元社長の教訓「プライド全捨てでパワハラを回避!」|神宮寺しし丸の“生き方説明書” #12


 「元・社長、現・地下芸人」の神宮寺しし丸。46歳。類を見ない肩書を持つ彼が、学校や職場などでさまざまな悩みを抱え、生きづらさを感じている皆さんが少しでも生きやすくなるような「生き方説明書」なるものを綴る連載コラムです。

今月は、昨今何かと話題に挙がる「パワハラ」について。元社長のしし丸さんが、上司として生き抜く術を伝授します。


今、怒るのがめっちゃ難しいみたいです。
上司が部下の為になると思い怒ったとしても「恐怖を感じた」と言われればそれはパワハラとなります。

怒った後に「よし、今夜一杯いくか」と定番のフォローの一杯も、「付き合わされた」「断れなかった」と言われればパワハラ。

とまぁこのように、相手の感じ方ひとつでハラスメント行為になるわけです。「部下とはなるだけコミュニケーションを取らない」という上司も増えているとか。なかなか世知辛い世の中でございます。そこで、今回はパワハラ時代の生き方、怒り方を書いてみたいと思います。

「部下にナメられろ!」

上司は部下より立場が上です。しかし、それは仕事の立場だけにして、人間的にはナメられてみてはいかがでしょうか?

怒った時は部下に反論され論破され返り討ちに遭う。飲みの誘いは余裕で断られる。そんな上司ならパワハラになる心配はありません。なんせパワー0なんですから。「そんなダサい上司は嫌だ!」と思った貴方はパワハラ気質ですねぇ~。
多少ダサくとも、部下に裁判を起こされて会社をクビになるほうがよっぽどダサいのです。

では、どうやって「ナメられる」のか。
それは仕事以外の全プライドを捨てることです。デキる男ぶらない。似合いもしない細みのスーツを着ない。LDHみたいな刈り上げ七三の髪型にしない。LEONとか読まない。イメージとしては温水洋一さんを目指しましょう。自然とナメられます。(※あくまでもイメージであり、温水洋一さんは素晴らしい俳優さんです。LEONも素晴らしい雑誌さんです)

僕は社長時代、自慢じゃないけど部下から完全にナメられてました。部下どころか学生のバイトからもベロンベロンにナメられてました。しかし、それは仕事以外で。仕事となれば誰よりもできる。いや、そこそこできれば大丈夫。上司の立場を維持できる程度で。

【注意】

別にナメられようとしなくても、元々ナメられる資質を持った「ナチュラルボーンナメられー」もいます。僕は社長時代、細身のスーツにアメ車のスポーツカーでキメていました。しかし、背伸びしてキメてる姿が滑稽で元々のナメられ資質に拍車をかけました。
「ナチュラルボーンナメられー」はどう転んでもナメられるので、安心してパワハラ時代を生きていきましょう。

しかし、「ナチュラルボーンナメられー」≒「気持ち悪い人」という要素もあり、パワハラでは大丈夫でもセクハラで訴えられる可能性はグンと上がっておりますのでお気を付け下さい。

「パワハラにならない怒り方」

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