NI-KI「いつもENGENEのためだけに生きているので…」
ロック調のナンバーでスター然とした輝きを見せていたJAY。日本語が達者過ぎてもはやネイティブレベルの彼はメンバーコメントでも流暢に話し、「東京ドームといえばアーティストにとって夢みたいに大きなステージ。皆さんと一緒に素晴らしい思い出を作れて、これだけあれば何も必要ない気持ちになります。まだこんな大きなステージにふさわしいアーティストになれたかは疑問ですが、絶対になることを約束します」と、謙虚さを見せつつ誓っていた。
不敵な表情でゾクゾクさせるパフォーマンスとハートを射抜く愛嬌のギャップで魅せたSUNOOは、ENGENEにリクエストして大声で名前を叫んでもらい、感極まった表情に。「これからもまたさらに大きな会場でENGENEの皆さんとお会いして、たくさんの思い出と経験を作っていきたいです。それにふさわしいメンバーになれるように、僕自身、一生懸命努力してがんばります」と持ち前の笑顔で想いを届けた。
JUNGWONは、しっかりと場を仕切りつつ天真爛漫な振る舞いで和ませる名リーダーぶりを発揮し、彼がいるからこそENHYPENのチームワークが完成しているのだと確信。バラード曲では目を閉じ、感情をしっかりと込めて歌う姿が印象的だった。「ENGENEの皆さんもこれから歳を重ねていくと思いますが、ENHYPENは一生記憶に残るアーティストだと言ってもらえるようにがんばります」という言葉には、彼の並々ならぬ決意がにじむ。
SUNGHOONは終始上品さを帯びていたイメージだったが、終盤のブロックで凄味を増し、悩ましげな表情から目が離せなくなった。「ステージに立てば立つほど、目の前のENGENEの皆さん一人ひとりをとても大切に思います。今日送ってくださった愛、そして熱い応援、絶対に忘れません」と胸いっぱいの感謝を伝えていた。
MCでは茶目っ気を発揮していたJAKE。彼のどこかスパイシーな歌声には、「こんな声色も持っていたのか」と驚かされる瞬間が多かった。「実は活動をしながらつらい時間もたくさんあります。それはメンバーも同じだと思いますが、それを乗り越えて、大勢のENGENEの皆さんの前でステージに立って、歓声を聞いて愛をいただくとつらい気持ちもすっかりなくなって、大きなやりがいを感じています」と正直な心中を共有し、「ENGENEの皆さんは僕の全部です」と大きな愛を贈った。
HEESEUNGは安定感のあるパフォーマンスで、常に余裕を漂わせていた。凄むような表情を見せたかと思えば、ウインクをして大きな悲鳴を起こし、ENGENEの心を巧みに操る。「こんなに早く東京ドームでワールドツアーができたのは、全部ENGENEの皆さんのおかげです。感じた幸せの分だけENGENEの皆さんに幸せを与えられるようなHEESEUNGになります」と、夢心地の様子ながらも力強い言葉を発した。
パフォーマンス中は17歳とは思えない妖艶さすら醸し出していたNI-KI。彼は6年前にSHINeeの公演でキッズダンサーとして東京ドームに出演し、再度この場に立つことを夢見ていたという。「『絶対ここにまた立つ』という覚悟を持って韓国に行ったんですけど、叶えられないとは思ってなかった。自分に自信があったので。ENGENEの皆さんのおかげで叶えることができて本当にうれしいです」と感無量の様子。涙をこらえきれず、メンバーから「NI-KIは赤ちゃんですね」と労われて、最年少らしい顔を見せていた。そしてNI-KIは「いつもENGENEのためだけに生きているので、ずっと僕たちがいなくなるまで応援してください」と、愛情たっぷりに伝えた。
ENHYPENが求めていた「Make some noise!」
アンコールでは炎が上がる中、「One In A Billion」でボルテージを極限まで上昇させ、ハードロック感あふれる「Karma」でパフォーマンスが締め括られた。
ライブ中、一番印象的だったのは、メンバーがとにかくENGENEの声を聴きたがっていたことだ。1月の京セラドーム公演の際はまだ声出しができなかった時期だったこともあるのか、今回は冒頭から終盤まで何度も「Make some noise!」「叫べー!」とENGENEにリクエストしては、大歓声を浴びて幸せそうな顔を見せていた。さらにENGENEが音程をきっちりとそろえて「BLOSSOM」を歌うと、メンバーは「ENGENE、歌上手ねー!」と感激していた。
最後の挨拶をしたあとも、再度トロッコに乗り込んで客席を一周し、全方位のENGENEにじっくりと感謝を伝えるENHYPEN。ENGENEの冷めやらぬ熱狂が、彼らが東京ドームにふさわしいどころか、この舞台を経てさらに上へ進んでいく存在であることを物語っていた。
ENHYPENは歩みを止めることはなく、10月にはツアーでロサンゼルス、ヒューストン、ニューヨークなど北米の6都市7公演を回る。東京ドームは、ENHYPENにとって最終目標ではなく通過点。“運命”で結ばれたENGENEと共に猛スピードで成長し続ける彼らが、次に日本で公演を行う際はどんなパフォーマンスを見せてくれるのか、楽しみでならない。
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