ブシロード『D4DJ』:PR

西尾夕香、高木美佑、つんこが語る 『D4DJ』は“アニソン×DJ”に着目したまったく新しいエンターテインメントだ。

2020.11.18
D4DJ1

文=須永兼次 撮影=佐々木康太


『BanG Dream!』シリーズなどを手がけるブシロードが送るDJをテーマに据えたメディアミックスプロジェクト『D4DJ』。昨年夏の1st LIVEで本格始動したプロジェクトは、この秋スマートフォン向けリズムゲーム『D4DJ Groovy Mix(以下:グルミク)』のリリースやTVアニメ『D4DJ First Mix』の放送開始など、大きく動き出した。

それらを目前に控えたタイミングで、愛本りんく役・西尾夕香、犬寄しのぶ役・高木美佑、三宅葵依役・つんこの3人に、『D4DJ』のこれまでとこれからについて語ってもらった。

※本記事は、2020年10月23日に発売された『クイック・ジャパン別冊 おそ松さん』掲載のインタビューを転載したものです。

DJ活動を始めたきっかけ

――皆さんは『D4DJ』以前からDJの活動をされていましたが、そのきっかけは?

西尾 私はとあるライブに行ったときに、その休憩時間にDJをされてる方がいらっしゃって。その方とライブの終演後にお話ししたとき「やってみなよ」と言われて、「はい、やりまーす!」ってお返事した……みたいな軽いノリがきっかけでした。でもきっかけこそノリでしたけど、声優や歌の仕事につながればいいなと思って全力で続けてきたので、それが『D4DJ』につながったのは本当にうれしかったです。

高木 私は、以前所属していたグループが毎年ファンクラブ向けにソロイベントをやっていまして、そのなかで「やってみたいな」と思って挑戦したことがきっかけでした。そのときに教えてくださったのがMOGRAのD-YAMAさんだったんですけど、そのあともMOGRAのイベントに呼んでいただいたりしているうちに、アニソン系のDJイベントに呼んでいただけるようになって……という感じで、徐々に染まっていきました(笑)。

つんこ 私はもともと趣味でコスプレをやっていたんですけど、「コスプレやってるなら、アニクラ(※アニソンクラブイベント)に来てみたら?」と誘われて、「なんかおもしろそう!」と思ったのがきっかけでした。でも最初は、VJをやっていたんですよ。

西尾&高木 えー!

つんこ 何カ月かVJをやっているうちに、自分も曲をかけたくなったのが最終的なきっかけになって、ここまでつながったという感じですね。

――西尾さんと高木さんはお客さんとしてアニクラに行かれたりは?

西尾 私はします。というのも、地域やハコによってイベントにも系統があるので、出演依頼をいただいたときは事前に1回行って、雰囲気を感じてきたりするんですよ。

QJ別冊 D4DJ転載
西尾夕香

高木 すごい! 私はあまりアニクラに行ったことはないんですけど、MOGRAがずっとTwitchで配信をしているので、よく観ていました。最近ではTwitchで観られるアニクラも増えたので、配信を通じて勉強しています。

ユニットごとに異なるコンセプト

――さて、『D4DJ』は本格始動から1年強が経ちました。ライブなどを通じて感じられた、ご自身所属のユニットの持ち味は?

西尾 Happy Around!はとにかく“お祭り!”みたいな楽しさを届けられるところと、いろんなジャンルに触れられるところですかね?

高木 たしかに。ハピアラってかわいいユニットだと思われがちですけど、結構ゴリゴリな曲が入ってたりしますよね。

西尾 そうなんです。ただの“かわいい”じゃなくて、かわいい中にカッコいいがある……みたいなユニットなので、ディグラーさん(編註:D4DJファンの総称)にいろいろな楽しみを感じてもらえるユニットだと思います!

