プレーンチューハイにフレッシュパワー注入
ほどよい疲れを感じつつ、事務所に戻る。さっそく今日の計画を実行に移そう。計画とはこうだ。今日3つのフレッシュスポットでゲットしてきたフレッシュアイテムたちを、店の立地と同じように、正三角形に並べる。中心にグラスを置き、いつもとまったく同じ手順で、甲類焼酎に炭酸水を注いだだけのプレーンチューハイを作る。3分待って飲む。フレッシュ・トライアングルのパワーが正常に注入されれば、チューハイのフレッシュ感が増すはずだ。
3分後、いよいよチューハイを飲む。慎重にグラスを持ち上げ、ごくりとひと口。するとどうだろう! とてもいつもと同じチューハイとは思えない、究極のフレッシュ感が身体中を駆け巡る。まるで、兵庫県宝塚市に沸き立つ「ウィルキンソン」の炭酸鉱泉を直接浴びているよう。そこに、この世のすべての柑橘類のフレイバーを極限まで絞り加えたような爽やかさ。フレッシュ・トライアングルのパワーは、やはり実在したのだ!
下赤塚フレッシュ・トライアングルが、いつ、誰によって生み出されたかは、今のところ定かではない。が、何者かが明確な意図を持ち、計画して作ったものであることは間違いないだろう。そのことは、僕の胃に収まってなお心地よく弾けつづけるチューハイの泡が証明している。今現在、もしこのトライアングルの中に居住しているという読者がいるならば、ぜひその幸運を噛みしめていただきたい。
今回の謎については、今後も継続して調査をつづけていきたいと思う。