イコラブ齊藤なぎさ「私も強く生きていきたい」『明日カノ』“ホス沼地雷系女子”ゆあから学んだこと
2019年にコミックアプリ『サイコミ』で連載開始し、単行本は累計発行部数300万部を突破。女性を中心に大ヒット中のマンガ『明日、私は誰かのカノジョ』(以下:『明日カノ』)の実写ドラマが、2022年4月から放送スタートした。
現在放送中の「ホスト編」でキーパーソンとなるキャラクター“ホス沼地雷系女子”優愛(以下:ゆあ)を演じるのは、アイドルグループ「=LOVE」メンバー・齊藤なぎさ。インタビュー後編では、彼女自身の“心の支え”や、本作への出演を通して学んだことを語る。
インタビュー前編
イコラブ齊藤なぎさ「人生はうまくいかないもの」『明日カノ』“ホス沼地雷系女子”ゆあの未来を考察
一番の心の支えは、全部を愛してくれる“ファンの方”
──前編では、ゆあちゃんの家庭環境や担当ホスト・ハルヒとの関係から、彼女にとってのハッピーエンドを考察しました。齊藤さんご自身はどうですか? 地元のお友達との関係性など。
齊藤なぎさ(以下:齊藤) 私、家から通学に時間がかかる小中学校に通ってたから、もともと地元のお友達がいないんです。中学で芸能活動を始めることになって共学に転校したんですけど、結局ほとんど通えなくて。
──そんななかで、齊藤さんの一番の心の支えはどなたなんでしょう?
齊藤 お母さんも友達もメンバーも、みんな違うかたちですごく私を支えてくれてるんです。でも、一番はファンの方々かな。何があっても信じて味方でいてくれるし、アイドルの私も普段の私も好きでいてくれる。毎日「今日はこんなことしたよ」ってSNSで私に報告してきてくれたりもするんです。
私、本当にファンの方々のことが大好きで、これは絶対誰にも負けないと思ってるんです。SNSでは、私が何かのお仕事が決まるたびにファンの皆さんが話題にしてくださるので、そのおかげでツイッターのトレンドに入ったり、世間に知ってもらえたりする機会が増えました。皆さんがたくさん支えてくださることが、次の仕事にもつながっているんです。
あと「≠ME(ノットイコールミー)」の尾木波菜ちゃんと、学校のお友達がひとり。ふたりとも同じ年齢なんですけど、すごく支えられてて。毎日何か起こるたびに連絡を取り合って、このふたりは友達というより家族みたいな存在です。
もちろん、指原さんやイコラブのメンバー、お母さんにもすごく支えられています。だから、指原さん・お母さん・イコラブのメンバー・尾木波菜ちゃん・ファンの方々ですかね。
──ゆあちゃんには、きっと齊藤さんのファンの方々のような存在がいたらよかったですよね。
齊藤 そうなんですよね。やっぱり、自分のことを認めてくれる人というか、全部を受け入れて愛してくれる人っていうのはなかなかできるものではないと思うので。
──ファンの方々からSNS上でもらうコメントに支えられているとのことでしたが、一人ひとりのお顔がわかるわけではないですよね。それでもやっぱり、うれしさは変わらないですか?
齊藤 支えになります。あと、私の自慢なんですけど、ファンの方を覚えるのが得意なんです。本当に一人ひとりが大好きで。「遠くて会いに行けない」とか「学生だからSNS上で応援するね」って言ってくれるお顔がわからないファンの方からのコメントも、寂しくなったときに見るだけですっごく救われてます。
──今回も、『明日カノ』実写キャスト発表の際にはファンの方の反響がすごかったですね。
齊藤 「原作ファンもいるからいろんなことを言われると思うけど、私はなぎさのゆあちゃんが楽しみだよ」って言ってくれる方が多くて。やっぱり、批判の声はどんなものにもあるものだなとわかっていても、気にしてしまうこともあるので、そういうときは特にファンの方の声に支えられてます。
「被りは伝票で殺すんだよ」ゆあのパワーワードも大事にしたい
──作中では、ゆあちゃんのパワーワードもひとつの見どころですよね。
齊藤 はい。「被りは伝票で殺すんだよ♡」も好きですし、「ぬる……」のシーンを原作で見たときもゾクッとして、すごい印象に残ってます。
──今はまだドラマ撮影途中とのことですが、一番力を入れたいと思っているセリフはなんでしょう?
齊藤 すごく迷う……。ひと言ひと言大事にしたいっていうのはあるんですが、最後に感情を剥き出しでハルヒと話しているところですかね。
このシーンは、全部のセリフに今までのハルヒへの感情が出ていて。ゆあちゃんがお仕事をしていることに対しての、ハルヒの対応への怒りも感じる。特に、一人称が「わたし」から「ゆあ」になるところはかなり大事にしたいです。
あと、ハルヒや萌に対する切り替えのシーンも。ゆあちゃんは感情の切り替えが人一倍激しいじゃないですか。
──これは、“いい”切り替えなんでしょうか……?
齊藤 うぅ〜ん……。でも、自分の中で見限っちゃうんでしょうね。「自分と同じ世界じゃない人はいいや」って。その、何かを捨ててる冷たいところがすごい好きです。
──最後に、『明日カノ』の原作やドラマ出演を通して、齊藤さんが一番勉強になったことを教えてください。
齊藤 今を生きてる女の子たちの強さ。結局ひとりで生きていくしかないっていうか……。
このマンガの主人公たちは、みんな誰かに依存しそうで、しないじゃないですか。誰かに頼れないからひとりで生きていくしかないし、人生はうまくいくことばかりじゃないし、ハッピーエンドで終わることばかりじゃないから、強く生きていくことが大事だなって思いました。
自分の夢や気持ちを大事にして、これからも一生懸命努力していきたいです。
MBS/TBSドラマイズム『明日、私は誰かのカノジョ』
女性を中心に口コミで火がつき、単行本は累計300万部突破、連載中のコミックアプリ『サイコミ』ではランキング1位をキープしつづける大人気作『明日、私は誰かのカノジョ』(作・をのひなお)の実写ドラマ。さまざまな思いを持つ5人の女性たち。それぞれにコンプレックスや悩みを抱え、もがきながらもそれを克服しようとした先にあるものとは──。
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