『銀魂』とは“悪友“。15年を共にした宮脇千鶴監督の「恋愛感情ではない」けど特別な思い

2021.1.19


『銀魂』は本当に終わるのか。“腐れ縁の悪友”との今後

『銀魂 THE FINAL』第2週目入場者プレゼント<空知先生描きおろし原画㈰>
第2週目入場者プレゼント 空知英秋描きおろし原画(1) ©空知英秋/劇場版銀魂製作委員会

──数々の「終わる終わる詐欺」をしてきましたが、今回で『銀魂』は本当に終わるのでしょうか?

現状は、そうですね。ただ、このプロジェクトの成績がよければ「金儲けができるぞ」って人たちは黙ってはいないんじゃないかとは思いますけれども(笑)。我々としてはすべて出し切ったという気持ちですね。

──では監督のなかでは、いったん『銀魂』との区切りがついた感じ……でしょうか。

よくわからないんですけど、この仕事特有なのかな? 区切りみたいなものってないんですよ。キチンと、スパッと全部終わって……っていう感じがなくて。フリーランスなので、ひとつの仕事が終わるころには次の仕事の準備が始まっているので、キレイに気持ちの整理がつかないままなんです。『銀魂』は、終わったは終わったんです。だけど、今も自分自身の中では終わった自覚みたいなものは全然持てていないですね。自分でも「映画が公開されたら別の気持ちになるのかな?」と思ってはいたんですけど、いざその日が来ても、全然変わらない(笑)。

──自分の中に『銀魂』がずっと居るような感覚なのでしょうか。

長過ぎたんでしょうね、きっと(笑)。やってることが当たり前だったから。「本当に終わったんだ」って実感するのは、もしかしたら1、2年後とかなのかもしれないです。

──1年後にぜひまた取材に来たいです。

「心境どうですか?」って?(笑)。でもそれって、気になるもんです……?

──人それぞれだと思いますけど、個人としては作り手が『銀魂』のことをどう思って携わってきたかというのはとても気になります。

(笑)。本当にね、「こんちくしょう!」って思うことは何回もありました。「どんだけモブ出すんだ! 無理無理!」とか(笑)。

──お話を伺っていると、特別な“恋愛感情”みたいなものもあるんでしょうか? 好きになってはいけないし、嫌なこともいっぱいされているけど、いざ離れると好きになりそうだし……。

うーん、恋愛感情ではないです。どっちかって言うと“腐れ縁”です。たまたま同じクラスになって、なんか知らないけどいっつも席も近くて、ワルいことするときは「お、一緒にやる?」みたいな感じで(笑)。“腐れ縁の悪友”ですね。「あれ? 好きかも。いや、ないないない!」っていうのも、たぶん悪友だからだと思うんです。だってあいつあんなヒドいことするような奴だし、めっちゃ苦労させられてるし!っていう(笑)。

──嫌な部分も知っているからこそ(笑)。

そうそう。でも、何か困ったこと、やりたいことがあれば手伝ってあげたいっていう気持ちになるんです。高松さんも藤田さんも、そういう気持ちだったのかな。何かあれば協力してあげたいって思わせるタイトルだったのかなって思います。不思議な魅力がありますね。

──ありがとうございます。最後に、今回の映画についてひと言、お願いします!

映画ではありますが「いつもの」銀魂を観にきたと思ってくれれば。このご時世なので焦らず、興味があったら観てくれれば大変ありがたいですし、ファンの方も「あの話どうなった?」ってくらいの気持ちで。新規の方も「(入場者特典の)鬼滅のイラストもらいたいな」って気持ちのついでに観にきてくれればうれしいです(笑)。

第1週目入場者プレゼント 空知英秋描きおろし<炭治郎&柱>イラストカード ©空知英秋/劇場版銀魂製作委員会
第4週目入場者プレゼント 空知英秋が描いた(たぶん?)最後の<万事屋>イラスト&<炭治郎&柱>集合ビジュアル 両面ミニポスター ©空知英秋/劇場版銀魂製作委員会

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  • 映画『銀魂 THE FINAL』は大ヒット公開中!

    原作:空知英秋(集英社ジャンプコミックス刊)
    監督/脚本:宮脇千鶴
    監修:藤田陽一
    声の出演:杉田智和、阪口大助、釘宮理恵 ほか
    アニメーション制作:BN Pictures
    配給:ワーナー・ブラザース映画
    ©空知英秋/劇場版銀魂製作委員会

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Written by

佐々木 笑

(ささき・えみ)1996年生まれ。宝島社ムック局編集部のち、フリーランスの編集者・ライター。笑と書いてエミ読みます。本名通りお笑い大好き人間に育ちました。『フワちゃん完全攻略本』『#麒麟川島のタグ大喜利』『KOUGU維新 公式本で、イザ参ラン!』(すべて宝島社)など。アイコンは川島さんに描いていただ..

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