「ちょっとだけタレ目にして、アホ毛の再現にもこだわりました」アニメ『SPY×FAMILY』が人気だった秋のコスプレイベントをレポート

2022.10.18
(左から)おつきさん、空見くれはさん、ばむさん

文・撮影=ソムタム田井 編集=森田真規


コスプレイベントといえば、会場を彩るレイヤー陣の衣装を通して、その時期に旬のアニメやゲーム、コミックなどを分析できるところも、参加する上での醍醐味のひとつ。10月より秋アニメが一斉に放送開始となり、いずれも人気を博しているが、各種イベントでもそれらのキャラクターに扮したコスプレイヤーが大勢駆けつけ、盛り上がっている。

今回紹介するのは、9月に東京・池袋で行われたコスプレイベント『acosta!(アコスタ)』に参加していたレイヤーたち。まだ秋アニメがスタートする前のタイミングではあったものの、『SPY×FAMILY』や『チェンソーマン』といった話題作のキャラ(に扮したレイヤー)が多く、各所で撮影や交流を楽しむ姿が見られた。


コスプレイヤーに聞いた“こだわりポイント”

『SPY×FAMILY』『チェンソーマン』のほかには、『美少女戦士セーラームーン』や『DEATH NOTE』など、根強い人気を誇る作品のコスプレで参加していたレイヤーも大勢いて、それぞれに撮影のための長蛇の列ができていたのも印象的だった。今回は、そんな“秋のイベントを彩ったコスプレイヤーたち”にクローズアップ! 衣装などに関するこだわりポイントを聞いてみた。

「衣装そのものはだいぶ前から用意していたんですけど、なかなか着るタイミングがなくて。今回は被写体モデル(※)のお話をいただいて、ちょうどいい機会だと思い、コスプレをしてみました。一番気合いを入れて取り組んだのはウィッグセットですね。三つ編みをきれいにまとめることにこだわりました」(『SPY×FAMILY』ヨル・フォージャー/ばむさん)

※キヤノンの最新カメラ・レンズを使って専属モデルを撮影できる試用貸出体験を『acosta!』内で実施

『SPY×FAMILY』ヨル・フォージャー/ばむさん
『SPY×FAMILY』ヨル・フォージャー/ばむさん

「優しげな雰囲気を出すために、メイクでちょっとだけタレ目にしたところです。それと、アホ毛の再現にもこだわりました」(『SPY×FAMILY』アーニャ・フォージャー/空見くれはさん)

『SPY×FAMILY』アーニャ・フォージャー/空見くれはさん
『SPY×FAMILY』アーニャ・フォージャー/空見くれはさん

「フォージャー家の3人で“併せ”をしたくて、友達を誘って参加しました。立ち姿でもヨルさんの雰囲気を出せるようにポージングやメイクもがんばったつもりです!」(『SPY×FAMILY』ヨル・フォージャー/Reilaさん)

『SPY×FAMILY』ヨル・フォージャー/Reilaさん
『SPY×FAMILY』ヨル・フォージャー/Reilaさん

「一番こだわったのはウィッグの造形です。生え際パーツを使うことで、髪の“立ち上げ感”をうまく再現できたんじゃないかなと思っています。それと、どうしても銃を手にしたポーズを再現したかったので、イベントに参加する直前に近所のコスプレショップに立ち寄って。そこでちょうどいいモデルガンを購入できたのも、こだわりといいますか、運がよかったなと思えるポイントですね」(『SPY×FAMILY』ロイド・フォージャー/おつきさん)

『SPY×FAMILY』ロイド・フォージャー/おつきさん
『SPY×FAMILY』ロイド・フォージャー/おつきさん

「生地の質感や丈感にこだわって制作した衣装なので、ちょっとでも体型が変わると着るのが難しくなってしまうんです。きれいに着こなすためにも、スタイルの維持には気をつけています。それとウィッグの造形にもこだわっていて、もみあげの部分をなじませるのには苦労しました」(『美少女戦士セーラームーン』セーラーマーズ/とよ様さん)

『美少女戦士セーラームーン』セーラーマーズ/とよ様さん
『美少女戦士セーラームーン』セーラーマーズ/とよ様さん

「スタイルのいいキャラクターなので、メリハリのある体型を目指しました。かわいらしさの中に小悪魔っぽさも感じてもらいたくて、“あざとカワイイ”メイクにしてみたのもこだわったところです」(『DEATH NOTE』弥海砂/nagiさん)

『DEATH NOTE』弥海砂/nagiさん
『DEATH NOTE』弥海砂/nagiさん

『acosta!』以降も、年内には『池袋ハロウィンコスプレフェス2022』(10月29日・30日、池袋東口エリアにて開催)や、『コミックマーケット101』(12月30日・31日、東京ビッグサイトにて開催)など、コスプレが楽しめる大型イベントはまだまだ多数控えている。果たして、これらのイベント開催時にはどのような作品のコスプレに人気が集中するのか? そうした点にも注意しながら、最新のアニメやゲームをチェックしておき、会場で答え合わせをするのもおもしろそうだ。


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ソムタム田井

(そむたむ・たい)ライター兼カメラマン。コスプレ文化の研究家として、『ORICON NEWS』『まんたんウェブ』『WebNewtype』『ファミ通.com』『Movie Walker』など、多数のWEBサイトや書籍に寄稿。コスプレイベントの企画やキャスティングを担当しつつ、世界コスプレサミット『Co..

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