高木 Peaky P-keyはElements Gardenの上松範康さんが音楽プロデューサーを務めてくださっているんですけど、アニソン界のレジェンドのひとりである上松さんならではの、まさにアニメが大好きな人たちがノリノリになれるようなメロディの曲が多いんです。

つんこ めっちゃわかります。もう“王道アニソン”みたいな感じですよね。

高木 しかも、わかりやすい振付が多くて真似しやすかったりもするので、普段クラブに行かない人でも入りやすいユニットだと思います。

つんこ 燐舞曲は、主にロックの中にクラブサウンドの要素が混ざった曲が特徴的なユニットなので、もともとロックが好きだったという層の人にもクラブの文化になじみやすいというところが強みなのかな、と思ってます。メインボーカル・ギターという編成もその特徴が表れている部分じゃないかなと。

――『D4DJ』はライブも活発に開催していますが、そのなかで皆さんが感じられた『D4DJ』ならではの魅力とは、どんなところでしょう?

高木 そもそも『D4DJ』みたいに、ライブとDJイベントのちょうど中間みたいなものって、ほかにあまりないですよね。しかもライブもユニットごとだから、フェスみたいな感じがして。それも、めずらしいところだと思うんです。

QJ別冊 D4DJ転載
高木美佑

つんこ ディグラーさんと一緒にステージを作ってる感があるのもそうですよね。その盛り上がりも、ステージの要素のひとつというか。

西尾 あと、ユニットごとに1曲1曲のプレイ時間も全然違ったりしません?

高木 たしかに。「うちはフル尺でやるぞ!」とか「1コーラスでいっぱいつなぐぞ!」みたいにそれぞれのプロデューサーさんが考えたものを次々と出していっているので、各ユニットで魅せ方も全然違うんですよね。

――それでいて、MCもあまりなくて。

西尾 ぶっつづけでライブしてますよね。だから見応えはすごいと思うんですよ。本当に、毎回めちゃくちゃお腹いっぱいになると思います。

高木 でも、ディグラーさんはずーっと盛り上がってくれてるから……。

西尾 大変だぁ(笑)。

高木 休む間がないから、毎回ステージ上で「お水飲んでー!」と思ってます(笑)。

ユニットプロデューサーとの作品づくり

――ちなみに、ライブやレコーディングの際、ユニットのプロデューサーからのアドバイスはあるんでしょうか?

西尾 実はハピアラは、プロデューサーの斎藤滋さんとは直接お会いできる機会が今まであまりなかったんですが、歌を録ってくださるのは斎藤さんの会社の方で。その方からは「こういうキャラだから、もっとこうしよう」みたいなお話はいただきます。

――ディレクションによって、ご自身の中で変化したことも?

西尾 はい。最近では自分の中にりんくが結構染み付いてきたような感覚があるんですけど、最初の頃は掴めていなかったので、とにかく「もっと元気に! うまさよりも、とりあえず元気で明るかったらりんくは正解だから」とご指導いただいて。それで、キャピキャピ全力で歌うようになっていきました。

高木 ピキピキも直接プロデューサーさんとお話しするのはライブのときぐらいなんですけど、レコーディングで言うともともと歌がすごい上手な愛美さんが山手響子というボーカルとして居てくれるおかげで、私は「歌で“しのぶ感”を出す」というところに集中できています。

――活動のなかで、その“しのぶ感”に変化はありましたか?

高木 ありました。最初はただ単に「声を低めに作らなきゃ」という意識が強かったんですけど、今は音程とかではなくてニュアンスでしのぶらしさを出すことを意識しているんです。というのも、ライブだとやっぱり楽しい感情が出ちゃうので、あまりクールすぎなくてもいいな、と思うようにもなりまして。そのおかげで、明るい曲でもちゃんとしのぶで歌えるようになってきているように、自分でも感じています。

つんこ 私も、プロデューサーの中山雅弘さんと密に会うことはないんですけど、中山さんが結構こだわりのある方なので、会わなくてもしっかりとしたディレクションの文章を通じてイメージを共有してくださることが多いんです。

QJ別冊 D4DJ転載
つんこ

――たとえば、どんなイメージを?

