『MICRO LIFE 図鑑 美しきミクロの世界』(東京書籍):PR

“小さきものたち”の未知なる姿を、最新の顕微鏡技術で映し出す!『MICRO LIFE 図鑑 美しきミクロの世界』

2022.9.30

「大切なものは、目に見えない」

これはサン=テグジュペリ『星の王子さま』に登場する名言ですが、実際に私たち人間が肉眼で見られるものは、地球上に存在するもののごく一部に過ぎません。人間の目は最小焦点距離が長く解像度も低いため、地球に住む生き物のほとんどを捉えることができないのです。

しかし、人間は長い年月のうちに自然科学を発達させ、今や電子顕微鏡では最大100万倍もの倍率でミクロな世界をのぞくことができます。

『MICRO LIFE 図鑑 美しきミクロの世界』(東京書籍/2022年7月12日発売)は、世界最大の研究機関・博物館群であるスミソニアン協会監修のもと発行された図鑑シリーズの第4弾。東京大学総合研究博物館教授・遠藤秀紀氏、国立科学博物館植物研究部長・細矢剛氏が監修した日本語版では、驚異的な顕微鏡技術を駆使し、動物、植物、菌類など、小さな生物から大きな動物の細部までが、迫力のある写真と丁寧な解説で紹介されています。

目には見えない、だけど私たちのそばに確かに存在する。美しきミクロの世界を一緒に旅しましょう。

幻想的なミクロの世界

本書では、身近な昆虫から、日常生活では目にすることのない微生物まで、あらゆる生き物の姿が紹介されています。その中でも本稿では、特に見た目が美しい、あるいはキャッチーでかわいいものたちをピックアップして紹介したいと思います。

『MICRO LIFE 図鑑 美しきミクロの世界』P136〜137より

まるでイルミネーションのようにキレイなこちらの生物は、テマリクラゲの一種。体長は、わずか1〜2.5cmです。

有櫛(ゆうしつ)動物と呼ばれるテマリクラゲは、8列に並ぶ櫛板(何本もの織毛が癒合した櫛状の構造体)を使って泳ぎますが、波打ち運動を行う櫛板が異なる波長の光を反射することで、幻想的に輝いて見えるのです。

また彼らはこの輝きにより、獲物を誘い寄せたり、自分よりも大きな生物を撃退するとも考えられています。

『MICRO LIFE 図鑑 美しきミクロの世界』P120〜121より

本書内で「風変わりなタコ」と紹介されているのは、熱帯や亜熱帯の海水面近くに生息するアオイガイ。鮮やかな色合いが目を引くこちらのアオイガイ、実は捕食者から身を守るために体の色を変える細胞・色素胞の反応が驚くほど素早く、カメレオンを含むほかのどんな動物よりも早く体色を変えることができる、スゴイ生物。

この驚くべき機能美は、戦略的に進化した結果なのですね。

『MICRO LIFE 図鑑 美しきミクロの世界』P116〜117より

金属的でカラフルな光沢に覆われたこちらの生物は、カージナルテトラという熱帯魚。見る角度によって光沢の色合いが変わるだけでなく、なんと自らこの光学的効果をコントロールできるところが驚くべきポイント。

その仕組みは皮膚表面の下にある、光を反射する光反射小板にあります。こちらの写真のように拡大して見ると、光反射小板の傾き具合が生み出す青と黄の斑点により、皮膚が輝いているのがわかるでしょう。

“嫌われ者たち”の意外な姿

『MICRO LIFE 図鑑 美しきミクロの世界』P236〜237より

カラフルな物体に目を奪われるこちらの写真は、花粉粒の写真。右上の、鮮やかなグリーンのトゲトゲとした物体は、タチアオイの花粉を走査型電子顕微鏡(SEM)を使って2400倍で撮影したもの。

ほかにも、紫色のテニスボールのような形をしたトケイソウの花粉や、ライトブルーの色合いや隆起した突起物がスペーシーな見た目となっているキクニガナの花粉、ずんぐりしたフォルムの真ん中にあるくぼみがおちょぼ口のようでかわいいミムロプシス属の一種の花粉など、ひと口に花粉といってもさまざまな形状があることが紹介されています。

花粉症の人々にとっては悩みの種ともなる存在ですが、こうして最新の顕微鏡技術を駆使すると意外と興味深い形をしていることがわかり、ものの見方が変わってくるかのようです。

『MICRO LIFE 図鑑 美しきミクロの世界』P50〜51より

こちらは、ヒトだけでなく動物にとっても天敵となる微小な吸血動物。しかしこうして見てみると意外とカラフルな見た目をしており、つぶらな瞳がキモかわいく感じられてくるから不思議! 

長く伸びたヒゲのようにも見える口器の左右両側には、近くの血液を探り当てられる優れた感覚毛が生えています。

一番身近な小宇宙!ヒトの体内

体は、長ければ100年近く人生を共にする「相棒」にもかかわらず、私たちがその中身を直接見ることはほとんどありません。

本書は最新の科学技術を用いて、人体という小宇宙の旅を可能にしています。

『MICRO LIFE 図鑑 美しきミクロの世界』P90〜91より

こちらは、ヒトの血液サンプルを2800倍で撮影した走査型電子顕微鏡(SEM)写真。これまでの写真に比べて、見覚えのある形をしているものの、ここまで詳細な姿を見たことのある人は少ないのでは。

ヒトのように、血液を循環させて酸素を体中に行き渡らせる動物にとって、各組織に酸素を運搬する役割を果たすヘモグロビンはとても重要な存在。こちらの写真に写し出される、赤血球の鮮やかな赤は、私たちの生命活動に欠かすことのできない成分・ヘモグロビンに由来しているのです。

ようこそ、「小さきもの」たちの世界へ!

『MICRO LIFE(マイクロライフ) 図鑑 美しきミクロの世界』紹介動画

これらのほかにも、『MICRO LIFE 図鑑 美しきミクロの世界』にはたくさんの動物、昆虫、単細胞生物、細菌、ウイルスなどがダイナミックな写真と共に紹介されています。たまには目に見えるマクロな世界を離れ、美しきミクロな世界に没頭するのもよいのではないでしょうか?

ぜひ本書で、未知の美しさ、生命の不思議に触れてみてください!

『MICRO LIFE 図鑑 美しきミクロの世界』

スミソニアン協会 編
遠藤秀紀・細矢剛 日本語版監修
発売:2022年7月12日
価格:6,380円(税込)

東京書籍の本


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