『PRODUCE 101 JAPAN』から誕生したボーイズグループ「JO1」の魅力とは?

2020.2.20

激熱のファンミーティング

それだけ可能性にあふれたグループなだけあり、デビュー前にも関わらず人気はすさまじい。ファンクラブ会員を対象に全4回で企画されていたファンミーティングは、追加公演が決定し全6回に。それでもなお倍率は高く、SNSには悲しみの声があふれた。

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「JO1 1ST FANMEETING」の様子(2020年2月1日、パシフィコ横浜)
(c)LAPONE ENTERTAINMENT

2020年2月1日にパシフィコ横浜で行われた「JO1 1ST FANMEETING」に参加したが、当日の熱気も驚異的だった。イベント前には先行物販の購入特典でランダム配布されたメンバーのメッセージカードを、推しと交換すべくキョロキョロするJAM(JO1のファン名称)の姿。会場には隅から隅まで、色とりどりの祝い花。(関係者入口のほうにまであった)その光景は、JO1がひとつの熱源であることをたっぷりと物語る。

もちろんイベント自体も、大きな盛り上がりを見せた。南は沖縄、北は北海道から、横浜に約4400人のファンが集結。ホールを埋め尽くすJAMは思い思いのうちわやスローガンを持ち、JO1のパフォーマンスを後押しした。ライブでは黄色い歓声が飛び交い、VTRやチームバトルでは大きな笑い声が響いた。

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「JO1 1ST FANMEETING」の様子(2020年2月1日、パシフィコ横浜)
(c)LAPONE ENTERTAINMENT

トークコーナーのときに、それぞれのキャラクターが際立っていたのもおもしろい。JO1以前に活動経験のある川尻や白岩は、とても余裕の受け答え。対してJO1が活動の起点となる川西や金城は、初々しい表情を覗かせる。いろいろな現場や撮影を超えてきたといえど、オーディション終了から2カ月すら経っていないのだから当然だろう。素の彼らに触れられているようで、「応援したい」という思いを掻き立てられる一幕でもあった。

ライブパフォーマンスは、本当によくここまで仕上げてきたと感嘆するできだった。デビュー評価曲の「YOUNG」や課題曲「ツカメ〜It’s Coming〜」を含んでいるといえど、ポジションや歌割が変わっての全5曲。なおかつ、11人という大人数体制である。ダンスのシンクロ率や表情管理は、すでに国内の中堅ボーイズグループと余裕で張り合うことができるクオリティー。

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「JO1 1ST FANMEETING」の様子(2020年2月1日、パシフィコ横浜)
(c)LAPONE ENTERTAINMENT

歌は河野と與那城を筆頭に健闘、ラップは鶴房と木全が大きな可能性を提示しているように見えた。オーディエンスにこれからの未来を楽しみにさせるのには、じゅうぶんすぎるできだったと言えよう。

魅力的なメンバーを備え、じゅうぶんなポテンシャルを持ったJO1。彼らが日本のダンスボーカルシーンを切り開き、世界で活躍する未来は遠くないのではないだろうか。

JO1『PROTOSTAR』Jacket Behind

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