tofubeats、結婚を語る。「お相手は“一般女性”ですか？」と聞かれてわかったこと

2020.6.12

噂に聞いていたとおり新婚生活はけっこう楽しい

それこそ結婚なんてマジで初めて尽くしで、日々てんやわんやといった感じです。身の回りの普通っぽくしてる夫婦も皆これを経ているのか……と思うと尊敬の念が湧いてきますし、一方で同時期に結婚したあんな人やこんな人も同じようなことで悩んだりしてるのかなと思えてきます。

しかしまあやっぱり噂に聞いていたとおり新婚生活はけっこう楽しいもので、こんなことが人生で待ってんねんな～と他人事のように思ってしまいます。こんな時期に毎日話す相手がいることも本当に助かります。

自分は10代から人前に出ていたので、フラれて「俺にはもう彼女なんてできないんや」と書いているブログ記事や先輩DJに「童貞が来たぞ～！」なんて言われている動画もアーカイブが残っているので、今や結婚して、しかもその奥さんを音楽の稼ぎで養っているという奇跡のような時期がきていることに感動を禁じ得ません。もちろん多少はがんばりましたがやっぱりラッキーです。

tofubeats「BABY」

ここまでベタにやっておいて言うのもアレですが、一方で結婚については誰もがすべき、おすすめできるものかと言われるとそれはもちろん難しく、とくに婚姻制度については議論になることも増えていると思います。自分はけっこう屈託なく結婚いいよねみたいな感じだったんですが、そもそも夫婦別姓を望んだり同性婚を望む場合は現行制度での婚姻は難しいですし、そもそも結婚という行為についてトランスジェンダーの知人がおすすめしていた書籍を読んで自分の無意識にハッとすることがけっこうあったりもしました。今世間のステレオタイプに悩んでいる方は、このような書籍を手に取ってみるのもいいのではないでしょうか。実際自分も「結婚したら～すべき」みたいな事柄に対する疑問はいくつかあります。

このような諸問題も胸に刻みつつではありますが、自分に関してはやっぱり結婚についてけっこう昔から憧れはありました。若いうちから音楽をやっていると基本年長者とばっかり知り合うことになるので、そういった方々で結婚されていたり結婚した人を見ていいな～と漠然と思ったのが最初です。

特に今でも記憶に残っているのは昔からデザインを手がけてくださっている岩屋さんの言葉で、確かまだ結婚されてそこまで日が経っていないときに「結婚して何が一番よかったですか？」と打ち合わせ終わりに聞いたら、「人生がひとりプレイからふたりプレイになった感じがして、それが本当によかった」と仰っていたんですね。なんとなく一番腑に落ちた言葉でした。まあ色々書きましたがふたりプレイは始まったばかり。いつか見たエエ感じの家族になれたらいいですが……。