ExWHYZ・mikinaが降りたことのない地を訪れ散歩をしながら自分と向き合う連載「未開拓駅さんぽ~初めての街で考える~」。今回はツアーで訪れた愛媛県にある「松山市駅」で下車。
路面電車や農産物の直売所、そして学生が集まるアミューズメント施設など、地元の人にとってなじみの深い場所で“誰かの地元”を感じていく。
何もわからないわくわく
31度、快晴。
東京より暑い気がしたけど。違うな……。
わたしこの時期、昼帯に15分以上は外に出ないんだ。ただ暑いのに不慣れなだけだった。
そもそもね〜人類は28度を超えたら休むべきだよ。怠惰は時に、健康を救うんだ。と、駅歩きコラムを書く人間が話しております。
冒頭で「東京より~」と話してましたが~。そう、今わたしは……31度の愛媛県「松山市駅」に来ている! 「#ぶらみきな」出張レア回!! 絶賛夏ツアー中なので~それに便乗してレア回作っちゃいました。
ライブで他県に行ってもとんぼ返りが定番だったけど。このツアーで各地を巡るなかで、他県を堪能したくなってね〜。
来てくれる人がいっぱい地元のこと教えてくれたし、県によって本当に人柄が違くてどんな世界にいたのかも気になったし。
しかも今回は子供のときにみかんが好き過ぎて夢にまで見た愛媛に初めて来れちゃったし、“三大〇〇たし”がそろったので。ここ、愛媛松山でぶらりするしかなくなったってわけです。
こちら松山の朝と散歩に寝坊したわたし。
ホテルは松山市駅から5秒だけど……メイクする時間は、なし。
お母さんは幼きわたしのことを「かわいい虫みたい」って言ってたんだけど、けっこう的を射ている。大人になっても素顔は虫の面影があります。
ホテルを出てすぐに松山市駅。そして路面電車を発見!
路面電車、大好き! 知らない土地で乗るのおもろそうに全賭け! 金額、どこに行くのか、仕組み、すべてわからないまま飛び乗りです。
あのね〜正直めちゃくちゃわくわくするよ、これ……。右も左もわからない土地でのどこに連れてかれるかわからない乗り物。すごいぞ!
目に映るものが全部初めての世界線に、人間はいつでも戻れるんだね。だから、赤ちゃんって人生最高なのかもね。
わたしは生まれてこのかた東京人生で。混雑電車の車窓とチュー距離の仲だったからさ、電車の存在はたまに苦しいんだけど。これは心底好きだなぁ。
あ、東京にも大手町ってあります。東京の電車では大手町で人がわんさか降りるんで、若きわたしはそこで少し息吹き返してました。
ワクワクはいんだけど。いつまでも乗っていたら戻れなくなりそうな気もしてビビってたらJR松山駅とアナウンスがあったのでそこで下車。
ばいばい。
心が躍る場所
降りてすぐ、でっっっっっかいゲーセンが目に入って吸い込まれていきました。ほら、他県散歩は観光よりも日常に触れたいからさ〜、ね。
もっともらしい理由をつけて大好きなUFOキャッチャーしたいだけです。
ちょっといいすか? 自分、UFOキャッチャーうまいんすよ。
ひと目惚れして獲得に挑むも、2回失敗。3回目、少し奥に行き過ぎて迷子になったアームに諦めていたそのとき、頭の部分の毛の繊維が2ミリほどアームに引っかかり奇跡的に取れた愛媛マスコット「こみきゃん」です。
みきなの心「お前は奇跡の子だ!!!」。
超興奮!
大満足です。というか永遠にいちゃいそうなので急いで離脱。
ちなみにこのアミューズメント施設、なんでもある。ゲーセン、カラオケ、ボーリング、マック。地元の学生全員ここに集まる系じゃん。
絶対「今日放課後キスボ(KISUKE BOX)集合な!」じゃん。(勝手に略すな)
サウナもあった。また来るよ。
それにしてもいい天気だ。水路はカラカラに枯れてた。
あ、ども。
もうひとつマップを見てたら、心がキュンとする場所を見つけました。
「JAえひめ中央直売所 太陽市」。“おひさまいち”と読むらしい。わたし……地元生産、生鮮食品、直売、大好き……。
スキップ入場。第一印象「愛媛のコストコやん」。
ちなみにコストコは1回だけしか行ったことがない。そのときの記憶のみなので参考にはならない。
でも本当にね! すごいんだよ〜! 生鮮食品好きなら誰しもが興奮するよ!
たとえばピーマンだけで種類と数があり過ぎて2棚使ってるの!
野菜に生まれ変わったらここに就職したいよ。
せっかく愛媛に来たから!というわけで種類豊富なみかんジュースたちの中から死ぬほど迷って“せとかジュース”購入。
「温州みかん 伊予柑 せとか しらぬい」全部愛媛産。地産地消ってこういうことかしら。
みかんゼリーとジュース、あと真っ赤なカットスイカを買っておしまい。
それぞれの街の当たり前
集合時間に間に合わなそうで急ぎ足で晴れの道を進む。
高校に駐車場があって、東京にはあんましないからまじまじ見ちゃった。
わたしの中学では学校に先生が自転車で来てるってだけでおもしろかった。真っ赤な自転車を赤いオープンカーって呼んでた先生がわたしの担任だった。
道にはわたしのほかに急いでる人なんてひとりもいなくて、というか、人いない。
目に見えない空気までなんかゆっくりだったんだけどそれはなんでなのかしら。
わかり切れないままだったよ、けどこの街に長く住んだら自然とのんびりになれるかも。この街の当たり前が体に組み込まれてみたいなぁ。
わたしは今、東京の当たり前が作った体で、わたわたアセアセの毎日で、生き急いでる気がするときもあるけど別に嫌じゃないよん。
このわたしみたいな人と、松山の街で育ったみたいな人と。ほかにもたくさん。いろんな人と人が組み合わさってるから、うまくおもしろく歯車が回るのかもしれないね。
ツアーはドデカ規模まで思考が遠出する。それ含めておもしろいのです。
また誰かの地元を歩きたいなぁ。ではまた。
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