1月10日(月)に発表された「第七回上方漫才協会大賞」で、すゑひろがりずが大賞を受賞。授賞式後に行われた会見には「上方漫才協会」会長の中田カウスと、すゑひろがりず、そして新人賞を受賞したドーナツ・ピーナツが登場した。
会長・中田カウスも絶賛
中田会長は、大賞を受賞したすゑひろがりずの漫才を絶賛。「鼓を持って紋付袴でというのを古く映らないように相当研究したと思います。お客様のウケもいいし、幅広いファン層を持ってる。最初見たときは、大阪で終わるんじゃないかと思いましたが、末広がりにどんどん広がっていってるので、これから先も楽しみです」と評価した。
発表時には鼓を鳴らすことも忘れてしまうくらい驚いていた南條庄助。受賞決定時の心境について「とにかく驚きました。青天の霹靂とはこのことやなというくらい。まわりを見ても勢いある若手ばっかりだったので……」とコメント。
受賞については「『上方』っていう名前がついた賞で小鼓を持って漫才をするっていうのは、なかなか評価はしていただけないものだと勝手に思い込んでいたので、吉本がこんなに心の広い会社だとは思いませんでした」と語った。
三島達矢も発表された瞬間は「ずっと足が震えてました」と明かし、「もし、呼ばれたらこう言おうと思ってたやつも全部忘れちゃいました。ちなみに『いみじ』って言おうと思ってたんですけど、言わなくてよかったかなと(笑)」と振り返った。
今後の展望については南條が「漫才の賞をいただいたので、もっとテレビでも漫才が披露できるようにネタ番組とかに呼んでいただきたい」、三島が「本当に偉大な賞をいただいたので、一つひとつの舞台をより大切にしていきたいと思いました」とそれぞれ話した。
そして、ノミネート5組によるネタバトルで、勝ち抜き「新人賞」に輝いたドーナツ・ピーナツ。ドーナツは「新人賞に挑戦させていただくのが3回目だったので『やっとや!』という気持ちでした」と話し、ピーナツも「ドーナツと一緒というか、3回目だったので『オッシャー!』て思いました」とそれぞれ受賞の喜びを表現。
ここからさらなる成長を目指し、ピーナツが「賞を取ったことで観てもらえる数が増えると思うので、自分たちのライブだったりとかにたくさんお客さん呼んで、いろんな人に漫才を観てもらえるようにがんばりたいと思います」と意気込んだ。
会見の最後に中田会長は「今日の笑いの反応は最高でした。全体のレベルが非常に上がってきて頼もしいといいますか、漫才に将来を見たという感じがします」と総評した。
【関連】大阪生まれ、大宮育ち。すゑひろがりず「人気ゼロ」から15年目の大逆転
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