『勇者ああああ』が目指すべき姿
この3年間、板ザンにはいろいろな企画に出てもらっているがNGを出されたことは一度もない。最初こそ「世界的プロゲーマー」として丁重に接していたのだけれど、あまりに何も言われないので最近では出演者の並びも
<ゲスト>
マヂカルラブリー、GAG、オズワルド、板橋ザンギエフ
と、まるで大宮吉本の芸人みたいな扱いになっている。もはや『勇者ああああ』にとって板ザンは「ゲームのうまい親戚の兄ちゃん」ぐらい、身近な存在になりつつあるのだ。
どんな企画でも嫌な顔ひとつせずに応じてくれる世界的プロゲーマー、板橋ザンギエフ。そんな彼を芸人たちの中に混ぜてワチャワチャさせることになんの意味があるのか、と思う人もいるだろう。確かに本人の知名度や実力を考えたら「板ザンの無駄使い」と言われても仕方ないのかもしれない。
しかしこの番組の視聴者の中には、ゲームに一切興味はないけど、ただお笑いが好きで観ている人もいるはずだ。そんな人が少しでもe-Sportsのことを知ってくれたら、そして板橋ザンギエフというプロゲーマーに興味を持ってくれたら、番組としてこんなにうれしいことはない。
お笑いに興味のない視聴者には芸人の魅力を、ゲームに興味のない視聴者にはプロゲーマーの魅力を伝える。それこそがゲームとお笑いの両立を目指す『勇者ああああ』が目指すべき姿なのではないだろうか。
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#【連載】『勇者ああああ』芸人キャスティング会議
アルコ&ピース平子祐希が番組内で「むせかえるほど安いギャラ」と公言する、テレビ東京の低予算ゲームバラエティ『勇者ああああ』。
予算がなくたって、テレ東には「金がないなら企画を考える、有名人が出せないなら素人をおもしろく撮る」の伝統芸能がある。
この連載では、同番組の演出・プロデューサーを務める板川侑右氏が、過去に呼んだ芸人や今呼びたい芸人と、その理由などを明かす。
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