“ピン芸日本一”を決定する『R-1グランプリ2023』の準決勝が2月11日に行われ、サツマカワRPG、カベポスター永見大吾、寺田寛明、コットンきょん、ラパルフェ都留拓也、田津原理音、Yes!アキトの7名が決勝進出を決めた。
『M-1』『KOC』ファイナリストも
決勝進出者発表会見に登壇した7名。決勝進出決定の喜びやそれぞれの目標を語った。昨年の『キングオブコント』につづいて決勝進出を決めたきょん。応援に駆けつけていた相方の西村真二に「やったぞー!」と拳を掲げた。

「細かすぎて(『ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』)で優勝して、『R-1』も決勝に残ったので、完全に勢いがある」と自信を見せたのは都留。「レッツゴーよしまささんや原口あきまささんはいないですもんね?」とものまね芸人がいないことを確認し、「出せるものは全部出したいと思います」と意気込みを語った。

永見は「『R-1』の準決は今回で3回目。これまでは悔しい思いをしていたので、決勝まで行けたのはうれしい」と喜びを語る。また『M-1グランプリ2022』につづいての決勝進出となったが、「『R-1』では『M-1』でできなかった審査員さん全員からオール84点をもらいたい」と『M-1』で審査員の山田邦子がカベポスターにつけた点数について触れると、MCのアインシュタイン河井ゆずるから「その件に関しては……」とストップが。しかし、「どんどん触れていきましょうよ!」と声を上げた。

4度目の準決勝でついに初の決勝進出を決めた田津原。活動の中心としているよしもと漫才劇場の仲間からは、ネタについてアドバイスをもらっているそうで、「10カ月前くらいから(ネタを仕上げるために)このネタしかやってなかったんですけど、出番が終わるたびにみんながアドバイスをしてくれて。ピンネタだけどひとりで作ったネタではないと思うので、(よしもと漫才劇場を)代表してがんばります」と仲間の期待を背負い戦うと誓った。

昨年につづいて決勝進出を決めたサツマカワだったが意気込みを聞かれると突然、『R-1』に対して「ラストイヤー制度を撤廃していただきたい!」と一石を投じる。「11年目以上のピン芸人の人たちがめっちゃ路頭に迷ってるんですよ。その人たちから『サツマカワ、がんばってR-1の制度ごと変えてくれ!』って言われてて」と、その理由を力説するも河井からは「なんの権限もないけど、無理です」と流された。

3年連続の決勝進出となった寺田は「平場のトーク能力が本当になくて、過去の『R-1』でもネタのあとのトークで霜降り(明星)さんにすごく迷惑をかけてて……」とトークが苦手と語り出す。そして、バラエティは苦手という理由から「僕には『R-1』しかないと思っているので優勝だけさせてください」と懇願した。

昨年は復活ステージからの決勝進出となったが、今年はストレートで決勝進出を決めたアキト。「去年は決勝進出者発表から復活ステージまで気が気じゃなくてどうしよう、どうしようと思ってるときに、怪奇!YesどんぐりRPG(サツマカワRPG、どんぐりたけしとのユニット)のYouTubeでサツマカワが『俺のポスター(『R-1』ファイナリストのポスター)が渋谷駅にあるから見に行こうぜ』っていう企画を立案したんですよ。そのときは殺そうかと思いました」と昨年味わった屈辱を明かした。

『R-1』に夢はあるのか
昨年の『M-1』で優勝したウエストランドがネタ中に「『R-1』には夢がない」と発言したことから「『R-1』のどんなところに夢がありますか」という質問が。これにアキトが「優勝したら、すっごく褒められます!」と答えるも、会場は微妙な空気に。そんななか、きょんが「だけど夢問題が浮上したことで今年が今までで一番、注目されてるのかなと思う」とフォローした。
さらに会見では決勝のネタ順抽選も実施。番号が書かれたボールを取っていくかたちで抽選を行い、アキト、寺田、都留、サツマカワ、永見、敗者ステージ戦突破者、田津原、きょんの順に。トップバッターとなったアキトが「最悪ですよ!」と嘆くと、『M-1』でトップバッターを経験した永見は「テレビの賞レースでトップバッターは終わりです」と厳しいひと言を送った。
また、復活ステージは決勝前日の3月3日(金)に東京・時事通信ホールで行われる。
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