『キングオブコント』ファイナリストが激闘を振り返る。和田まんじゅう「あのネタはやりたくなかった」

KOCアフタートーク

文・撮影=梅山織愛


10月10日に『コントNo.1決定戦2022アフタートーク』が行われ、『キングオブコント2022』ファイナリストのネルソンズ、いぬ、コットン、かが屋、や団、クロコップが登場。大盛り上がりで終わった大会の裏側を語った。


それぞれの反響は……?

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まずは得点を見ながら、それぞれの結果を振り返り。キスがメインのネタを披露したが「キスは禁じ手」と言われてしまったいぬ。「『一回だけ回数を減らそうか』とかずっとキスについて練り上げていたし、勢いつけ過ぎて唇を切ったりすることもあったので。まさか禁じ手だったとは……」と肩を落とす。しかし、ファイナリストになったことで仕事が増え、太田は自慢の肉体を使う憧れの仕事が決まったと明かした。

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憧れの仕事が決まった、いぬ太田隆司

カードゲームをオマージュしたネタで挑んだクロコップは「ツイッターで『あそこであのカードは使わないほうがいい』みたいにカードゲームを考察してる人がいたり、子供があのネタを絵日記に書いてくれていたらしい」と、ネタに対してさまざまな反響があったという。MCの平成ノブシコブシ徳井健太からも「(あのネタは)何かゲームとかの仕事になりそうだよね」と太鼓判を押された。

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クロコップ

ファーストラウンドで470点を記録し、同率2位でファイナルラウンドに進出したコットンだが、「優勝圏内の感覚はあったでしょ?」と聞かれると、「2本目も気持ちよくできたんですけど、(ビスケットブラザーズとは)11点差あったので……」と心境を振り返る。結果発表の瞬間も、すでにビスケットブラザーズが優勝だろうと思っていたため「優勝が発表された瞬間、すぐ切り替えて拍手してました」と。さらに、コットンと同じく1stステージを突破したや団もビスケットブラザーズの点数が出た時点で脱落を覚悟していたそうで、暫定席でボケる準備をしていたと明かした。

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コットン

離婚直後だった和田まんじゅう

「ネタでの失敗はあった?」と聞かれると、ネルソンズの青山フォール勝ちはポケットから指輪を出す場面で苦戦してしまったと述懐。青山自身もかなり焦ってしまい「3秒くらいだったんですけど、体感30分くらいありました」というが、青山の様子に和田まんじゅうも「マジで焦りました。終わった……って」と話した。

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ネルソンズ

一方、ひとつもミスが許されないあっち向いてホイを完璧な状態で披露したクロコップ。事前のライブでは一発目で負けてしまったりとミスをすることもあったそうだが、「準決と決勝だけは100点でできた」と笑顔を見せた。

結成から15年でようやく決勝の舞台に立ったや団に、同世代の徳井が「感情的にはどうだったの?」と質問。これに本間キッドは「35くらいで決勝だったらガッツポーズとか出せると思うんですけど、40で決勝だと緊張感はなかった」と心境を語る。

特に中嶋亨は緊張感がなかったようで、クロコップの荒木好之が「この人(キングオブコントの)当日、ラーメン博行ってました」と暴露。ネタ合わせのときもラーメンが優先だったようで、「(ネタの最中に中嶋が)死んだふりの場面になるとどっか行っちゃうんですよ。何してたんかなと思ったら、今日食べたラーメンについてツイートしてました」とあまりの緊張感のなさに、相方からは不満が漏れた。

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中嶋亨への不満を話す、や団

審査待ちの際に、離婚していたことを暴露された和田。離婚をバラされたことについてだけではなく、「このネタ(結婚式を題材にしたネタ)も本当はやりたくなかったんですよ。(家を出されて)ホテルから通ってたんで。今年は『キングオブコント』も出たくないし、このネタなら練習も一切しませんって言ってたのに、準決勝でめちゃくちゃウケたんですよ。なんでなの!」と、ぶつけようのない憤りを語った。

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離婚した和田まんじゅうを励ます新婚の西村真二 

加賀翔がやり残したこと

QJWebでカメラ部連載を担当している加賀翔は審査を待つタイミングで、「一眼レフカメラを持って行って、浜田(雅功)さんを撮ろうと思っていた」という。しかし、本番では「コントが好き過ぎて(カメラ)置いちゃいました」とコントへの思いが上回ったと明かした。

そんなかが屋は「ライバルは誰だった」というトークテーマで、まっ先にビスケットブラザーズとネルソンズと回答。2019年の『キングオブコント』で同率6位だった3組の中で、誰が上に行けるのかと思っていたという。そのため直前にネタを披露したネルソンズがウケていた際には「思わず舌打ちしちゃいました」と振り返った。一方、ライバル心を向けられたネルソンズは「僕らはかが屋好きなんで。かが屋にしかできない独自の世界観ですごいなと」と、大人な対応を見せた。

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かが屋・賀屋壮也も大きな仕事が決まり、新たなヘアスタイルに

トップバッターだったクロコップは、今回の出場者よりも昨年のトップバッターで大会を盛り上げた蛙亭をライバルとして意識していたという。「蛙亭に1点足りなかったんですよ」と悔しさをにじませたが、徳井は「でもクロコップのおかげで今回も点数がガッと上がったけどね」とフォロー。

また「仕事は順調になってますか」という質問ではや団が「絵面がよくないのか、ラジオばっかり呼ばれる」と不安を口にすると、徳井は「長い目で見たらラジオから仕事増える人めっちゃ多いから」と励ました。

このライブの模様は10月12日(水)まで配信で視聴することができる。


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  • 『コントNo.1決定戦2022アフタートーク』

    2022年10月10日(月)配信開始21:00/配信終了22:00
    ※見逃し視聴は10月12日(水)21:00まで
    ※チケットの販売は見逃し視聴終了日の昼12:00まで

    配信チケット:1,200円(税込)

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梅山織愛

(うめやま・おりちか)1997年生まれ。珍しい名前ってよく言われます。編集者・ライター。自他共に認めるミーハーなので、いろいろハマりますが、アイドル、お笑いが特に好きです。あと、チョコレートも詳しいです。

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