無限を体現した霜降り明星せいやのYouTubeチャンネル『せいやのイニミニチャンネル』


「無限芸」で挑むお笑い力の限界がえげつない

また、このチャンネルの「顔」と言えるのがせいやが編み出したまったく新しいお笑いコンテンツ「無限芸」だ。無作為に選ばれたひとつのお題(アイテム)をもとに、時間が許す限りそのアイテムでひたすらボケつづけるという己のお笑い力の限界に挑戦している。

想像してみてほしい。「今あなたの目の前にあるもの、スマホでもペットボトルでもリモコンでもなんでもいい、それだけを使って15分モノボケをしなさい。ただし10秒無言の時間がつづいたら死にます」と言われたら果たして何分持つだろうか。私なら1分すら持つ自信がない。しかし、せいやは10分だろうが20分だろうが関係ない。まさに「無限」にボケつづける。しかもただ闇雲に乱発するのではなく、たとえば【軍帽】というお題が出れば、「軍帽を被ったルフィ」「溶けて小さくなったベガ」など、本ネタかと思うほどのボケを次々と繰り出していく。

「無限芸」という、ある意味で「修行」「拷問」ともいえるこの企画で、せいやの異常なまでの知識量と斜め上を行く発想力、鋼のような精神力をまざまざと見せつけられた。

万人向けのチャンネルではなく、それどころかほぼノー編集流しっぱなしという、YouTubeのトレンドに真っ向から逆行しているこの『イニミニチャンネル』は、ある意味では観る人間を選ぶチャンネルかもしれない。しかし、一度せいやの作り出す世界観を受け入れてしまえば、あとはただ何もない白い部屋に吸い込まれていくだけ。

そしてただ意味不明だったはずの

「イニミニレカピカレーライオニカチカロリパパランパンプッシュ」

の意味がなんとなくわかってくる。「イニミニレカピカレーライオニカチカロリパパランパンプッシュ」が共通語になる日はすぐそこまで来ているのかもしれない。

この記事の画像(全2枚)




関連記事

この記事が掲載されているカテゴリ

関連記事

芸能人もハマる桃鉄のおもしろさと実況動画との相性のよさ

「俺たちが一番おもしろい」M-1グランプリ煽りVTRの歴史

「正直しんどいよ、毎日」と告白した、せいや。「一緒に住んでください!俺このままだったら壊れる!」と爆笑問題・太田に懇願(てれびのスキマ)

ケビンス×そいつどいつ

ケビンス×そいつどいつが考える「チョキピース」の最適ツッコミ? 東京はお笑いの全部の要素が混ざる

「VTuberのママになりたい」現代美術家兼イラストレーターとして廣瀬祥子が目指すアートの外に開かれた表現

「VTuberのママになりたい」現代美術家兼イラストレーターの廣瀬祥子が目指すアートの外に開かれた表現

パンプキンポテトフライが初の冠ロケ番組で警察からの逃避行!?谷「AVみたいな設定やん」【『容疑者☆パンプキンポテトフライ』収録密着レポート】

フースーヤ×天才ピアニスト【よしもと漫才劇場10周年企画】

フースーヤ×天才ピアニスト、それぞれのライブの作り方「もうお笑いはええ」「権力誇示」【よしもと漫才劇場10周年企画】

『FNS歌謡祭』で示した“ライブアイドル”としての証明。実力の限界へ挑み続けた先にある、Devil ANTHEM.の現在地

『Quick Japan』vol.180

粗品が「今おもろいことのすべて」を語る『Quick Japan』vol.180表紙ビジュアル解禁!50Pの徹底特集

『Quick Japan』vol.181(2025年12月10日発売)表紙/撮影=ティム・ギャロ

STARGLOW、65ページ総力特集!バックカバー特集はフースーヤ×天才ピアニスト&SPカバーはニジガク【Quick Japan vol.181コンテンツ紹介】