難航したのは「価格設定」
店舗(家具の「やたい」を使用)やコスチュームも考えた姪だったが、「まきエサ」の価格設定には難航したようだ。もともと10個500ベルにしようと考えていた姪だったが、市場調査としてゲーム内での買い取り価格を調べたところ、10個で2000ベル。想像よりも高額であったためにビジネスプランが崩壊しかけた。
結局、今はショップでの買い取り価格に少し利益を加えた10個2500ベルの価格で身近な大人や、私が仲介に入る形で私の友人などに「まきエサ」の販売を行っている。
もともと姪が「まきエサ屋」を起業するに至ったきっかけは、“アサリを掘ること自体が好きだった”から。楽しいから毎日掘っていたらアサリを大量に抱え、収納を圧迫してしまった。なので、大量のアサリをDIYして「まきエサ」にすることで商品価値を作り、ほかの人に売ろうと思ったのだ。そうしたら実際に身近な大人に需要があり、求められる形でまきエサ屋さんの商売に目覚めた。まさに「好きを仕事に」。
ただ、「まきエサ」を実際に大量に作ってみると大変だったらしく、現在は「まきエサ」の値上げを検討している。「まきエサ屋」を実際に運営してみたことで、今の価格設定だと利益は出ても、得られる利益が労力に見合わないということに気づいたのだ。仕事は「好き」の気持ちだけじゃ成り立たない。姪は「あつ森」で店舗運営を疑似体験し、商売を学んでいる。
現実世界につながる学びが多い
姪はほかにも、ショップでの買い物から計算、安いときに買って買い取り価格が高くなったときに売ると儲かる株(カブ)の仕組み、虫や魚、恐竜の名前やゲーム内の博物館で得る知識、既存の品種をかけ合わせて新しい色の花を咲かせる「交配」という概念などたくさんのことを「あつ森」から学んでいる。
『あつ森』で学んでいるのは子どもだけではない。大人でも初めて知る知識が多く、いつの間にか虫や魚や植物に詳しくなっていく。姪もそうだけどこの状況下でも自分自身、おうち時間をポジティブに楽しめているのは『あつ森』の力が大きいと思う。
全国でも分散登校などで授業を再開する動きが増えてきて、姪が暮らす神奈川でも学校再開に向けたガイドラインが県教育委員会から発表された。だが、今までのように登校できる日が来るにはまだ時間がかかりそうだ。この状況下でもゲームのおかげで家にいることを楽しむことができ、さらには学びも得ている姪の姿に「ゲームの持つ力」を感じている。
今日も私は素材を集めて家具を作り、フレンドと家具や服を贈り合い、姪の島に「まきエサ」を買いに行く。
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