JO1、金城碧海が明かしたハリウッドへの夢「アクションは言葉が必要ないし、世界共通」

2023.10.27
JO1、金城碧海が明かしたハリウッドへの夢「アクションは言葉が必要ないし、世界共通」

文=坂井彩花 撮影=山口こすも 編集=森田真規


2023年10月27日(金)に発売された『クイック・ジャパン』vol.168では、11月17日(金)に封切られる映画『OUT』を15ページにわたって特集。

同作に出演したグローバルボーイズグループ「JO1(ジェイオーワン)」の與那城奨・大平祥生・金城碧海のソロインタビューや、3人の鼎談、品川ヒロシ監督が語る「JO1、俳優としてのポテンシャル」などが掲載される。

ここでは、その中から金城碧海のソロインタビューの一部抜粋をQJWeb限定公開となる写真とともにお届けする。

アクションは世界共通の言語

──JO1になる以前から、俳優の仕事に興味はありましたか?

金城 全然なかったんです。デビュー前の目標は、歌って踊れる仕事に就くことかモデルの2択だったので、俳優はまったく視野に入ってなかったんですよ。とはいえ、昔から洋画・邦画問わず、映画を観るのはけっこう好きで。心のどこかでは、やってみたい気持ちがあったのかもしれないですね。

──潜在的に、演技にも興味があったんですね。

金城 どちらかというと、アクションをやってみたい気持ちが大きかったです。

──アクションのおもしろさって、どこにありますか?

金城 観ていて気持ちいいっていうか、やっぱり映像になったときの迫力がいいですよね。

──金城さんは背が高くて手足も長いので、アクションが映えますね。

金城 品川監督から、「身長があるわりに動きが俊敏」って言われました。たとえば、普通は蹴りのシーンって、コンマ数秒を切り取って、動きが速く見えるように加工するらしいんです。ブゥーンをブゥンって動きにするみたいな。でも、僕の蹴りはそのままの状態でじゅうぶんスピードがあるから、加工する必要がなくて楽なんだそうです(笑)。何も手を加えなくても使いやすいらしいです。

──JO1としてのダンスパフォーマンスにも、アクションで身につけたことは活きていますか?

金城 アクションの動きに表情を入れることを、品川監督から教わったんです。悲しみや怒り、憎しみといった気持ちを込めたパンチは、それぞれ同じではないっていう。それを聞いたとき、今まで自分がやってきたダンスがわりと無難だったように感じてしまって。一つひとつの動きに、もうちょっと自分の色を入れてみようと思うようになりました。全体的にはそろえるけど、ちょっと悲しい感情を入れたり、キレのある動きを入れたり。『OUT』の撮影を経て、前よりもいろんな表情のダンスを見せられるようになったんじゃないかな。

映画『OUT』主題歌はJO1の新曲「HIDEOUT」に決定!

──ステージでパフォーマンスをしているときと演技をしているときでは、“魅せる”ことについてのマインドは変わりますか?

金城 全然違います。パフォーマンスをしているときは、応援してくれている人や目の前にいる人を幸せにしたいという気持ちが強いですし、かっこいい自分でいたいという思いもありますからね。でも演じるってなると、「こうありたい」とかって思いはあまりないかもしれないです。役を演じるには、自分自身とはまったく違う人間にならなければいけないので。役を演じた上で、その自分を見せているという感覚なんですよ。

──初めて演技をしたときから、そういったマインドだったんですか?

金城 ドラマ『ドロップ』がきっかけですね。『ショート・プログラム』で初めて演技をしたときは、どこかかっこつけていたような気がします。

──何が変わったんですか?

金城 明確に「役を演じてみたい」と思うようになりました。『ショート・プログラム』(JO1全メンバーが主演したオムニバス形式のドラマ)のとき、スタッフの方が「碧海君はすごく雰囲気があるから、それを活かした役者さんになるといいと思う」と言ってくださったのもあるんですけど、品川監督と『ドロップ』でご一緒したときに、僕の潜在能力みたいなものを引き出してくれたような感覚があって。自分がもともと格闘技をやっていて、ジャッキー・チェンに憧れていたのも大きかったのかもしれないです。

──JO1として、世界で活躍するグループを目指していますよね。ちなみに金城さんは、俳優としても世界で活躍したいと思われていますか?

