僕たちは、ニューロティカに育てられちゃった芸人です。ハチミツ二郎、小峠英二、まちゃまちゃwithアツシ「武道館大丈夫?座談会」

2021.12.17
ニューロティカサムネ

文=北村ヂン 撮影=時永大吾 編集=アライユキコ 


1989~91年にかけて1000組近いバンドがデビューをした空前&熱狂のバンドブームは、当時の中高生たちに多大な影響を与えた。バンドにどハマリしたヤツというのはだいたい、大人になってからもどこかロックのにおいが残っているもんで……。お笑い芸人の中にも、バンドブームを通過した結果、なぜかお笑い色以上にロックの影響を色濃く感じる人たちがいる。
あのバンドブームからだいたい30周年ということで、直撃世代のお笑い芸人・東京ダイナマイトのハチミツ二郎(1974年生)、バイきんぐの小峠英二(1976年生)、まちゃまちゃ(1976年生)。
そしてバンドブームの生き証人として、現在でも活動しつづけている(ある意味)レジェンドバンド・ニューロティカのボーカル・アツシ(1964年生)に当時の思い出を語り合ってもらった。聞き手はやはり直撃世代のライター・北村ヂン(1975年生)。

ニューロティカ
「ニューロティカ」のライブ 撮影/たたみ

ニューロティカ
ふざけたピエロメイクのおじさんがいますが、今年で結成37年目の超ベテラン・パンクバンド。80~90年代のバンドブームからスカパンクブーム、日本語青春パンクブームなどに次々と乗っかってサバイブしてきたレジェンド。2022年1月3日に初の日本武道館ライブを控えている。

カブキロックスと一緒にしてはほしくなかったけど……

──皆さん、中学生ぐらいでバンドブームにガッツリ直撃した世代ですよね?

まちゃまちゃ(以下、まちゃ) ウチは千葉の田舎でヤンキーが多いせいか、みんなBOØWY聴いていた印象があって。BOØWY解散前後(1988年)から、バンドというものがメジャーになっていきましたよね。

小峠英二(以下、小峠) あのころ、BOØWYとTHE BLUE HEARTSは全員聴いてたんじゃないかな。

ハチミツ二郎(以下、二郎) カセットテープでね。そしてやっぱり『三宅裕司のいかすバンド天国』(1989~90年/TBS)は大きかった!

まちゃ 深夜番組だったし、まわりの子が知らないものを見る楽しみみたいな部分もあったな。宮尾すすむと日本の社長とか大好きだったもん。

二郎 メインの「イカ天キング戦」以外にも、「アマチュアバンドベスト10」「プロバンドベスト20」のランキングが発表されていて、JUN SKY WALKER(S)の映像とかが流れるのを夢中になって見てました。なんで、いんぐりもんぐりがいつも1位なのかは謎でしたけど。オレのまわりでひとりもファンがいないのに!

──当事者であるアツシさんがバンドブームの到来を感じたのはどんなタイミングだったんですか?

アツシ やっぱり『イカ天』なのかな。でもオレ『イカ天』好きじゃなかったから。実は「出演してください」っていう誘いもあったけど出なかったですね。

まちゃ 最も『イカ天』に出そうな面構えしてるのにね。

アツシ でもまわりがどんどん売れていって。オレたちも、それまで自分たちでお金を貯めて、レコーディングしたり機材車を買ったりしていたのが、自分でお金を出さなくてよくなって……。ブームが来てるっていうのを感じた時期だったな。

まちゃ 当時、ニューロティカはもう『イカ天』に出なくてもいいぐらい、人気だったでしょ?

アツシ インディーズでCD出したあたりかな。やっぱりこっちはライブハウス主義なんで、『イカ天』とオレたちは違うと思ってた。

二郎 オレもアツシイズムを引き継いでいるんで、『レッドカーペット』(『爆笑レッドカーペット』フジテレビ)とか『エンタの神様』(日本テレビ)とかに出て、次の日にはもう売れてる……みたいなのは絶対違うだろうと思ってましたよ。

アツシ 「そこと一緒にしてほしくない」っていう気持ちね。

──同じ白塗りだけど、カブキロックスとは違うぞと。

まちゃ 結果、今になって『クイズ!脳ベルSHOW』(BSフジ)で共演してるけどね。

二郎 白塗りスペシャルの回で。

※アツシは最近、『クイズ!脳ベルSHOW』にしばしば出演している。「白塗り特集」の回では、カブキロックスの氏神一番、コウメ太夫たちと共演。

ニューロティカ
みんなを育てちゃったパンクロッカー・アツシ(ニューロティカ・ボーカル) 

バンドブームの打ち上げ事情

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