FANTASTICS・世界、佐藤大樹、八木勇征、中島颯太、今だから言えるボーカル決定時のメンバーのあと押し
2018年12月5日に『OVER DRIVE』でデビューし、今年で5周年を迎えるFANTASTICS。表現者として異なるバックボーンを持つ彼らはデビュー当初、まだグループとしての色がなかった。しかし、この5年間で一人ひとりが輝く場所を見つけ、各人各様の色をまとうまでに成長。全員でFANTASTICSを彩(いろど)ってきた。
それぞれが活動の幅を広げながらも、すべては「グループのため」だという。彼らをつなぐあの日の約束とは。
世界と佐藤大樹はリーダーとして、八木勇征と中島颯太はボーカルとして。自身の役割を認めてもらおうと必死だった日々の中で、4人はどんな葛藤を抱いていたのだろうか。この5年間で確立したFANTASTICSにおけるリーダー、ボーカルの存在、そして唯一無二の味方とともに成長してきた日々を振り返る。
本記事は2023年12月13日(水)より発売となる『クイック・ジャパン』vol.169から一部抜粋。写真はQJWeb限定公開となる。
僕たちは先見の明があった
──世界さんと佐藤さんから見た八木さんと中島さんの成長したところはどういったところでしょう?
佐藤大樹(以下、佐藤) いっぱいあるなあ……。「夢者修行」が始まった当時は人前に立った経験がないふたりだったので、僕らも本当に毎日怒ってばかりというか。ふたりはきつかったと思うんですけど、僕たちも言わなきゃいけない時期でもあったんですよね。
世界 ほぼ下積みがなかったもんね。
佐藤 そのときから比べると人前に立ったときの自信や、立ち居振る舞いは別人のように変わったと思います。取材でも曲やグループについて発信するときの責任感も芽生えてきているから、安心しています。頼もしいですね。
世界 オーディションのときから、そういうこところも踏まえて見ていたので、やっぱり僕たちは先見の明があったんだと思いますね(笑)。スタッフさんの中には「本当に大丈夫ですか?」と言う方もいたんですけど、メンバー全員で「大丈夫です!」と言っていたので正しかったなと思います。
中島颯太(以下、中島) 反対されてたんだ。初耳でした。
佐藤 スタッフさんの中には、心配している方もいたというだけね。
世界 どっちかが少しは下積みがあることが多かったけど、ふたりともなかったからね。あと、対照的にパフォーマーは下積みが長いメンバーが多かったから、っていうのもあったとは思います。深い真意は聞いていないんですけど。
中島 僕らってどのタイミングで決まってたんですか?
世界 最終オーディションやってもまだ決まってなかった。
中島 ええっ。
──それも初耳ですか?
中島 そうですね。しっかりと聞いたことはなかったです。
佐藤 この話ご飯食べながらいつかしたいな、聞いたらけっこうびっくりすると思う。
──成長したポイントも含めて、今のお話を聞いていかがですか?
中島 すごく新鮮です。「夢者修行」は相当きつかったですし、めちゃくちゃ言われてたので。勇征くんともたくさん話し合って、ふたりで「大丈夫、がんばれるよ」って話していたから今の関係性があるんだろうなと思います。
八木勇征(以下、八木) でも「夢者修行」のころに言われてたことは、本当に自分たちのためでもあるし、グループのために言ってくれていたことなので、怒られているという意識はなかったですね。必死だった部分もありますし。自分たちが恥ずかしい思いをしないようにということだったんだなと。だから成長したねって思ってもらえてるのもシンプルにうれしいですね。
グループの色を作るリーダーの存在
──八木さんと中島さんから見て、おふたりはどんなリーダーですか?
中島 このふたりがリーダーだからFANTASTICSは仲がよくて、今の色があるんだなと思います。ちょっと和む雰囲気もこのふたりが作ってくれるし。昨年と今年でホールツアーが69公演あったんですけど、世界さんはひたすら振り付けを作ってライブをやって、という毎日なのに、どんどんアイデアが出てきて。FANTASTICSの色を考えてクリエイティブの部分でも引っ張ってくれました。大樹くんはメンバーそれぞれとの関わり方がうまいですね。全員をまとめる力があるので、先陣を切ってやってくれる姿はリーダーだなって思います。
八木 ライブやツアーを作るときは、ふたりがまとめてくれています。最初のころは特にふたりがやってくれていて、いろいろアドバイスもくれて。EXILEのボーカルの方たちとも活動しているから、そういうところから「ATSUSHIさんやTAKAHIROさんはこうだったよ」とか、自分たちにとってアイデアになるようなことを言ってくれるんです。それに世界さんは振りを作るので人一倍大変だなと思うんですけど、なにひとつ文句も言わずグループのためにやってくれる。大樹くんは僕がお芝居に初めて挑戦したときにも相談したんですけど、すごく親身になってくれるし一番気持ちをわかってくれますね。
FANTASTICSは帰る場所
──改めてグループの色が豊かだな、と感じるのですが、今のグループの強みはどういったところでしょう?
中島 一人ひとりの力が強いのがFANTASTICSのいいところかなと思っていて。個々のお仕事があるからこそグループに帰ったときの強さがある……アベンジャーズみたいな。宇宙でいうと惑星1個1個が集まってきて光り輝きたいなって。それぞれタレント性がある感じがします。
──個人としてのお仕事をして戻ってきたときに、強くなっている実感はありますか?