金城 そうですね。アクションって動きなので言葉が必要ないですし、世界共通じゃないですか。金城碧海としていつかハリウッドで認められるような存在になれたらいいなって、そんな夢は持っています。

金城碧海
金城碧海(きんじょう・すかい)2000年生まれ、大阪府出身

10月27日発売の『クイック・ジャパン』vol.168では、金城碧海インタビューの完全版のほか、與那城奨・大平祥生のソロインタビューや3人の鼎談などを合計1万字以上で掲載! 誌面限定の撮り下ろし写真もあるので、ぜひ手に取ってチェックしてほしい。

『クイック・ジャパン』vol.168より

『クイック・ジャパン』vol.168 収録内容

【総力特集】INI 時代が求める11人の個性と寛容

▼SPECIAL PHOTO

▼ソロインタビュー:11人に聞く「個性」

松田 迅:自分を好きであること、それが自信の理由
池﨑理人:難しい問題が起きても、僕が責任を持ってカバーしたい
佐野雄大:俯瞰して、相対評価して、それが負けず嫌いにつながった
藤牧京介:「とりあえず楽しもう」それで僕も、みんなも変わった
尾崎匠海:昔は恥ずかしがり屋で、歌えなくて。でも今は、歌い続けることが夢
後藤威尊:昔の自分に言葉をかけるなら「そんな自分を受け入れて」
髙塚大夢:生活の中心は全部、心から楽しいと思えるものに
田島将吾:意外と、人を笑わせたい。そういう思考が生まれてきた
許 豊凡:自分の声と向き合い、新しい道を切り拓く
木村柾哉:ずっと小学生のままなんです「置いていかないで!」って
西 洸人:年下に囲まれる環境は初めて。僕自身の価値観も変わった

▼『INIフォルダ』Selection 11人の個性が光る傑作回を厳選

▼INI BRIGHTER HISTORY 2年半の美しき足跡

▼KEN THE 390 インタビュー

▼メンバーが考案!スペシャルクイズ

▼直筆メッセージ&フォト 11通りの「INIのオリジナリティ」

インタビュー

▼REIKO “必要”とされるアーティストに

▼BALLISTIK BOYZ タイで帯びた熱を

▼與那城奨、大平祥生、金城碧海(JO1/映画『OUT』):表現者としての現在地

レギュラー企画

▼写真:明日の熱源へ #1 是永日和「上京」

▼写真:#QJカメラ部 セントチヒロ・チッチ「なんでもない」

▼小説:大前粟生「ピン芸人、高崎犬彦」

▼小説:乗代雄介「全治三ヶ月の短編小説」

▼私小説:河谷 忍「おわらい稼業」

▼エッセイ:てへりんこ「生まれ直した日のこと」

※内容やデザインは予告なく変更する場合がありますのでご了承ください

この記事の画像(全16枚)



  • 映画『OUT』 (c)2023『OUT』 製作委員会

    映画『OUT』(PG12)

    2023年11月17日(金)全国劇場公開
    監督・脚本:品川ヒロシ
    主題歌:JO1「HIDEOUT」(LAPONE Entertainment)
    原作:井口達也/みずたまこと『OUT』(秋田書店「ヤングチャンピオン・コミックス」刊)
    出演:倉悠貴、醍醐虎汰朗、与田祐希(乃木坂46)、水上恒司ほか
    配給:KADOKAWA
    (c)2023『OUT』 製作委員会

    関連リンク


この記事が掲載されているカテゴリ

ライター_坂井彩花

Written by

坂井彩花

(さかい・あやか)1991年、群馬県生まれ。ライター、キュレーター。ライブハウス、楽器屋販売員を経験の後、2017年にフリーランスとして独立。『Rolling Stone Japan Web』『Billboard JAPAN』『Real Sound』などで記事を執筆。エンタテインメントとカルチャーが..

QJWebはほぼ毎日更新
新着・人気記事をお知らせします。