INI、初のファンミーティングで見せた“つながり”への意識の高さ「夢に見ていた景色が目の前にある」

『INI 1ST FAN MEETING』より

文=坂井彩花 編集=森田真規


2021年、コロナ禍で行われたサバイバルオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』で選ばれた11人によるボーイズグループ「INI(アイエヌアイ)」。11月3日に1stシングル『A』でデビューしたばかりの彼らだが、その勢いは止まらない。

K-カルチャーフェスティバル『KCON:TACT HI 5』に出演を果たし、『A』に至ってはオリコンデイリーチャート1位獲得、ならびに初週売り上げがハーフミリオン達成と怒涛の躍進を見せた。

今回はINIが11月13日、14日に初開催したファンミーティング『INI 1ST FAN MEETING』のレポート(11月13日昼公演)をお届けする。

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木村柾哉「MINIの皆さん、ようやく会えましたね!」

『INI 1ST FAN MEETING』はINIのデビューから10日後となる2021年11月13日、さらに翌14日に、ぴあアリーナMMにて開催された。コロナが収束し切っていないなかでのイベント実施ということで感染予防対策が取られていたが、MINI(INIのファン呼称)の熱量は会場に足を踏み入れるだけでじゅうぶんに伝わってきた。

約6000人にも及んだオーディエンスの手元には、オフィシャルのサイリウムや個別うちわだけでなくお手製のネームボードやスローガンが並び、「限られた時間を、INIと楽しむ」という心意気があふれ出ていた。

また、今回のファンミーティングで特徴的だったのは「マスクをしていれば歓声もOK」とアナウンスされたことだ。INIには熱い視線だけでなく、鳴りやまぬ声援も送られていた。

『INI 1ST FAN MEETING』より
『INI 1ST FAN MEETING』より (c)LAPONE ENTERTAINMENT

宇宙空間を彷彿とさせるオープニングVTRを経て、イベントはスタート。前方のスクリーンが上がると、白い衣装に身を包んだメンバーが現れた。MINIと初対面とは思わぬ堂々とした振る舞いで、一歩また一歩と前進。11人が一列に並び照明を受けると、ポジションを移動して「Brighter」が導かれた。

『INI 1ST FAN MEETING』より
『INI 1ST FAN MEETING』より (c)LAPONE ENTERTAINMENT

エレクトロポップのダンスナンバーを早々に投下し、一気に会場のギアを上げていく。ゆったりしたモーションとキメの動作が繰り返されるコレオグラフ(振り付け)だが、緩急の波が11人で乱れることはなく、この日のために緻密な練習を繰り返してきたことを感じさせる。マンネ(韓国語で末っ子の意味)の松田迅は1曲目からすでにフルテンションで、パフォーマンスで左右にはけるたび、客席に向けて手を振っていた。

松田迅/『INI 1ST FAN MEETING』より
松田迅/『INI 1ST FAN MEETING』より (c)LAPONE ENTERTAINMENT

「MINIの皆さん、ようやく会えましたね!」と木村柾哉が切り出し、自己紹介のコーナーへ。尾崎匠海が「いかがでしたでしょうか!」を噛むというドジっ子で胸キュンさせたかと思えば、佐野雄大はハートポーズを繰り出しファンの心を射抜いていく。つい先ほどまでスキルフルなパフォーマンスで魅せていたグループとは同一の集団とは思えぬ、素の彼らがそこにはいた。

田島将吾が「僕たちが夢に向かって歩く姿を素直に歌った曲です」と告げると、「RUNWAY」へと誘われた。自分のカッコイイ角度を理解して魅せてくる髙塚大夢、ハートをのぞく振りでウインクをする許豊凡、もはや初心者だったことを感じさせない佐野。それぞれが自分のストロングポイントを知り、パフォーマンスの実力のみならずアイドル性でも魅了してくる。

また、フォーメーションの兼ね合いでステージ袖にはけている際、後藤威尊と西洸人がハイタッチをする場面も。倒れ込みメンバーに身を預ける藤牧京介の表情もリラックスしていて、仲間を信用し切っている事実を物語る。デビューを勝ち取ってからの数カ月間で、個々のパフォーマンスを磨き上げるだけでなくチームとしての絆を着々と築いてきたことを、それぞれの表情や行動が証明していた。

『INI 1ST FAN MEETING』より
『INI 1ST FAN MEETING』より (c)LAPONE ENTERTAINMENT

間髪入れずに、木村の歌い出しから「ONE」へと突入。デビュー評価時以上に洗練されたダンスは、“プロとして”の気高さを感じさせる。尾崎の放つ<君がいてくれるから>というリリックも、MINIを目の前にしているからこそ一段と色濃く響いた。

木村柾哉(左)と尾崎匠海(右)/『INI 1ST FAN MEETING』より
木村柾哉(左)と尾崎匠海(右)/『INI 1ST FAN MEETING』より (c)LAPONE ENTERTAINMENT

MINIの心を奪った「INIの愛嬌リレー」

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坂井彩花

(さかい・あやか)1991年、群馬県生まれ。ライター、キュレーター。ライブハウス、楽器屋販売員を経験の後、2017年にフリーランスとして独立。『Rolling Stone Japan Web』『Billboard JAPAN』『Real Sound』などで記事を執筆。エンタテインメントとカルチャーが..