佐藤 俳優の方って3カ月ドラマを撮ったらまたひとりで別の現場に行くじゃないですか。でも僕らは撮影し終わってもチームに戻れるから、うらやましがられます。だから本当に気持ちが楽です。
八木 本当に。帰る場所があるとね。
佐藤 撮影後、そのままライブのリハーサルに行ったときも、やっぱりホームだなって思います。俳優さんってやっぱり孤独だと思うんですよ。でも僕らはライブの楽しみもあるし。だから個人の仕事に行ったときどっちも楽しいなと思えるし、いろんなフィールドに行けるのが楽しいです。
八木 グループがホームという感覚はありますね。それこそ共演者の方々がライブに来てくれて、FANTASTICSっていいグループだね、って毎回言ってくれるんですよ。それがすごい誇らしいですし、改めてFANTASTICSっていいなって再確認できます。帰る場所があるということは、個人で活動することにおいて一番大事なのかなと思いますね。
──最後に、グループとしての今後の野望を聞かせてください。
中島 ドデカいヒット曲を出したいですね。誰もがこの曲はFANTASTICSだとわかって、好きと言ってもらえるような曲を作りたいです。それがあると、ライブに行ってみたいだとか、ライブに来たときに好きな曲もそれぞれ出てくると思うので。それができるぐらい今いろんな楽曲を出せているし、そのために今がちょうど準備段階に来ていると思うので、がっつりヒット曲を出したときにライブで楽しんでもらえたら一番うれしいです。
世界
(せかい)1991年2月21日生まれ。神奈川県出身。パフォーマー
佐藤大樹
(さとう・たいき)1995年1月25日生まれ。埼玉県出身。パフォーマー
八木勇征
(やぎ・ゆうせい)1997年5月6日生まれ。東京都出身。ボーカル
中島颯太
(なかじま・そうた)1999年8月18日生まれ。大阪府出身。ボーカル
『クイック・ジャパン』vol.169 収録内容
【総力特集】GENERATIONS それでも未来を信じるか?
▼GENERATIONS LIVE TOUR 2023 “THE STORY”』岡山公演ルポ すべての街に星は輝く
▼ソロインタビュー:KEEP DREAMING. 夢を見続ける理由
白濱亜嵐:あらゆる悔しさをバネにして、突き進んできた音楽人生
片寄涼太:ぶつかり合って丸くなって、やっと調和できるようになった
数原龍友:僕らがいなくなったあとの時代にも、永遠に歌い継がれる音楽を残したい
小森 隼:この10年で叶わなかった夢はこの先、必ず叶えるので
佐野玲於:若い世代にインパクトを残して、語り継がれるパフォーマンスを
関口メンディー:エンタテインメントがあるから、人は楽しく生きられる
中務裕太:僕らの人生は自分だけのものじゃない、応援してくれる人の人生も背負っている
▼年表:LIVE&WORKS CHRONICLE 2011→2023
▼コメント:サポメンが見た兄貴たちの背中(佐藤大樹/岩谷翔吾/浦川翔平/長谷川 慎/藤原 樹)
▼ライブ地図:MAP OF GENERATIONS LIVE
▼メンバーアンケート:10年間のBEST 1
▼Special Photo:はじまりの街 撮影=小財美香子
▼10周年お祝いコメント:私だけが知っている7人の素顔(早見あかり/チョコレートプラネット/鈴木愛理/s**t kingz/金子きょんちぃ)
▼FAN’S VOICE
▼インタビュー:EXILE HIRO 夢は循環する
インタビュー
▼Aile The Shota:新しいJ-POPスターになるために
▼ぼる塾:Echoes of Career 〜人気者の仕事遍歴〜
▼こんにちパンクール:週末の大喜利ガチ勢YouTuber
▼波木銅『ニュー・サバービア』:「搾取」をどう打破するか
▼FANTASTICSの彩約束のために
世界×佐藤大樹×八木勇征×中島颯太:苦しいときも隣に“味方”がいたから
澤本夏輝×瀬口黎弥×堀 夏喜×木村慧人:グループを背負ったときに必要だった“変化”
レギュラー企画
▼写真:明日の熱源へ #2 吉川然「night cruising」
▼マンガ・小説・エッセイ punctum:大越早苗
▼私小説:河谷 忍「おわらい稼業」
▼小説:水沢なお
▼エッセイ:小林 私「私的乱読記」
▼小説:乗代雄介「全治三ヶ月の短編小説」
▼写真:#QJカメラ部 中山莉子「休み時間」
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3rd Album『FANTASTIC ROCKET』
2023年12月5日(火)発売
【LIVE盤】CD+DVD
RZCD-77888/B
9,000円(税込)
※初回生産分のみワンピースBOX仕様、シリアルコード封入
※スマプラフォト(LIVE Ver.)封入【LIVE盤】CD+Blu-ray
RZCD-77889/B
9,000円(税込)
※初回生産分のみワンピースBOX仕様、シリアルコード封入
※スマプラフォト(LIVE Ver.)封入【MV盤】CD+DVD
RZCD-77890/B
5,500円(税込)
※初回生産分のみシリアルコード封入
※スマプラフォト(MV Ver.)封入【MV盤】CD+Blu-ray
RZCD-77891/B
5,500円(税込)
※初回生産分のみシリアルコード封入
※スマプラフォト(MV Ver.)封入【CD ONLY】
RZCD-77892
3,500円(税込)
※初回生産分のみシリアルコード封入
※スマプラフォト(CD Ver.)封入関連リンク
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