メンバー同士が切磋琢磨できる雰囲気

──今お聞きした歌についてのエピソードからも、3年目に入っていっそうチーム感が高まっていることを感じます。川尻さんは、JO1という“チーム”においてどういったポジションですか?
川尻 僕は、その時々によって役割が変わるのかなって思います。みんなが楽しくなり過ぎているときには、「こっちだよ」みたいに流れの舵取りをすることもありますし、逆にみんなが盛り上がるのが難しいときには、ひとりで大きい声で笑ったりして(笑)。都度、違うモードになっている気がしますね。
無理してそうしているわけじゃなく、もともと“気にし屋さん”なんですよね。みんなで話すときには、楽しいほうがいい。JO1にはおもしろいメンバーがたくさんいるので、その子が活きるときには活かしたいと思いますし。

──川尻さんとお話ししていると、「楽しく」っていう言葉がよく出てきますね。
川尻 僕は「迷ったら心が躍るほうへ」って言葉を合い言葉にしているんです。何事も、楽しいほうがいいじゃないですか。どうすればいいか迷ったときには、自分の心が躍るほうをチョイスすることを心がけていますね。
──今、楽しいですか?
川尻 楽しいですね、ずっと楽しいです。毎日が修学旅行みたいな感じです(笑)。

──そうして楽しく過ごしつつも、お互いにライバル心はあるものですか?
川尻 あります。言い方が合っているかわからないですけど、「勝ちたいな」って思うところはやっぱりありますね。「こいつ、すげーな」っていうところがみんなにあるから。純喜みたいに歌がうまくなりたい、まめ(豆原一成)みたいに力強いダンスを見せられるようになりたい、盗んでやろうって。同じ人間なんだから、自分にできないわけないって思うんです。だから結果はどうあれ、まねしてみる。そう思って進んだ結果、JO1がいい方向にいけばいいなって思うので、いい意味でみんなをライバル視していますね。
逆に(佐藤)景瑚や(木全)翔也は「いつか、蓮くんよりもダンスうまくなります」って言ってきますし、口に出さないメンバーもそれぞれライバル心はあると思います。一番近くで切磋琢磨できる、この雰囲気がずっとつづけばいいなと思っています。

──パフォーマンスのシンクロ率に重きを置いてきたJO1ですが、最近は「その一段階上を」といった趣旨の発言も聞かれます。そのプラスαの部分は、どういったものになるでしょうか?
川尻 ダンスをそろえるとなると、自分がやりたいこと、自分はこうだと思っていたものを、変えなければいけない人もいるじゃないですか。それでも表現の矢印をひとつの方向にそろえたほうが美しい瞬間はありますし、逆に、そろえないほうが美しい場合もあると思うんです。
矢印がそろう瞬間とそろわない瞬間を、意図的に起こせるグループにしたほうがいいのかなと、僕は思っていて。振付師の方も、その想定で作っていると思うんですよ。「ここはそろえたい」とか「ここは逆に、それぞれのエネルギーが見えたほうがいい」っていう意図がきっとあると思うので、そこを自分たちで汲み取って咀嚼して、意図して表現できるようになるっていうのが今、近くに見えている目標ですね。
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