さまざまなことが制限され、我慢の多い生活を強いられる「緊急事態宣言」。
一見、マイナスなことばかりが頭に浮かぶが、納言・薄幸はそのなかで、今まで気づけなかったありがたみを感じたり、新しいことを経験したりと、得るものはたくさんあったと語る。
薄幸、限界につき“家で1人飲みコール”
去年の話。
“納言・幸の冷蔵庫がテレビに出過ぎ”
そんな様な事を、オードリーの若林さんがラジオで言ってくれた。別に超最新冷蔵庫を持っているから、通販番組でよく見るだとか、そんな話じゃあない。
1回目の緊急事態宣言が出された際に、今までスタジオで行っていた収録が難しくなった事によって、自宅からのリモート出演が激増した。
当時私が1人で住んでいた部屋は
「クッソ!ふざけんなよ!馬鹿!クソ!オメェのせいで敵にやられたじゃねえかよ!クソ!馬鹿!クソだってばよお!」
といった、まあ推測だけど、ユーチューバーにしては珍しい、語彙力皆無ゲーム配信系ユーチューバーである隣人の罵声が毎日聞こえる位の壁薄ボロ狭アパートだった。
そんなボロ狭アパートに住んでいたから、中古で買った元々白色であったであろう、くすみクリーム色の冷蔵庫の前以外に撮影するスペースが無くて、毎回そこからリモート出演していた。
日本中が困惑した1回目の緊急事態宣言中、1番テレビに出演した冷蔵庫は、私のくすみクリーム色冷蔵庫だ。それだけは、自信を持って言える。
冷蔵庫前でしかテレビに出られない事も問題だけど、そんな事よりももっと重大な問題があった。
それは、人と飲めない事。
緊急事態宣言前の私は、毎日の仕事が終わった後に”飲みに行ける人を探す”という、もう一つの大切な仕事をしていた。
“飲みに行ける人を探す”
それはそれは何よりも大切で、何よりも楽しい仕事。それが出来なくなった。「暇だなあ。寂しいなあ。」そんな事を思いながら、1人で飲む毎日。どうやら、限界が来たのであろう。気がついたら、家で1人、飲みコールをしていた。
“次の~その次の~その次の人は~飲まなくていい~!そのまま次の人が飲むよ~飲んで飲んで飲んで~”
以前深夜のカラオケで芸人仲間達と歌っていた、サカナクションの「新宝島」の替え歌の飲みコールを、家で1人でやっていたのだ。
1人だから、もちろん私の次の席に座っている人なんて居ない。強いて言うなら、私の次の席に座っている人は、語彙力皆無ゲーム配信系ユーチューバーくらいだ。
前までは深夜、下手したら朝まで飲むのも、なんて事なかったから気付かなかった。もちろん酒が好きだけど、私は人と飲む酒が好き。
大好きな人と飲む酒が大好きなんだな、と緊急事態宣言を受けて初めて思った。
関連記事
-
-
天才コント師、最強ツッコミ…芸人たちが“究極の問い”に答える「理想の相方とは?」<『最強新コンビ決定戦 THE ゴールデンコンビ』特集>
Amazon Original『最強新コンビ決定戦 THEゴールデンコンビ』:PR -
「みんなで歌うとは?」大西亜玖璃と林鼓子が考える『ニジガク』のテーマと、『完結編 第1章』を観て感じたこと
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会『どこにいても君は君』:PR -
「まさか自分がその一員になるなんて」鬼頭明里と田中ちえ美が明かす『ラブライブ!シリーズ』への憧れと、ニジガク『完結編』への今の想い
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会『どこにいても君は君』:PR -
歌い手・吉乃が“否定”したかった言葉、「主導権は私にある」と語る理由
吉乃「ODD NUMBER」「なに笑ろとんねん」:PR