刻も早くサウナを退出したかったのだが、ほかに何人もがアウフグースを受けているなか、真っ先に退出するのは恥ずかしい。またここでもサウナ内の力比べのようなことが起こる。
ただの被害妄想かもしれないが、「耐えられないなら最初から入って来んなよ、軟弱者が」「はいはい、こういうにわかサウナーいるよね」と言われてもいない言葉が頭に響いた。
「俺だっていろんなサウナに行ったし格闘技を習っていたこともあったんだ!」と必死に己を鼓舞するも、何度目かの熱風を当てられたときに思わず「ヒャッ」と声が出て、これ以上いたらマジで気失う、と這々の体でサウナを出た。あのあと数分間もアウフグースを受けられた人たちは感覚神経が死んでいるのかも知れない。
2位 サウナ&ホテルかるまる(池袋)
自宅から近い池袋に最近できたサウナ。すごいサウナーの人が監修をしているらしい。実際行ってみると噂どおりファミリー層の需要など無視した温度設定で、サウナは熱く、水風呂は冷たかった。いや、2種類の水風呂があるのだが、冷たいほうの水風呂は私にはちょっと冷た過ぎた。
だいたいの水風呂は最初は冷たくても、数分入っていると体が慣れていつまでも入っていられるような状態になる。そのときは柄にもなくストイックな気持ちになり、普段欲に負けている自分を客観的に見直して、これからはもっとちゃんと生きていこう、などと思ったりする。その感覚を求めてサウナに行っているところもあるのだが、「かるまる」の水風呂は少し入っているだけで手足の末端がちぎれるような危険を感じ、20秒と入っていられなかった。
この感覚は、以前札幌の有名サウナ「ニコーリフレ」の水風呂に入って以来のものだ。今は冷た過ぎる水風呂のよさがわからないが、今後サウナに通いつづけたり、年を取って感覚神経が衰えたりし始めればそのよさを理解できる日も来るであろう。今はよさがわからない、でももっと知りたい、と思えるものがあるのは幸せなことである。
日本のどこかには氷が張っているような水風呂もあるというが、水温10度以下の水風呂が家の近くにできたのはうれしかった。
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