つんこ 闇というか、心の暗い部分も表現していくユニットなので、そういう空気感は大切にしてほしい、とか。ほかにもオリジナル曲では、曲の生まれたストーリーや歌詞の意味も共有してくださるので、みんなで作っていっている感じがしています。

それぞれが考えるこれからの『D4DJ』

――本誌の発売直後から、まさに『D4DJ』がさらにたくさんの人たちにつながっていくと思います。なので最後に、ゲームやアニメについての見どころなどをお伺いしたいのですが。

つんこ 私は『グルミク』で燐舞曲ができるまでのメインストーリーを収録したので、まずはぜひそちらを読んでいただきたいです。ただ、個人を深掘りするようなエピソードはこの先出ていくものになるので、私自身も皆さんと同じようにそれを楽しみに待っています。

高木 最初は、6ユニットそれぞれのストーリーなんですよね?

つんこ そう。バラバラなんです。あと、燐舞曲で言ったら椿と葵依の関係はディグラーさん的にいちばん観たいところかなと思うので、そこはワクワクして待っていてほしいですね。

高木 ピキピキはそれぞれに力のあるメンバーで結成されたユニットなんですけど、それゆえの葛藤が描かれる結構アツいストーリーになっています。ただ、そことは違ってわちゃわちゃしたみんなが観られるイベントストーリーも近々配信されると思うので、そっちでのみんなの姿も、楽しみにしていてほしいです!

西尾 TVアニメでは、ハピアラが結成していろいろなことに取り組んでいくというお話になります。『グルミク』のD4U Editionでは、各キャラの自己紹介やユニットでの立ち位置みたいなことしかわからなかったと思うんですけど、アニメではほかのユニットのメンバーとしゃべっている様子を観られるのがうれしいんですよね。それに、3Dで動くみんなもかわいいですし、毎話ライブパートもあってすごく見応えがあると思うので、ぜひ観ていただきたいです!

つんこ んー、楽しみ! 私、詳しく知らないから(笑)。アニメとゲームは全然違う話?

西尾 そう。で、時系列的にはアニメのほうが前のお話になります。

高木 あと、「DJとは?」みたいなところも結構ちゃんと掘ってるよね。

つんこ あ、そうなんだ!

西尾 それに、りんくも最初はDJについてなにも知らないから説明しながらなんですよ。だから「DJ、もう知ってるぜ!」っていう方からDJについての知識がない方まで、楽しんでいただけると思います!

QJ別冊 D4DJ転載

西尾夕香
響所属。主な出演作にTVアニメ『りばあす』(東山有役)など

高木美佑
81プロデュース所属。主な出演作に『Wake Up, Girls!』(岡本未夕役)など

つんこ 
PPエンタープライズ所属。主にコスプレイヤーとして活動している

『D4DJ』とは?
キャッチーなメロディのアニメソングは、リミックスしても主張が強く、DJとの相性もとても良いため、多くのアニソンリミックスがYouTubeやニコニコ動画にアップされ、アニクラを中心に密かな盛り上がりを見せてきた。そんなアニソン×DJに目をつけたブシロードが手がける新たなプロジェクト『D4DJ』は、ライブやアニメ、ゲームなどメディアミックス展開を遂げる新しい形のエンターテインメントだ。


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須永兼次

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須永兼次

(すなが・けんじ)1986年生まれの、アニソンシンガーや声優アーティストの分野を中心に手がけるフリーライター。中学時代にアニソンにハマり、大学はアニソン作詞家の歌詞を語学の角度から分析した論文で卒業。数年の会社員生活を経て独立し、『リスアニ!』『月刊ニュータイプ』などの雑誌や各WEB媒体、ライブパン..

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