2018年からレギュラー放送がスタートし、今、お笑い好きから注目を集めている深夜バラエティ『千原ジュニアの座王』。関西発の即興ネタ番組として、笑い飯・西田が“ボケの総合芸術”ともいえる大喜利を披露したり、関西拠点の中堅芸人が番組発のニュースターとして頭角を現し始めている。
ここでは、視聴者に「ボケ」の価値を再発見させることになった『座王』のバトルシステムを紹介しつつ、番組の魅力を紐解いていく。
目次
変わらず力を持つ関西ローカルの「お笑い」番組
千鳥がMCを務める『相席食堂』(朝日放送)、勇退した西田敏行に代わり、松本人志が局長に就いた長寿番組『探偵!ナイトスクープ』(朝日放送)、海原やすよ ともこの歯に衣着せぬ発言が痛快な『やすとも・友近のキメツケ!※あくまで個人の感想です』(関西テレビ)など、関西局制作のバラエティ番組は現在も活況だ。
吉本興業のお膝元という土地柄もあり、深夜枠では和牛、アキナ、アインシュタインといった若手枠の芸人がしのぎを削っている上、近年では、上京した大物芸人が関西に“里帰り”し、冠番組を持つ事例も増えている。さらにTVerやGYAO!、Amazon Prime Videoといったストリーミングサービスの充実により、関西以外の場所でもそれほどタイムラグなく視聴できる環境が整備されたため、全国のお笑いファンからうれしい悲鳴が上がっている状況なのだ。現在は東京在住の筆者も、そんなファンのひとりである。
中でも筆者が配信を楽しみにしているのが、純度の高い“お笑いネタ”番組である『千原ジュニアの座王』(関西テレビ)だ。2017年に特番がスタートし、2018年4月からレギュラー放送が開始されたこの番組は、10名の芸人が「大喜利」「モノマネ」「モノボケ」「1分トーク」「叫び」といったお題に合わせた即興ネタを披露し、最後のひとり「座王」になるまで勝ち抜きバトルを行うというもの。

お題や対戦相手を選ぶ基本ルールとして昔ながらの「椅子取り」が用いられているのが特徴だ(2020年6月6日放送分からは、COVID-19感染防止のために椅子取りは中止。代わりに、5名ずつ振り分けられたA・Bのふたつのグループを勝ち上がったものが決勝戦を行う方式に)。30分間、フリートークやクイズもなく、ただひたすら10名の芸人が1分以下のショートネタバトルを繰り広げる割り切った構成となっている。

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