野球部のマジメさがフリになる?人気コント師たちが“野球コント”を考える「監督だった親父が、ネタを観て泣いたんです」

2021.8.28


「本物のソックスってどうやって履くの!?」

※注3:参考画像。おそらくふたりが言っているのはソックスではなくストッキング及びその足かけ部分のこと。厳密には、画像のようにアンダーソックスの上にストッキングを重ね履きする

──小さい話に戻しましょう。野球コントはけっこう小道具も使うと思います。ユニフォームやバットの調達はどうしてるんですか?

林田 グレープ(カンパニー)はサンド(ウィッチマン)さんのがあるんじゃないですか?

上田 一時期はサイトウ(ナオキ:ゾフィー)が所属してた草野球チームのを借りてたんですけど、下ネタみたいなチーム名が前面にプリントしてあって、キツかったんだよね。それで「どうしようかな」って言ってたら、サンドさんがユニフォームをくれました。あのー、ちょっと、野球詳しくないんで、どこのチームのかわからないんですけど……。

吉住 (東北楽天ゴールデン)イーグルスじゃないですか?

上田 あ、楽天か!

林田 そのレベルですか!? 嘘でしょ!?

上田 詳しくないんでね……。

──人力舎さんはどうでしょう。

林田 野球やってたヤツってすぐ見つかるじゃないですか。だから一番入手しやすい服装かもしれないです。ライブ前日でも余裕で見つかる。

吉住 そうですね。楽勝。

上田 学ランと同じくらい楽かもね。

林田 僕は、以前同居してた芸人が昔野球やってて「もう使わないから」ってくれました。ネタが試合後って設定なんで、上は肌着でごまかしてます。ズボン履いて長いソックス履いて、ベルトをちゃんとすればそれっぽくなる。みんなが知ってる絵面だから、最低限なぞっておけば観る人が補完してくれるんですよね。

上田 正式なユニフォームでやってない人のほうが意外と多いかもしれないですね。テレビで野球ネタやるときはしっかりした衣装を一式用意してくれるんですけど、着方がわかんないんですよ。

林田 わかる~。「本物のソックスってどうやって履くの!?」ってなる(※注3)。

上田 「靴下のここ(足裏を指す)どうすんの!?」

林田 「引っかけるの!? どこに!?」

上田 靴の上から引っかけちゃったりして。

林田 ドタバタになりますね。

「女審判」のために草野球の試合へ

「私は野球への愛情はあります」と主張する吉住

──吉住さんの女審判のマスクは自前なんですか?

吉住 今は自分用のマスクがあるんですけど、実はずっと人から借りたキャッチャーマスクを使ってました。人力舎の草野球チームがあって、そこで使ってるものを……。毎週金曜日に草野球があるんで、貸し借りのためにグラウンドに行ってましたね。

上田林田 え!?

吉住 で、試合観て。

林田 何それ(笑)。

上田 マジで!? ちゃんと野球の流れに組み込まれてるじゃん。

吉住 『THE W』の前の時期はライブもいっぱい出てたんで、野球のサイクルに飲み込まれて生活してました。

林田 あんま内側に入っちゃうと、もうネタにできなくなるよ!?

上田 愛情が生まれちゃう!

林田 客観視できなくなっちゃうよ。

吉住 でも私、もともとけっこう野球観てきたほうなんですよ!

林田 あ、愛情あるんだ。

吉住 愛情ある。だから上田さんが「愛情がないからじゃないか」って言ったとき、「どうしよう、どっちの立場でいよう!?」って思って……。

上田 愛情ないのは俺だけの話だったね(笑)。

──『THE W』のときもそのキャッチャーマスクで?

吉住 そうです。用意もしてくれてたんですけど、一応験担ぎというか、ずっとやってきたマスクを使おうと思って。あれだけがんばって毎週金曜日に朝早く起きてたんだから。

上田林田 (笑)

──最後に、上田さんにこれは聞いておきたいんですが、『野球部の末路』のネタってお父さんはご存じなんですか?

最初は「嫌な思い出だ〜」と苦笑いしていた上田も、久々の野球に楽しそうな笑顔を見せていた

上田 あれは僕が初めての単独で作ったネタで、親父も観にきてたんですよ。僕は野球が嫌いになってしまったこともあって(笑)、親父とちょっと疎遠なまま、その状況で単独をやったんです。でも、『(野球部の)末路』のネタのとき、俺が野球のユニフォーム着て出てきたの観て、親父が泣いたんですって。

吉住 えっ、うれしくて?

林田 まだ泣くの早いけどなぁ。

上田 そう、そのあと思いっきり人を騙す行為のコントだから。でもそれでもずっと泣いてたって、親父と一緒に観にきた人が言ってました。

吉住 ちょっと、胸が痛くなりますね。

上田 「どういう気持ちなの!?」って思いました(笑)。

吉住 お父さん、悩んでたんじゃないですか? 「もっと野球を好きになる育て方もあったかもしれない……」。

林田 「野球の“や”の字も言わないようになってしまった……」と思ってたら。

吉住 「あ! 着てるじゃん!」

林田 「本当に遠ざけてはいなかったんだ!」

上田 「着てくれている!」って?(笑)

林田 「野球のことを考えてくれている!」

吉住 おもしろいな~。

林田 おもしろいなぁ。

上田 複雑な気持ちがあったんですかねぇ。


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ライター_斎藤岬

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斎藤 岬

(さいとう・みさき)編集者・ライター。1986年神奈川県生まれ。編集担当書籍に「別冊サイゾー『想像以上のマネーとパワーと愛と夢で幸福になる、拳突き上げて声高らかに叫べHiGH&LOWへの愛と情熱、そしてHIROさんの本気(マジ)を本気で考察する本』」(サイゾー)など。「芸人芸人芸人」「月刊芸..